幼経懇ニュース

私
!"
!!"
"#$
#%&
立
幼
稚
園
経
営
者
懇
談
会
News Letter from Management Council of Private Kindergartens
幼経懇ニュース
私立幼稚園経営者懇談会は、幸福で豊かな子どものための確かな幼児教育の政策提言を行う
社団法人日本経済団体連合会加盟業種団体です。
第58号 2009年10月15日発行
幼経懇から始まる、新しい幼児教育施策。
新政権・民主党へ、創造的なファーストコンタクトを。
平成21年度 第1回拡大企画調整会議
9月26日(金)13:30∼17:00 於 日本工業倶楽部
新政権下、幼経懇はどこへ向かうのか。
例年は1学期に開催していた第1回拡大企
画調整会議だが、衆議院選挙の動向を見据え
て会の活動は自重し、この時期の開催となっ
た。議題はもちろん、選挙結果を受けて今後
の会の活動の方向性を定めること。
会の発足以来、政権与党であった自民党に
軸足を置き、経団連の一員として政策提言集
団として活動してきた経緯を踏まえながら、
初めて迎えた政権交代への対応をたっぷりと
議論した結果、以下の方向性が全会一致で確
認された。
た人でもあり、私学振興助成法の立案法制化
おいて経団連では自民党、民主党ともにつき
に尽力された実績がある現民主党私学振興議
あってゆく方針となったことが報告された。
員連盟の会長である。また、西岡氏以外にも
幼経懇としては、軸足は政権政党に置くこと
地方の文教に明るい若手議員を巻き込むこと
が基本だが、自民党をばっさり縁を絶つので
など、多角的なアプローチが必要との意見が
はなくこれからもつながりはもっておくのが
出された。
妥当ではないかという意見が出された。
時期的には年内の補正予算成立は厳しいだ
幼稚園経営の、いまそこにある危機。
ろうということと、本当の予算編成は来年6
月の平成22年度予算だから、年明けの2,3
月が妥当という意見でまとまった。そして、
その要望なり意見なり疑問を、どのようなか
たちで手渡すかが議論され、結果的には全会
員対象のセミナーとして東京での開催がよい
政策集団のミッションとして
幼児教育の重要性を訴える。
のではないかと意見が一致した。
株式会社の参入や学校空き教室の分園開設
など、保育所の規制改革はどんどん進んでい
る。政府の施策も少子化対策、待機児童対策
としての保育所活用は多いが幼稚園に対する
ものは非常に少ない。いっぽう認定こども園
に対しても消極的な幼稚園もまだまだ多い。
保育所の規制はどんどん緩くなっていきそれ
3点目は、これからの民主党へのアプロー
を活用しているのに、幼稚園は規制を緩めて
民主党がどう出るかをただ腰を据えて見守
チは、これまで自民党に接してきた方法論が
も相変わらず古い殻の中にいることを選んで
るというのはいかがなものか。幼経懇は発足
通用するとは思わない。新しいアプローチが
いる。これでは、国が幼稚園のほうを向いて
当初から政策集団として、さまざまな要望を
必要ではないか、という意見が出された。西
くれない。教育を語るのは結構だが、経営
出してきたかぎり、先手をとってこちらから
岡氏においても、自民森氏のような影響が党
あっての教育である。先を見据えた経営感覚
現政権に訴えてゆくことが必要である。
内にあるのかないのかわからない。変に媚び
を、幼稚園経営者は身につけなければならな
その場合、気をつけたいことは次の3点。
るような利益誘導的なやりかたではなく、幼
い。
まずは、幼稚園業界だけの利己的で利益誘導
児教育に本当に大切な政策提言を真
的な「陳情」になってはいけないというこ
ていきたい。そして、それは民主党だから自
と。われわれが訴えることは、幼児教育の重
民党だからではなく、どの党に対しても同じ
今回話し合われた結論として、3学期のセ
要性に鑑みた必要な施策をきちんと伝えるこ
ように主張していくことが、政策提言集団と
ミナーに向けて全会員に、以下の行動をお願
とである。つまり、幼経懇はこの国の子ども
して認められることになるだろう。いっぽ
いすることになった。会員一人ひとりの主体
の幸せな育ちをこのように保障していきた
う、幼経懇各地区は、それぞれにどんな問題
的、積極的な参画を期待する。
い、そのために必要な施策はこうです、とい
を抱えて、どう対処しているのかの情報交換
うことを真
を積極的にやってほしいという意見が出され
STEP1.民主党マニフェスト、INDEX2009
た。
を熟読する。
ちで届けるのかを見極めること。民主党の
自民党とのつきあいをどうするのか。
STEP2.そこから見えてきた疑問点、共感
キーマンとして候補が挙がったのは、元自民
「自民党をばっさり切りますか」。政策集
党の文教族としてキャリアを積み竹下内閣で
団として、これまで政権与党である自民党と
文部大臣を務めた西岡武夫氏。西岡氏は過去
STEP3.集まったペーパーを会としてセミ
つきあってきたが、これからは民主党を支持
に、幼稚園業界が3団体あったときに「団体
ナー用に精査してまとめる。
し、自民党とのつきあいは、これまでの野党
をひとつにしなければ補助金が出せない」と
と同等にするかという会長からの投問があっ
STEP4.セミナーで民主党の文教関係の議
現在の全日私幼ができる脚が掛かりをつくっ
た。会長からは、先の経団連の正副会長会に
員にお答えいただく
に訴えることである。
に訴え
次に、要望をいつ、誰に、どのようなかた
私立幼稚園経営者懇談会2009
会員すべてのアクションを民主党へ。
点、意見などを文章にまとめて提出する。
1
幼
経
懇
ニ
ュ
ー
ス
会長より
幼経懇の一学期、
そしてこれからの動き・・・
暑かった夏期休業が終わり、2学期も
これからが本番。充実した教育活動が
展開されることと思います。
トがまもなく完売します。保育所の皆
奨励費補助金のあり方、教員免許状更
さんからの購入もあると
新の行方・・・など。
か・・・。5,000セット販売を目指しま
気になること山積です。「今後どうな
すので、各地区での宣伝をよろしくお
るか」をじっくり話し合いたいと念じ
願い致します。
るところです。会員の先生方の声をい
ただいた結果が前ページの報告です。
さて、一学期は政局が定まらず、認定
ついては、幼経懇のアクションを早く
こども園の動向や幼児教育の無償化、
新政権に届けようという趣旨で、前述
教員免許更新などが気になるなか、8月
の通り民主党の政策案を読み込み、全
30日の投票日を迎え、その結果、政権
会員からご意見を頂戴したいと念じま
交代という戦後の歴史をぬりかえる状
す。何卒、迅速な行動をよろしくお願
況になりました。
いいたします。そして、年明けの2月か
当会は会設立以来、自民党を支持
3月までに民主党の文教関係のキーマ
し、選挙ごとに候補者に推薦状を出し
ンを招いてセミナーを開催したいと考
てきました。今回は予想以上の推薦状
えています。
を出しましたが、残念なる結果とな
り、今後の動向が気になるところです。
ところでこの1学期は本部活動として
本部活動もこの一学期は何かと落ち着
「幼経懇版・後継者育成経営塾」をス
タートさせました。次世代を担う15名
かないうちに夏期休業を迎え、選挙に
振り回された感ありでした。各地区の
ところで、幼経懇では、今回の選挙
の先生方を総務・セミナー・ビジョン
動きはどうだったのでしょうか。とに
結果を踏まえ、9月25日(金)に正副会
の各委員会がバックアップをし、第5回
かくこのような動きの中、本部も動き
長会、拡大企画調整会議を開催し、政
目の講座を9月19日(土)に終えまし
が鈍くなってしまった一学期でした。
局をにらんだ今後の対応について、忌
そのなかにあってうれしいことは
憚のない会議をもちました。子ども手
「幼稚園評価マニュアル」(学研版/
当の動向、経常費補助金の行方、就園
た。第1回∼5回までの講座内容は以下
の通りでした。
評価プロジェクト委員会編)3,000セッ
幼経懇経営塾これまでの講座内容
第1回第1講座 吉田正幸(保育システム研究所)
〈テーマ〉「すべての子どもの最善の利益」に向けた園づくり
①このシリーズのプロローグ
②子どもを取り巻く社会状況
第2回第1、2講座 秋田喜代美(東京大学教育学研究科)
③すべての子どもの最善の利益に向けた幼稚園ビジョンの再構築
〈テーマ〉保育内容・方法の理解と保育の質
④幼稚園を取り巻く近年の状況
①なぜ保育の質か?
⑤近年の状況に対応した幼稚園振興の諸課題
②子どもの関与から保育の質を考える(SICS)
⑥幼稚園に関する歴史と今日的課題
③特定の活動場面から保育の質を考える
⑦私立幼稚園の振興に向けた諸課題
(資料)保育の質研究と展望と課題
⑧私幼振興のキーワード
第3回第1講座 山田 誠一(ビジョン委員長)
〈テーマ〉学校法人のしくみ
第2講座 山縣文治(大阪市立大学生活科学部)
〈テーマ〉認定こども園の動向と今後の幼稚園
―少子化、保育所志向への処方箋をどう書くか―
2
私立幼稚園経営者懇談会2009
幼
経
懇
ニ
ュ
ー
ス
第2講座 柏女 霊峰(淑徳大学総合福祉学部)
第4回第1講座 大久保 力(東京経営者協会顧問)
〈テーマ〉少子化対策と子育て支援の動向
〈テーマ〉後継者養成のための人事・労務管理
―今後の経営のあり方と人事・労務管理の課題―
①今後の企業経営のあり方
―次世代育成支援後期行動計画について―
・次世代育成支援のための新たな制度体系
・行動計画策定指針の改正について(概要2009)
②これからの人事・労務の課題
・社会保障審議会少子化対策特別部会第一次報告
③人事・労務部門の役割
・今後の幼稚園教育の振興方策に関する研究会
④経営幹部のマネージメンとの基本
中間報告「幼児教育の無償化について」(概要)
⑤魅力ある職場の条件
・マイ保育園みんなで子育て応援事業の実施結果
⑥終りに・・・「組織大好き人間」で「生活大切人間」の育成
第5回第1講座 柏谷 道正(柏谷 道正事務所)
白井 健二郎(同上)
〈テーマ〉学校法人会計入門その1/入門編
第2講座 柏女 霊峰(淑徳大学総合福祉学部)
Ⅱ 保育者の専門性の向上
〈テーマ〉保育者の専門性を生かした保護者支援と保育者の質向上 1.保育所保育指針第1章、第7章
2.保育士資格の法定化とその意義
Ⅰ 保育者の保護者支援
1.保育所保育指針の7つの特徴(保護者支援に関連して) 3.保育士資格の特徴と今後の課題
4.保育士の資質向上のための学び
2.保育士の専門性を生かした保護者支援
5.研修の体系化
3.保育者の専門性を生かした支援(保育所保育指針解説書にみ
6.園における取組事例(清華保育園)
る保護者支援)
4.保育指導の実際
7.保育者としての心構え
5.保護者支援の原理
8.今後の課題
経営塾これからの予定
10月17日(土)
場所:日本工業倶楽部
第1講座:学校法人会計(その2)
・講師/柏谷道正(公認会計士・税理士)白井健太郎(副所長)
第2講座: 保育内容、方法の理解と保育の質
・講師/無藤隆(白梅大学)
11月21日(土)
場所:東海大学校友会館『霞が関ビル33階』(ご案内の地図は後日送付します)
第1講座: 園内研修の在り方
・講師/東重光(全日教研委員長)
第2講座: 幼経懇版Q&A
・講師/山田誠一(ビジョン委員長)森本恵美(セミナー委員長)
12月19日(土)
場所: 東海大学校友会館
第1講座: 幼稚園の歴史
・講師/小田豊(国立特別支援教育総合研究所)
第2講座: 幼稚園教育の役割と幼稚園
・講師/汐見稔幸(白梅大学)
私立幼稚園経営者懇談会2009
3
幼
経
懇
ニ
ュ
ー
ス
「幼経懇版 経営塾」に参加して
を解決するために必要な要素が、欲張りな会長の
兵庫県 いぶき幼稚園 副園長 阿部能光
発案で、詰め込めるだけ詰め込んであったので
す。しかも、通年で申し込めば、受講料が安い!
今年度から後継者育成のために、「幼経懇版 「毎月1回東京に行く」というのは、神戸在住
経営塾」という講座が立ち上がりました。通年で
の私にとって、確かに少々高めのハードルです。
参加している受講生を代表し、経営塾の様子を皆
しかし、それだけの投資をする価値のある内容に
さまにお伝えさせていただきます。
思えました。これまでの4回に参加し、その思い
まず、経営塾へ参加するにあたり、私が後継者
はいまや実感にかわりつつあります。
として感じている課題を述べさせていただきます。
講師の先生の講演を聞き、名刺を交換し、著書
少子化を根幹に社会情勢が目まぐるしく変化す
にサインをいただいたり、一緒にお茶やお食事を
る中で、私立幼稚園に求められる役割にも次々と
させていただいたりする中で、講師とはもちろん
新しいニーズが生じています。しかしながら、そ
のこと、受講者同士の間でも出会いがあります。
の変化のスピードはあまりにも早く、大学におけ
全国から、決して低くはないハードルを超えて
る教員養成課程なども流れについてくることが困
参加している塾生は、みんな熱意があります。学
難な状況です。
びの時間を今後さらに共有していくことで、受講
教員の育成においては、OJTという現場での
生同士のつながりは一層深まっていくことでしょう。
育成指導がとても重要になっています。では、そ
そして何より、渡辺会長はじめ、運営スタッフ
の教員を現場で指導する管理職や経営者はどこで
の皆さまがとても熱心に受講生を応援していただ
学ぶのか。まして、我々後継者たちは、情報の早
けることに感激しています。
さと確度が生死を分けかねないこの時代に、これ
これまでに渡辺先生(会長)と山田先生(ビ
からの時代をより良く生きる術をどこで誰から学
ジョン委員長)ご自身にも講師としてご登壇いた
ぶのか…。
だきました。お二人ともご自分の経験と経営の
確かに、先代の背中を見て学ぶことも大切で
know-howを、これでもかとばかりに、我々の前に
す。けれど、それだけではなく、先代から受け継
さらけ出して下さいました。これにはかなりの衝
いだ伝統と文化を大切にしつつ、それを地域から
撃を受けました。
の新しいニーズに沿う形に昇華して経営に活かす
(どんな内容だったか、受講者のみの秘密です。)
ことが新たに求められています。
そこまでして先輩方が我々を応援してくださる
これからの後継者には、社会情勢を読む確かな
のであれば、我々もそれに応えていかねばなりま
目を養い、最新の情報を共有する全国の仲間との
せん。スタッフの熱い気持ちが、受講者にも伝わ
つながりを築き、多角化する学校法人経営に必要
る経営塾なのです。
なスキルを学び、保育と経営の両輪をバランス良
今年度中は、残り8回の開講を予定されていま
く回していく力が、ますます厳しく問われるよう
す。まだまだ続く豪華な講師陣と濃い内容は、た
になるでしょう。
とえスポット参加でも一見の価値ありです。
短絡的に「少子化に歯止めがかからず、お先
また、各地に私と同じような課題を抱いている
真っ暗な先細りの業界」と決めつけて、後継者な
後継者の方があれば、是非参加していただき、こ
どという立場を逃げ出してしまえば、何もこんな
の経営塾の場を通じて、仲間の輪を広げていきた
課題に悩む必要はありません。しかしながら、次
いと思います。
代を背負って立つ覚悟を決めたからには、この状
是非皆さまもご参加いただき、経営塾の熱い空
況に立ち向かっていかねばならないのです。
気に触れてみて下さい。
私がこのように課題を感じていたところに、経
営塾開講の案内が届きました。
案内を見て、その豪華な講師陣と密度の濃い講
演内容に驚きました。まさに私が感じている課題
4 私立幼稚園経営者懇談会2009
幼
経
懇
Opinion
政権交代と幼児教育政策の行方
吉田正幸(有)遊育代表
ニ
ュ
ー
ス
おり、これらの事業を継続するには新たに税財源が
必要になる)
一方、「子ども手当」以外では、「縦割り行政に
なっている子どもに関する施策を一本化し、質の高
い保育の環境を整備する」として、「子ども家庭省
本格的な政権交代となる民主党政権が誕生した。
(仮称)の設置を検討する」こともマニフェストに
幼児教育関係者にとって気がかりなのは、同党がマ
盛り込まれている。これに関して、同党が今年7月に
ニフェストの目玉にした「子ども手当」の創設だ。
公表した政策INDEX2009では、「幼稚園は
マニフェストによると、「中学卒業までの子ども1
文部科学省、保育所は厚生労働省という二元行政を
人当たり年31万2000円(月額2万6000
改め、幼稚園と保育所の一本化を推進するなど、就
円)の『子ども手当』」を創設する」としており、
学前の子どもたちにとって質の良い保育環境を提供
それに要する財源は5.3兆円程度と見積もってい
できる体制の整備」に取り組むことを謳っている。
る。
また、同党の『次の内閣』子ども・男女共同参画
子ども財源を増やすことは基本的に好ましいこと
調査会が7月にまとめた「保育サービスについての
だが、今回の「子ども手当」に関してはそう単純に
考え方」においても、「幼稚園は文部科学省、保育
手放しで歓迎するわけにはいかない。現時点で「子
所は厚生労働省という二元行政を改め、子どもに関
ども手当」の具体的な仕組みが明らかになっていな
する施策を一元的に責任をもって担える仕組みを作
いため、憶測も交えて懸念される課題を考えてみる
り、幼稚園と保育所の一本化を目指す」ことを明ら
と、次のような点が挙げられる。
かにしている。
○子ども手当の支給によって、市区町村が行ってい
こうした考えをどこまで具体的な政策として推進
る保護者負担軽減補助が減額ないし削減される恐れ
していくのかまだ分からないが、少なくとも自公政
がある。
権のときよりも幼保一元的な発想に立った政策に転
○子ども手当の創設によって、幼児教育の無償化が
換するのではないかと予想される。さらに、こうし
図られたという解釈になる恐れがある。
た考えに基づいて、認定こども園制度の見直しも今
○子ども手当に巨額の財源を要することにより、他
の子ども関係予算が減額される可能性がある。
○100%税財源になると考えられている子ども手当
の創設により、現行の児童手当がなくなるが、それ
に伴い企業等からの事業主拠出金がなくなる可能性
がある。(この事業主拠出金は、児童手当の現金給
付だけでなく、放課後児童クラブや地域子育て支援
拠点事業、病児・病後児保育、一時預かり、家庭的
後の課題になるものと思われる。
このほか、マニフェストでは、「教員の資質向上
のため、教員免許制度を抜本的に見直す。教員の養
成課程は6年制(修士)とし、養成と研修の充実を
図る」ことも謳っている。免許更新制を廃すること
こそ明記していないものの、免許制度の改革に伴い
更新制の見直しも大きな課題になるのではないかと
見られている。
保育事業などの児童育成事業にも一部が充てられて
私立幼稚園経営者懇談会2009
5
幼
経
懇
ニ
ュ
ー
ス
地区だより
兵庫地区会
平成21年度�最新情報勉強会
五字ヶ丘幼稚園�副園長�高橋真由美
平成21年8月1日(土)、保育システ
ム研究所の吉田正幸氏を迎えて、「こ
れからの幼児教育・保育の方向性∼私
立幼稚園の課題と可能性を考える∼」
と題した勉強会が、神戸市内のホテル
北野プラザ「六甲荘」にて行われた。
まずは「プロローグ」。日本の格差社
会の中での 貧困 による貧しさの世代
間連鎖もあり、これからの国を支えて
いく世代である子ども達の家庭の経済
状況によって、教育の質が左右される
現状がある。これからの時代、経済的
なことだけでなく、精神的にも、子ど
も達が健やかに逞しく豊かに育つ環境
を社会的にも整えていくことが求めら
れ、特に乳幼児期保育がより大事に
なってくるとのこと。
「幼稚園を取り巻く構造的な問題と課
題」として、まずは、今後も更に少子
化が進むのは確実であること。労働力
人口を確保していく為に、女性の社会
参加が求められる側面もある。なら
ば、保育を受けられる子どもを増やし
ていく必要があり、幼稚園であれば、
長時間保育や3才児未満児への対応は
必要となってくる。また、子どもの健
全な発達の為には、保育家庭への子育
て支援や保育内の生活時間を充実させ
ること、つまり、これからの社会や子
育て家庭に必要とされる 機能 の充実
が求められる。市町村との関係強化も
これからの課題である。
次に「幼稚園に関連する最近の動向と
課題」として、認定こども園制度や、
少子化対策、幼児教育の無償化、 保
6
育に欠ける 要件の見直し、等、具体
的な社会の動向の現状と共に、幼稚園
の果たす基本的な役割と新たな可能性
についての話があった。今後どのよう
にすべきかを考えていくには、今回の
ように、現状を的確に伝えていただく
ことはとても有用である。
最後に「私立幼稚園振興ビジョンの最
構築」として、今後の10年を見据え
た時、幼稚園の振興の為にはどういっ
たことが必要か。まず、幼児教育と養
護の保育を分けて考えるのではなく、
それらの統合を図るべき。これからの
時代の、幼児期の子どもの発達を考え
た時、教育と養護が一体化した総合的
な機能「保育」という言葉を大事にし
たい。幼稚園が目指していくべきは、
「保育」に関する多様な機能を総合化
することではないか。そのためには保
育者の資質の向上も大きな課題となっ
てくる。また、幼稚園の社会的な存在
意義を大いにアピールしていきたい。
アカウンタビリティ(説明責任)を果
たし、エビデンス(証拠)を意識した園
経営が求められるだろう、とのこと。
とても充実した勉強会だった。
北海道地区会
夏季セミナー
さる8月3日4日、北海道登別市に
ある「ホテルゆもと登別」を舞台に、
北海道私立幼稚園経営者懇談会夏季セ
ミナーが開催されました。今回は、
「あなたは何を選択するのか 変化
OR進化∼選択とは製菓を掴み取る方
向へ意志決定すること∼」をテーマに
北海道会員15名、九州からの参加も
あった道外会員18名の計33名の出
席者で行われました。
今年より北海道の会長は前田紘陽先
生より須合國彦先生にバトンタッチさ
れた最初の企画とあり、会員一同大変
力を入れて準備をして参りました。当
日はまず会長の挨拶の後、講演1とし
て(株)保育システム研究所代表吉田正
幸氏より「子どもの貧困と格差を考え
る」というタイトルで講演を頂きまし
た。ご存じのように学生の親の収入が
高いと高等教育機関に進学する率が高
くなっている統計が出ております。幼
児教育を受ける機会を失っている親も
増えてきたり、少子化により幼稚園の
ない地区や少人数による集団生活の機
会が持てない子どもの出ています。吉
田先生からはそういった現状を詳細に
解説していただき、保育所政策と幼稚
園振興策とを合わせて日本の未来をど
う考えるかを大変示唆に富むお話をし
ていただきました。
続いて講演2では、民主党参議院議
員小川勝也氏をお招きして「今度の幼
稚園教育の動向」という事で、民主党
のマニフェストをもとに民主党の子育
て支援や未就学児に対する振興策をわ
かりやすく述べていただきました。議
員は今年2月に発足した民主党私学振
興推進議員連盟の副幹事長も務めてお
り、そういった立場からも私学助成に
対する考えなどの党としての考えを、
一部私見も含めてお話を頂きました。
選挙前ということもあり、改めて考え
させる場面でもありました。
そしてこの日最後にディスカッショ
ンとして、木村義恭先生を司会として
吉田氏と小川議員で行いました。まず
吉田氏から前段の講演での疑問点を数
点質問し、それに答えるという形から
始まり、その後意見交換という形での
議論と会場からの質問に答えるという
形態であっという間の1時間半が終了
し、懇親会へ突入しました。
懇親会では小川議員も引き続き残っ
て、議員とめいめいざっくばらんな話
を行って濃い時間を過ごしました。そ
の後日付が変わるまで別室にてそれぞ
れの思いや疑問をお酒を飲みながら有
私立幼稚園経営者懇談会2009
幼
意義な時間を過ごしました。また、こ
のホテルは源泉を持っているため力の
あるお湯に浸かり日頃の疲れを十分に
取っておりました。なお、元気な一部
の方はその後夜食を食べに闇に消えて
いきました。
経
懇
ニ
ュ
ー
ス
翌日は軽くケーキを食べながら茶話
会という形で簡単なまとめをし解散を
致しました。なお、半数の方は緑のレ
クリエーションを楽しみお帰りになり
ました。
渡辺会長をはじめ、多くの道外から
の参加を頂き、有意義な情報交換など
の時間を過ごせましたこと、この場を
お借りしまして改めて深く御礼申し上
げます。
幼経懇1学期の動き
平成21年
4月3日
4日
7日
13日
14日
15日
16日
18日
22日
24日
30日
5月1日
2日
8日
11日
16日
19日
27日
28日
29日
6月4日
16日
17日
18日
19日
20日
28日
∼7月3日
7月2日
13日
14日
18日
27日
28日
8月3日
∼4日
7日
31日
9月1日
2日
15日
19日
25日
私立幼稚園経営者懇談会2009
(金)総務委員会(横浜東急ホテル)
総務委員会(横浜東急ホテル)
(土)全日前事務局長青木氏と打ち合わせ
全日前事務局長青木氏と打ち合わせ
(火)監査会(横浜エクセルホテル東急)
監査会(横浜エクセルホテル東急)
(月)清和会政策研究会(町村派〈グランドプリンスホテル赤坂〉)
清和会政策研究会(町村派〈グランドプリンスホテル赤坂〉)
(火)経団連理事会
(水)3委員会委員長合同会議(おおぞら幼)
3委員会委員長合同会議(おおぞら幼)
(木)経団連会館竣工パーティー(日本工業倶楽部)
経団連会館竣工パーティー(日本工業倶楽部)
(土)第1回理事会、総会(日本工業倶楽部)
第1回理事会、総会(日本工業倶楽部)
(水)打ち合わせ(渡辺、吉田)
打ち合わせ(渡辺、吉田)
(金)3委員会委員長合同会議(横浜エクセルホテル東急)
3委員会委員長合同会議(横浜エクセルホテル東急)
(木)メディア委員会(田中屋)
メディア委員会(田中屋)
(金)総会資料を欠席者全員に送付する
総会資料を欠席者全員に送付する
(土)政策打ち合わせ(渡辺、青木)
政策打ち合わせ(渡辺、青木)
(金)幼経懇ガイド他送付(外部の先生へ)
幼経懇ガイド他送付(外部の先生へ)
(月)山東昭子先生パーティー(東京プリンス)
山東昭子先生パーティー(東京プリンス)
(土)経営塾(第1回)
(火)経団連理事会(経団連会館)
経団連理事会(経団連会館)
(水)幼稚園評価マニュアル(学研)発表開始
幼稚園評価マニュアル(学研)発表開始
※新型インフルエンザ対策としてMLにて情報交換をする
(木)経団連総会
(金)経営塾(第2回)
(木)幼稚園評価マニュアル、2009ワーキングガイド会員園に発送
幼稚園評価マニュアル、2009ワーキングガイド会員園に発送
(火)経団連理事会
(水)人材確保・育成委員会(大私幼連会議室)
人材確保・育成委員会(大私幼連会議室)
(木)評価プロジェクト委員会(日本工業倶楽部)
評価プロジェクト委員会(日本工業倶楽部)
文科省幼児教育課、厚生省保育課それぞれ訪問
(金)総務委員会(横浜東急ホテル)
総務委員会(横浜東急ホテル)
(土)経営塾(第3回)(日本工業倶楽部)
経営塾(第3回)(日本工業倶楽部)
(日)海外セミナー
(金)
(木)社会福祉懇談会31回経営セミナー(東海大学校友会館〈霞が関ビル〉)
社会福祉懇談会31回経営セミナー(東海大学校友会館〈霞が関ビル〉)
(月)セミナー・ビジョン委員会(鎌倉おおぞら幼)
セミナー・ビジョン委員会(鎌倉おおぞら幼)
(火)経団連理事会
(土)経営塾(第4回)
(木)選挙用資料送付(8月11日、24日にも送付)
選挙用資料送付(8月11日、24日にも送付)
(金)全千葉教研大会、評価分科会(助言講師:根岸評価プロジェクト委員長)
全千葉教研大会、評価分科会(助言講師:根岸評価プロジェクト委員長)
(月)北海道地区セミナー(登別)
北海道地区セミナー(登別)
(火)
(金)ビジョン委員会(おおぞら幼)
ビジョン委員会(おおぞら幼)
(月)セミナー・ビジョン委員会(おおぞら幼)
セミナー・ビジョン委員会(おおぞら幼)
(火)総務委員会(横浜エクセルホテル東急)
総務委員会(横浜エクセルホテル東急)
(水)経団連常任理事会(経団連会館)
経団連常任理事会(経団連会館)
(火)経団連理事会
(土)経営塾(第5回)
(金)正副会長会・第1回拡大企画調整会議(日本工業倶楽部)
正副会長会・第1回拡大企画調整会議(日本工業倶楽部)
7
幼
経
懇
ニ
ュ
ー
ス
全会員の協力をお願いします!
平成22年民主党議員を迎えてのセミナーに向けての会員アクション
本ニュース1ページの報告にも書かれている通り、民主党議員との初セミナーまで
に、われわれの思いをまとめて伝えたいと思います。皆さまの率直なお声をお待ちし
ています。
STEP4.を実現するために、まず STEP1.→ STEP2.に、幼経懇会員一人
ひとりが取り組んで、よりよい幼児教育の環境づくりに向けて政策をぶつけていきま
しょう。よろしくお願いいたします。
セミナーまでの流れ
STEP1.民主党マニフェスト、INDEX2009を熟読する。(マニフェス
ト、INDEX2009は民主党ホームページからダウンロードできます)
STEP2.そこから見えてきた疑問点、共感点、意見などを文章にまとめて幼経懇
本部に提出する。
STEP3.集まったペーパーを会としてセミナー用に精査してまとめる。
STEP4.セミナーで民主党の文教関係の議員にお答えいただく
大変お待たせいたしました。新しいメディア委員会によ
編集室より
る今年度最初のニュースをお届けします。思わず読んで
しまう紙面作りをめざして刷新しましたが、いくらデザ
インでごまかしても中身がないと読んでいただけませ
ん。幼経懇ニュースは各地から届く「原稿」を頼りにし
ています。どうか、各地域での活動報告やニュースを、
8
随時編集室までメールでお送り下さい。原稿の送り先
私立幼稚園経営者懇談会
[email protected]
事務局 124-0023 東京都
で。 いつでも受付中です。よろしくお願いいたします。
TEL 03-3696-6888 FAX 03-3696-6715
飾区東新小岩7-14-4
私立幼稚園経営者懇談会2009