第15号 - 木更津工業高等専門学校

副センター長就任のご挨拶
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今年度の出前授業・出前講座・
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イベントの実施状況(10月まで)
レベルアップ講座を受講してみませんか?・・4
夢工房 2009・ものづくり教室の報告
木更津高専基礎学系(数学)
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と祇園小学校との交流会
新任教員紹介
木更津高専専攻科特別研究紹介
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副センター長就任のご挨拶
地域共同テクノセンター副センター長
上 村 繁 樹
本年度,4月より地域共同テクノ副センター長に就任いたしました,環境都市工学科・上村です.
昨年度までは,学寮関係の寮務主事補という仕事に任ぜられておりました.この度,奇しくも,同
じ環境都市工学科の青木先生から,副センター長の任を引き継ぎ,逆に寮務主事補の任を青木先生
にお任せするという形となりました.昨年度までは,二十歳以下の学寮の学生たちを相手に,わい
わいがやがやとした時を過ごしてまいりましたが,今年度からは,百戦錬磨の地元地域の企業の
方々とお付き合いさせていただくということで,正直,戦々恐々たるものはありますが,一生懸命
努めさせていただきたいと思います.また,真面目で優秀な青木先生の後を引き継ぐということで,
大いなるプレッシャーも感じております.どうぞ,長い目で見ていただけますようお願い申しあげ
ます.以下,拙速ながら,着任に際しての所感を述べさせていただきます.
本センターの最大の目的は「地域貢献」です.実は,私個人としては,今まで,ほとんど地域に
貢献できずに過ごしてまいりました.研究面において,私個人が持つシーズが,なかなか地域の皆
様のニーズに適合しなかったことが大きな原因だったと思います.従いまして,私の中では,「本
校の地域貢献とはどうあるべきか?」という問題が,整理できないまま,副センター長就任となり
ました.そこで,当り前ではありますが,「ただ一方通行的な関係ではなく,お互いが win―win
の関係になるような地域貢献」を,この着任時の間に,私が模索すべきテーマとして挙げさせてい
ただきいと思います.すなわち,お互いに利益を得ながら Sustainable(持続可能な)関係を構築
することが,本校と地域の発展につながると考えるからです.未熟な私ではありますが,どうか,
地域の皆様方のご指導ご鞭撻を承りたいと思っています.2 年間の短い間ではありますが,よろし
くお願い申しあげます.
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地域共同テクノセンター副センター長
大
橋
太
郎
平成 21 年度4月から地域共同テクノセンターの副センター長となりました,電子制御工学科の
大橋ともうします.今年度は2人の副センター長,地域共同テクノセンター運営委員会委員に入れ
替わりがありました.スタッフ一同がんばりますのでどうぞよろしくお願いします.
私は地域共同テクノセンターに関わる仕事は全くと言って経験がなく,学内では主に「内向けの
活動」である担任業務や部活動,卒業研究の指導などを中心に行ってきました.それが今度は「外
向きの活動」を中心に行いながら,学内の仕事もすることなりました.地域の企業や会社,小学校・
中学校などが困っていることの情報を吸い上げ,役立つことの企画・立案をすることで,高専とと
もにお互いが成長・発展していけたらと思っております.地域共同テクノセンターはその橋渡しを
するのが仕事と思っております.みなさまの協力が必要になります.どうぞよろしくお願いします.
最後に,みなさまが見ているこのテクノセンターニュースは,毎年2回行われるテクノフォーラ
ムの時期にあわせて発行されます.私はテクノセンターニュースの広報責任者にもなっております.
掲載して欲しい記事や話題がありましたら,是非ご連絡ください.充実したニュースとなり多くの
方に良い情報発信源になることを祈念しております.今後ともどうぞよろしくお願いします.
今年度の出前授業・出前講座・イベントの実施状況(10月まで)
今年 10 月までの出前授業・出前講座・イベントの実施状況です.今年度末までの実施状況は次
回のテクノセンターニュースでまとめて紹介します.
実施日
種類
テーマ
対象機関など
万華鏡の世界・光の世界
7月7日
出前授業
(内容は新聞記事をご覧 木更津市立第一中学校
ください)
担当者
高橋邦夫
嘉数祐子
科学クイズ・偏光板を
7 月 24 日
出前授業
使った風車工作
(内容は新聞記事をご覧
清見台公民館
高橋邦夫
ください)
9 月 28 日
10 月 2 日
特別講義
出前授業
レゴロボットの講義
及び実習
鈴木 聡
市原市立国府小学校
麻生和裕
星野真紀
万華鏡の製作
袖ヶ浦市立長浦中学校
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高橋邦夫
日刊新千葉新聞 7 月 12 日記事より
日刊新千葉新聞
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7 月 31 日記事より
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レベルアップ講座を受講してみませんか?
木更津高専技術振興交流会では,平成 17 年度よりレベルアップ講座を開講しております.本講
座は会員の方々を対象とし,主に木更津高専の教職員が講師となって,自らの専門知識や経験を紹
介するものです.開講時間によってレベルアップ・ミニ講座(計 6 時間),レベルアップ講座(計
15 時間)に分かれます.受講料は基本的に無料です.この度,レベルアップ講座メニューも作成
されましたので,ご一覧のうえ,興味のある講座がございましたら,お気軽にご参加ください.
講座名
担当・連絡先
高橋
歯車のいろは
シーケンス制御を体験しよう
C 言語の初歩
やさしい電気回路
高橋
美喜男(教育研究支援センタ)
黒田
孝春(機械工学科)
歸山
智治(機械工学科)
kaeriyama@m.kisarazu.ac.jp
清水
牧夫(教育研究支援センター)
飯田
聡子(電子電気工学科)
iida@e.kisarazu.ac.jp
半導体の基礎
車輪移動ロボットの製作
エクセルとテスタを使った
自動計測の手法
岡本
コンクリート初級講座
ビジュアル・eco 検定合格講座
保(電子電気工学科)
okamoto@e.kisarazu.ac.jp
寛(電子電気工学科)
ohsawa@e.kisarazu.ac.jp
泉
源(電子制御工学科)
izumi@d.kisarazu.ac.jp
大橋
麻生
6
6
15
15
6
15
16
6
太郎(電子制御工学科)
oohashi@d.kisarazu.ac.jp
東
アセンブリ言語入門講座
貴信(電子電気工学科)
ohno@e.kisarazu.ac.jp
インバータ・コンバータなど 大澤
の基礎
正啓(電子電気工学科)
uehara@e.kisarazu.ac.jp
HTML+CSS によるホームページ 大野
作成
秀雄(機械工学科)
takahasi@m.kisarazu.ac.jp
上原
時間
6
和裕(教育研究支援センター)
雄二(情報工学科)
azuma@j.kisarazu.ac.jp
和崎
浩幸(情報工学科)
青木
優介(環境都市工学科)
aoki@wangan.c.kisarazu.ac.jp
嶋野
慶次(教育研究支援センター)
上村
繁樹(環境都市工学科)
uemura@c.kisarazu.ac.jp
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4 -
6
6
6
受付期間
随時
(1 月まで)
随時
(2,3 月は除く)
随時
(3 月は除く)
随時
(3 月は除く)
随時
(2,3 月は除く)
随時
(3 月は除く)
随時
(3 月は除く)
随時
(3 月は除く)
随時
(3 月は除く)
随時
(3 月は除く)
随時
(3 月は除く)
随時
(3 月は除く)
夢工房2009・ものづくり教室の報告
木更津商工会議所青年部主催の夢工房2009 が8/25(火)に開催され,今年も青年部の依頼で,
ものづくり教室を実施しました.2006 年から参加し,早いもので今年で4 年目となりました.今
年も昨年と同様に競技性の高いものづくりをということで,ウィンドカーとペットボトルロケット
の製作の2テーマを実施しました.
当日は天候にも恵まれ,本校スタッフは教職員8 名,学生アシスタント16 名で,受講者は小学
生75 名,保護者41 名と大変好評でした.今回の参加者は例年に比べ小学校低学年の子供達が多か
ったのですが,ものづくりも全く問題なく,作業や競技を楽しんでおり,盛況でした.
アンケートからもほとんどの方が満足している様子でした.また,昨年も参加して楽しかったの
で今年もというリピーターの方や昨年申し込んだが参加できなかった人なども多数おりました.さ
らに,アシスタント学生のレクチャー方法や対応が親切・丁寧ととても好評でした.
今回のものづくり教室を通して地域貢献や親子のふれあいの場の提供に尽力できました.将来,
参加した小学生達がものづくりや木更津高専に興味を持つきっかけになればと願います.
機械工学科 板垣 貴喜(文責)
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木更津高専基礎学系(数学)と祇園小学校との交流会
この交流会は木更津市立祇園小学校から地域共同テクノセンターへの依頼から始まった.それは
「祇園小学校の子どもたちは計算力はあるのですが,応用力となるとちょっと‥」という祇園小学
校重田先生からの相談であった.話を伺ってみると,重田先生を中心とした祇園小学校の先生方の
戦略は,子どもたちに応用力を付けさせるには,まず教師自ら算数を好きにならなければと考えら
れた.そこで,先生方を対象に算数にもっと興味をもつような話や日常生活のこんなところに算数
の考えが使われているという話を我々高専の教員にしてもらえないだろうかという相談であった.
地域共同テクノセンターのセンター長で副校長の高橋秀雄先生から上記のような相談を基礎学
系(数学)が受けて,数学教員たちで話し合ったが当初なかなかいい案が浮かばなかった.抽象的
な話は抜群に得意なのだが,日常生活で用いられる数学とか,算数のようなレベルになるとうまく
興味をひくような話をするのは苦手というわけである.あれやこれかと思案した挙げ句,ちょうど
私が2年くらい前から興味を持ちはじめ,昨年後期の授業から実践を始めた『学び合い』による授
業を紹介しようということに落ち着いた.そして8月18日に,祇園小学校教員を対象に「算数研
修会」を開催する運びとなった.
ここで『学び合い』について紹介しよう.
『学び合い』は十数年前から上越教育大学の西川教授
が提唱したもので,現在は小中学校を中心に広まっている授業の考え方である.
(西川先生のホー
ムページをみると様々な『学び合い』の資料がある.
)
それは子ども観,授業観,学校観の3つを基本にした考え方で,本来子どもは有能であること,
教師が授業をするのではなく,教師は授業がうまくいくような環境を整えること,そして学校とは
何のために来るのかということに基づいたものである.
地域共同テクノセンター
副校長
高橋秀雄
センター長
兼
教授
模擬授業の講師
鈴木道治
基礎学系
数学科
准教授
さて当日は,高橋先生の挨拶と学校説明の後,私による「『学び合い』による模擬授業」が実践
された.具体的には,私の高専における『学び合い』の実践例の紹介と『学び合い』の考え方を述
べた後,祇園小学校の先生方を中学生と見立てて,中学3年生が学ぶ平方根を題材にした『学び合
い』の模擬授業を行った.
模擬授業では,私が本校の授業で『学び合い』をするときの初日のように,はじめにこれから行
う『学び合い』とはどういうものかについての語りから始めた.なぜなら祇園小学校の先生方がも
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し小学校で『学び合い』をするとしたらどういう風に始めたらいいのかを感じてもらいたいと思っ
たからである.なおこの「語り」を行うことは,西川先生の『学び合い』手引書に書かれているよ
うに,省くことはできない.
そして「語り」を終えた後,授業に入った.この『学び合い』授業では,表面上教師が児童(生
徒,学生)たちに黒板を使って教えるということはしない.授業のはじめに,
「今日の課題は?で
す.はい,どうぞ」というだけでおしまいである.あとは児童(生徒,学生)たちが自分たちで話
し合いながら解決していく.
(もちろん一人で取り組みたいと思えばそれでもよい)実際,生徒(先
生方は中学生という設定なので)役だった祇園小学校の先生方の様子は写真をみていただければお
分りいただけるだろう.
『学び合い』実践の場面.各自の席を離れ,教えたり,教えられたりの様子が感じられます.
また参考資料として,私が実践している授業の学生にとった記述式アンケートやそれをもとにし
て発行している「「数楽?それとも数が苦」通信」
,西川先生の本を展示した.
『学び合い』を提唱した上越教育大学の西川先生による『学び合い』の手引書(超短縮版)を祇
園小学校の先生方に事前に読んでいただいたため,実践の終了後は現実の教育現場に基づいた質疑
応答と意見交換が活発に行われ,双方にとって実り多い研修会となった.
最後にこの『学び合い』は高専でも大いに可能性があり,なおかつ取り入れられる授業だと私は
実践する中,感じている.興味がある先生方は一緒に取り組んでみませんか?『学び合い』は教科
を問いません.
基礎学系
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鈴木道治(文責)
新任教員紹介
缶用鋼板からヒューマンインターフェースへ
「流浪の研究者でどうもすいません」
機械工学科
私のような年齢(56 歳)の者が研究を紹介する
教授
丸岡邦明
価値より安さが優先という時代に突入しまし
と,つい思い出話っぽくなります.京都大学の
た.ここまでは,材料という専門範囲でしたが,
冶金学科を出て,1978 年,新日本製鐵株式会
このあと,鉄鋼材料の利用技術として振動,音
社入社とともに私の研究者生活が始まります.
響をやるようになったあたりから,私の専門の
そのなかで最も中心的な研究は,缶用鋼板の連
一貫性が怪しくなってきました.塑性加工,機
続焼鈍化技術です.従来 1 週間ほどかかってい
械力学,数値解析と,どんどん材料から離れて
た缶用鋼板の焼鈍を 30 分足らずに短縮するプ
いきました.
ロジェクトの一部でした.そのままでは生焼け
先生になりたいという夢が叶って大学の材
もいいところなので,桁違いに短時間の焼鈍で
料学科に出向したところ,幸か不幸か途中で航
もジューシーな加工性を実現するために,成分, 空宇宙工学科に改組となりました.航空宇宙関
熱間圧延条件,焼鈍条件をどのように組み合わ
係でなにをやればいいのだろうと困っていた
せるかが私の役割です.このプロジェクトでは, とき,ヒューマンファクターや人間中心設計に
設備,操業などほかの分野の専門技術者と一緒
出会いました.技術者の独善的な設計にユーザ
に仕事をするという貴重な経験をしました.ま
ーが振り回される工業製品の数々に閉口して
た,完成したプロジェクトの技術内容が海外に
いた私は,ユーザーの使いやすさ,ミスしにく
売れたので,ヨーロッパに何度も出張する機会
さを中心にユーザーインターフェースを設計
がありました.最初の何回かはまだ直行便がな
するという思想に心を奪われました.
く,アンカレジ経由でした.
振り返ると,これは私の研究生活から必然的
サラリーマン研究者は会社の都合でいろん
にたどり着いたテーマと言えるかもしれませ
な研究に対応しなければなりません.上記の次
ん.新日鐵時代に私は,研究シーズから出発し
に多くの時間を割いたのは,ひずみ時効の研究
て「これ何かに使えないかな」でなく,ユーザ
です.ひずみ時効というのは,時間の経過とと
ーのニーズに合わせて技術を開発するという
もに材質が変化(多くの場合劣化)するという現
姿勢をたたき込まれました.そのような目で家
象です.そのため,私たちは研究用の試料を,
電製品,情報機器などを見ると,使い方の勉強
まるで食品を冷蔵庫で保管するように,業務用
をユーザーに強要する,言い換えればユーザー
冷凍庫に入れていました.ひずみ時効の原因は
が技術者に合わせてあげなければならない工
固溶炭素および固溶窒素であり,その量を測定
業製品が多いことに気づきます.
するために内部摩擦測定装置の変位計を朝か
ら晩までにらんでいました.
本校では,本来の材料と並行して,まだ実績
は少ないですが,人に優しいヒューマンインタ
内部摩擦は振動の減衰しやすさなので,振動
がらみで制振鋼板,制振合金の研究もやりまし
ーフェース(ミスの少ない計器表示など)の研究
も深めたいと考えています.
た.当時はバブル期で,「これからは振動しに
くい,音の静かな鋼板の時代になる」と言われ,
その気になって研究していましたが,まもなく
バブルがはじけ,静粛性なんてぜいたくな付加
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土木工学と応用生態工学
~人と生物の共存,生物多様性の保全,健全な生態系の持続を目指して~
環境都市工学科
講師
湯谷
賢太郎
はじめに,私の専門とする応用生態工学という分野について,初めて聞く方も多いことかと思い
ますので,簡単な紹介をさせていただきます.
◆応用生態工学とは
土木工学が戦後の復興期から高度成長期にかけて,我が国のインフラ整備に多大な貢献をしてき
たことは疑いようのない事実です.しかし,安定成長期に入り,国際的にも環境への関心が高まる
中,我が国においても環境保全の重要性が一般的に認識されるようになってきました.そのような
中にあって,生態学と土木工学を融合させ,「土木事業による人工物を自然の中に置くこと,ある
いは土木事業により自然を人為的に変化させることに対する,自然界の反応についての生態学的知
見の蓄積と,その知見を実際の土木事業の現場に応用すること」
,が求められるようになりました.
この問題に対処するため,土木工学と生態学の研究者と実務者が協力して立ち上げた新たな学問領
域が応用生態工学であり,我が国で本格的な組織が誕生して 15 年に満たない非常に新しい学問領
域です.
応用生態工学の大きな特徴として,「生態環境に関する諸問題に対して,因果関係の解明に基づ
いた技術的な解決」を目指すことがあります.また,生態環境は人為的・非人為的な攪乱により動
的に安泰していることが多く,多くの生態環境に関する問題は,開発行為等によって攪乱が失われ
たことにより起こっていると考えることが多いのも特徴です.
次に,私が現在行っている研究の中で,応用生態工学色の強い物を 2 つ紹介したいと思います.
◆ムジナモ自生地再生に関する研究
この研究は私が本校に着任する前から継続して行っている研究です.ムジナモは環境省レッドリ
ストで絶滅危惧 IA 類に分類される絶滅寸前の食虫植物で,現在は埼玉県羽生市の宝蔵寺沼(国指
定天然記念物)にのみ生息していることになっています.しかし実際は 50 年以上前に自然絶滅状
態となっており,ムジナモ自生地の完全な再生が地元住民の悲願となっています.市民団体の代表
者から相談を受ける形で研究を始めて 4 年になる現在は,羽生市宝蔵寺沼ムジナモ自生地緊急調査
のメンバーとして活動しています.市民団体が長年かけて蓄積してきた経験と,応用生態工学に基
づく科学的知見を合わせることによって,ムジナモ自生地を再生することを目標に研究しています.
◆ハママツナの生息環境と群落の保全に関する研究
本校に着任後,木更津市に位置する貴重な塩性湿地
(干潟)での研究をしない手は無いと考えて始めた研究
です.盤洲干潟のハママツナ群落は千葉県の特定植物群
落に指定されている貴重な植物群落ですが,近年では衰
退が著しく,絶滅も危惧されます.これには,ダムによ
る土砂供給量の低下や,河道固定化による洪水攪乱の低
下など人為的要因も考えられることから,何らかの保全
策が必要と考えています.今後継続して取り組む課題の
学生と干潟の植生調査
一つにと考えています.
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木更津高専専攻科特別研究紹介
本校専攻科には,機械・電子システム工学専攻,制御・情報システム工学専攻,環境建設工学専
攻の 3 専攻があります.専攻科では座学や実験により専門教育を行なっていますが,さらに「特別
研究」で 2 年間かけて 1 つのテーマに取組むことで,創造・独創性を養う教育も行なっています.
以下に,本年度の特別研究テーマ(1年生と2年生)の一部を紹介します.企業との共同研究や受
託研究のテーマを取り入れることも可能です.興味のある方はご相談ください.
機械・電子システム工学専攻
1年生
2年生
・ コンタクトプローブ形状と性能評価解析
・ 磁気インピーダンス効果型センサの二次高
調波検出に関する研究
・ 液面を用いた干渉計に関する研究
・ 短距離無線通信を用いた制御システムの構
・ プラスチック歯車の騒音に関する研究
・ 翼まわりの流れの数値解析に関する研究
築
・ 金属ウォーム&プラスチックヘリカルギヤ ・ 三次元準受動歩行ロボットの設計及び制御
・ 角柱周りの流れの流体力軽減に関する研究
の強度
・ 放射線検出器における CdTeZn 多結晶厚膜 ・ 交差二円筒の表面強度に関する研究
・ 歯車まわりの流体の流れに関する研究
に関する研究
・ 共振器混在型 BPF のチューナブル化に関す ・ PLC と SCADA を用いた FA システムの教育
用モデルの開発
る研究
・ ねじ歯車の強度試験
・ 空中における劣駆動ロボットの姿勢制御
・ 歩行時における腰動揺軌跡の解析
・ 低レイノルズ数領域における翼型空力特性
・ パターシャフトの振動特性と感度に関する
に関する研究
・ 半透明物体の透明感の評価法に関する研究
研究
・ 半導体評価技術を応用したスサビノリの生
・ 角柱まわりの空力騒音に関する研究
・ AC-DC コンバータの並行運転
育診断技術の検討
・ 風力発電機の出力制御に関する研究
・ 歯車の強度に関する研究
・ 半導体評価技術を用いたスサビノリの生育 ・ 3%Al-1%Zn マグネシウム合金の材料特性
診断
・ 7N01アルミニウム合金のシャルピー衝
・ 集光型 CdTe 薄膜太陽電池に関する研究
撃特性
・ 透明物体の欠陥検出に関する研究
・ 共振型昇圧コンバータの並列運転
・ FFOを用いたサブミリ波フロントエンド
の設計
制御・情報システム工学専攻
1年生
2年生
・ ニューラルネットワークを用いた顔画像の ・ 携帯情報端末を用いた紙媒体記録表の電子
化
識別
・ 恒温槽の作製と評価
・ 単純適応制御系の検討
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・ SVM を用いた瞳孔判定による認知実験シス ・ 並列プログラムの可視化によるデバッグ支
援システムの開発
テムの検討
・ PS3 用の並列化サポートライブラリの開発
・ 携行型生体信号記録装置の開発
・ 野鳥の画像解析
・ 砂時計型ニューラルネットが形成する特徴
空間の解析
・ 電子透かしに関する研究
・ リニアモータを用いた移動体の試作・評価
・ 電気化学堆積法による酸化亜鉛薄膜の作成
と評価
・ 水晶発振器に関する諸研究
・ 動作を入力とする演奏インターフェースシ
・ 囲碁対局プログラムの作成
ステムの構築
・ 筋電図で制御
・ ネットワークを介した CGH 計算システムの ・ 壁面緑化環境のリモート計測
・ アクティブマスダンパを用いた床振動制御
開発
・ Web カメラを用いた位置計測
に関する研究
・ 走査ホール素子マグネトメトリによるSS ・ 頭部運動と両眼計測による空間位置入力シ
ステムの開発
系圧延鋼材の非破壊計測に関する研究
・ CD 内蔵型 2.45GHz 帯 RFID 用アンテナの
設計
・ 聴覚野における NIRS 信号解析
・ LabVIEW を用いた小型クレーン制御
・ カラー画像からの特徴抽出を用いた楽曲生
成
・ アフィン変換を用いたパターンマッチング
におけるパラメータ推定
環境建設工学専攻
1年生
2年生
・ 脱水ケーキと粉砕焼成したカキ殻混合物の ・ 不連続面にまつわる破壊挙動に関する実験
的研究
一軸圧縮強さについて
・ 木更津市内におけるため池の環境保全
・ 地形図を用いた簡易な斜面安定解析システ
・ フラットヘッドスキャナを用いたコンクリ
ートの収縮ひずみ測定
ムの構築
・ 汽水域における環境評価
・ 開口量の異なる不連続面を配置した供試体 ・ DHS リアクターによる有機物除去とアンモ
の亀裂進展と強度特性に関する研究
ニア酸化に対する塩分の影響-長期実験によ
・ 舗装硬さの違いが人体に及ぼす影響につい
て
る評価・ 硝酸銀溶液噴霧法による鋼材腐食発生時期
予測の検討
・ 植栽による河川環境復元の試み
・ 細骨材のアルカリシリカ反応性日常管理試
験方法に関する検討
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11 -
独立行政法人
国立高等専門学校機構
木更津工業高等専門学校
〒292-0041
電話
地域共同テクノセンター運営委員会
千葉県木更津市清見台東2-11-1
0438-30-4005 FAX
ホームページ URL
0438-98-5717
http://www.kisarazu.ac.jp
2009 年 10 月 27 日
発行