News Letter No. 36 - 日本有機地球化学会

NEWSLETTER NO.36
Organic Geochemistry
The Japanese Association of Organic Geochemists
日本有機地球化学会
2002.12.25
TOPICS
日本有機地球化学会の発足に際して
日本有機地球化学会
会長
石渡良志
本会は本年 8 月の有機地球化学研究会の総会にて、
「日本有機地球化学会」と名称を変更しまし
た。有機地球化学談話会の発足 (1972 年) から 30 周年を迎えた時期でもあり、今回の名称変更は
新たな発展方向を考える機会であります。
「談話会」の発足以来、本会は宇宙や地球の有機物について興味を持つ研究者、教育者、学生
が最新の研究成果や情報を交換して互いの研究の発展を促すという役割を果たしてきました。現
在多くの会員は地質学会、地球化学会、環境関連学会などホームグラウンドがあり研究発表の場
を持っております。その上で、本学会への参加や年一回開く有機地球化学シンポジウムへの出席
を意義あるものにするにはどのようにしたらよいでしょうか。特に若手の研究者や学生にとって、
このシンポジウムは、どのような興味から有機物を研究しているのか、なにが分かったのか、ど
のような目標を持って研究しているか、などを会員同士が直接に語り会うことができる貴重な機
会です。これよって各人の研究に役立てたり、さらに共同研究へと展開できれば素晴らしいこと
だと思います。今後のシンポジウムではこのような観点から、課題討論の設定やポスター発表を
増やし、ディスカッションの時間を増やす工夫をして、シンポジウムを従来にも増して活用する
ことが重要です。有機物の動き、ゆくえや、有機物と生物との関係を追及するために C、N、H、
S など生元素の同位体を使った研究や基礎・応用技術の開発があります。これらは有機地球化学
が地球科学や環境科学のなかで大いに貢献できる領域であります。また関連分野の研究者や学生
との交流の場をつくるための工夫が必要だと思います。
来年には日本地球化学会から地球化学講座全 8 巻 (培風館) の刊行が予定されています。第 4
巻「有機地球化学」
、第 5 巻「生物地球化学」
、第 6 巻「大気・水圏の地球化学」
、第 7 巻「環境の
地球化学」があります。来年 9 月にはゴールドシュミット国際会議が倉敷で開催されます。これ
には有機地球化学のセッションの設置も検討されているようです。また、国家的事業である深海
掘削船「ちきゅう」を使った統合国際深海掘削計画(IODP; Integrated Ocean Drilling Program)が
始動しており、有機地球化学の研究者の貢献も期待されています。これらでは本会の会員が様々
な形で重要な役割を果たしています。若手の研究者が積極的に関与することを期待します。
最後になりますが、本会の 30 周年記念事業として 会誌 ROG の表紙の刷新が行われます。総
説・論文集の発行も検討しております。会員の皆様からのアイディアを募っていますので学会事
務局までよせて下さい。わが国における有機地球化学の研究集団として、地球科学や環境関連科
学の発展に貢献すべくさまざまな活動を行いましょう (2002.10.5 記)。
第 20 回有機地球化学シンポジウム(つくばシンポジウムⅡ)
開催される
有機地球化学研究会第 20 回シンポジウム
(つくばシンポジウムⅡ)
が 8 月 1 日∼2 日の 2 日間、
産業技術総合研究所(旧工業技術院)の坂田将さんを世話人代表として産業技術総合研究所・共
用講堂にて開催された。全国から 55 名の方々が参加され、23 件の口頭発表および 28 件のポスタ
ー発表が行われた。また、懇親会としてバーベキューパーティーが開催された。お世話くださっ
た坂田将さんおよび産業技術総合研究所の方々に、あらためて御礼申し上げます。
第 20 回有機地球化学シンポジウム(つくばシンポジウムⅡ)プログラム
口頭発表
8 月 1 日(木)
座長:講演 1−5 武田信從、6−10 井上源喜
1. ○木佐森聖樹・奥井明彦(石油公団石油開発
技術センター)・石渡良志・石渡眞理子(地球化
学技術研究所) 個別バイオマーカーの同位体組
成測定のための GPC 前処理技術の検討
2. ○力石嘉人・奈良岡浩(都立大院理) 陸上
植物の脂質分子合成系における水素・炭素同位体
分別
3. ○奈良英樹(東工大総理工、科学技術振興事
業団)・吉田尚弘(東工大フロンティア、科学技
術振興事業団) バイオマス燃焼より放出される
低分子量炭化水素の炭素安定同位体比の時間変
動
4. ○三木誠道・福島和夫(信州大理)・下山晃
(高知学園短大) 新庄堆積岩中の遊離態および
結合態脂質成分の特徴
5. ○白木雄介・千吉良晶子・福島和夫(信州大
理) 鹿児島県上甑島貝池堆積物中における脂質
成分の鉛直変化
6. ○関宰(北大地環研)・河村公隆・中塚武・
若土正暁(北大低温研) オホーツク海における
脂質化合物の起源および沈降・分解・堆積過程
7. ○堀内昇・福島和夫(信州大理)
・池原研(産
総研) オホーツク海知床沖堆積物の有機地球化
学
8. ○愿山靖子・幸田英顕・福島和夫(信州大理)
Tangential Flow Ultrafiltration 法による溶存高分子
量有機物の分離
9. ○早川和秀(滋賀県琵琶湖研究所) 3 次元
蛍光分析による湖外来性溶存有機物の評価 −
中国雲南省 撫仙湖での事例−
10. ○福島和夫・依田新・高松冴子(信州大理)
宮城県潟沼堆積物中の有機イオウ化合物
8 月 2 日(金)
座長:講演 11−14 福島和夫、15−18 氏家良博
19−23 平井明夫
11. ○山中寿朗(九大院比文) 小笠原水曜海
山海底熱水系表層堆積物のバイオマーカー組成
について
12. ○荻原成騎(東大院地球惑星) 北海道小
平地域に分布する白亜系深海成石灰岩の地球化
学的研究
13. ○山内敬明・梅田聖美・豊留和香菜・村江
達士(九大院理地球惑星) 有明海沿岸干潟域と
博多湾沿岸小干潟域の表層堆積物より抽出した
フミン酸の特徴の比較と環境要因の抽出
14. ○片瀬隆雄・上田眞吾・高春心・金揄碩(日
大)
・溝田智俊(岩手大)
・下山正一・山中寿朗(九
大院比文)
・日野剛徳(佐賀大)
・山下信義(産総
研) 安定同位体分析による有明海堆積物及びノ
リ試料の解析
15. ○井上源喜(大妻女子大社会情報)
・高松信
樹(東邦大理)・河合崇欣(名大院環境) バイ
カル湖の湖底堆積物による長期環境変動の見積
もり
16. ○中塚武・大西啓子・原登志彦・隅田明洋・
光石大介(北大低温研)・栗田直幸(地球観測フ
ロンティア)・植村滋(北大フィールド科学セ)
樹木年輪セルロースの酸素・水素同位体比を用い
た気候変動の解析
17. ○山本正伸・島宗淳子・上島敏功・市川豊・
大場忠道(北大院地球環境) 茨城県鹿島沖海底
コアのバイオマーカーからみた過去 13.5 万年間
の古環境変遷
18. ○村江達士(九大院理地球惑星)
・籐加珠子
(九大院理、山形県テクノポリス・生物ラジカル
研) リグニンの微生物分解の有機化学的および
地球化学的意味
19. ○三瓶良和・沢田順弘・羽田治・佐藤直彦
(島根大総理工) 広域・接触変成作用における
花崗岩と泥質片岩中の“有機物”
20. ○野本信也・萩原正義・中野善信・下山晃
(筑波大化学) 堆積岩中におけるメチルフェナ
ントレンの異性化反応機構
21. ○吉岡秀佳(石油公団、日本学術振興会)
・
武田信從(石油資源開発㈱技研) レーザーマイ
クロパイロリシスを用いた石灰マセラルの有機
物分析
22. ○早稲田周(石油資源開発㈱技研) バイ
オマーカーおよび炭素同位体組成からみた東南
アジア産原油の分類
23. ○奥井明彦(石油公団石油開発技術センタ
ー)・鳥居秀則(出光興産㈱中央研) ダイヤモ
ンドイド化合物の石油探鉱への応用
ポスター発表
P1. 北島富美雄(九大院理)・北島義典・間瀬
一彦(KEK)・中村智樹(九大院理)・小林英一
(KEK)
・漁剛(広大院理) X 線吸収端微細構
造(XAFS)スペクトルの有機惑星科学への応用
P2. 田中美聡・山田桂大・吉田尚弘(東工大院
総理工) 環境試料中酢酸の分子および分子内炭
素同位体比分析法の確立
P3. 三田肇・山村香織・下山晃(筑波大化学)
白亜紀-第三紀境界堆積岩中のヒドロキシ酸
P4. 小園正樹・野本信也(筑波大化学) 堆積
岩中のベンゾポルフィリンの起源
P5. 野本信也・寺崎正紀・三田肇(筑波大化学)
高極性媒体中におけるアミノ酸の熱重合
P6. 成島いずみ・坂田将・古宮正利(産総研)
角皆潤(北大院理) 東海沖第二天竜海丘表層堆
積物柱状試料中の炭化水素バイオマーカー
P7. Sorrosa, Joy M.(筑波大生物)・山本正伸(北
大院地球環境)
・白岩善博(筑波大生物) Rates
of production and degradation of alkenones as
temperature change in a continous cluture of
E.huxleyi and G. oceanica
P8. 菅原雅(弘前大理工)
・安藤美代子(㈱ユニ
テック情報技術システム部)・氏家良博(弘前大
理工) 胞子と花粉の加熱による有機熟成シミュ
レーション
P9. 金子信行(産総研)
・樋口朋之・国末彰司(関
東天然瓦木斯開発㈱)
・猪狩俊一郎・前川竜男(産
総研) 水溶性ヨウ素・天然ガス鉱床の地質学・
地球化学 −南関東ガス田の例−
P10. 小田浩・鈴木祐一郎(産総研) 岩手県久
慈地域に分布する石炭の天然ガス・石油生成能力
評価
P11. 鈴木祐一郎・坂田将・金子信行(産総研)
北海道産石炭および原油中の陸上高等植物指標
バイオマーカー
第 4 回(2002 年度)有機地球化学研究会研究奨励賞(田口賞)受賞者決まる
第 4 回有機地球化学研究会研究奨励賞(田口賞)は選考委員会で審議された後、8 月 1 日に行われた
運営委員会において、山中寿朗会員に与えられることが決まった。同日の総会において、石渡会長よ
り同賞が授与された。
研究奨励賞(田口賞)第6号
山中 寿朗 会員
受賞題目:
「島弧−背弧系海底熱水活動域にお
ける熱水性石油の研究」
山中寿朗会員は共同研究者とともに、鹿児島湾
内の若尊海底カルデラから熱水現世堆積物を回
収し、堆積物中に含まれる炭化水素等のビチュー
メンを有機地球化学的に分析し、これらの有機物
が典型的な熱水性石油であることを証明した。こ
れは島弧−背弧系の海底火山活動にともなう熱
水性石油の最初の発見である。若尊カルデラから
は、これらのビチューメンとほぼ同時期に生成し
たと推定される熱水起源の硫化鉱物脈の存在も
報告されている。東北日本グリーンタフ地域では
硫化鉱物主体の黒鉱鉱床と石油鉱床の空間分布
が酷似しており、年代的にもよく一致することが
指摘されているが、これまで熱水活動を通じて石
油と黒鉱の同時生成が必然的に起こり得ること
を積極的に論じた例は数少ない。山中会員らの研
究は、熱水活動という同一のシステムによって石
油と黒鉱の両鉱床が同時に生成しうる可能性を
示唆したもので、東北日本グリーンタフ地域の石
油鉱床の成因考える上でも重要な意味を持って
いる。山中会員はこれらの研究の中心的役割を果
たしており、選考委員会は同君を研究奨励賞の受
賞者に相応しいものと判断した。
(研究奨励賞(田口賞)受賞候補者選考委員
会:氏家良博、坂田 将、高田秀重、奈良岡 浩、
田上英一郎)
2002 年度
日
場
第 1 回日本有機地球化学会運営委員会報告
時:2002 年 8 月 1 日 11:40∼13:20
所:茨城県つくば市 産業技術総合研究所
中央第七事業所本館 810 号室
議事 1. 2001 年度事業・会計報告
Ø 山本正伸事務局長代理により 2001 年度事
業・会計報告が行われ、関連資料の総会への
提出を承認した。
出 席者:
(会長)石渡良志、
(副会長)福島和夫、
(運営委員)氏家義博、奥井明彦,鈴木
祐一郎,坂田 將,平井明夫、武田信從,
山本正伸(事務局長代理)
<議長−石渡会長 書記−福島副会長>
議事 4.
Ø
1.
議事 2. 2002 年度事業・会計中間報告
Ø 山本正伸事務局長代理により 2002 年度事
業・会計中間報告が行われ、関連資料の総会
への提出を承認した。
議事 3.
Ø
Ø
研究奨励賞(田口賞)、有機地球化学賞
(学術賞)専攻結果の報告と承認
田口賞選考委員会での選考経過が紹介され
た(氏家良博委員長報告)
。
その結果,2002 年度の田口賞候補者として
山中寿朗会員(九州大学)が推薦された。運
営委員会で審議し、受賞を決定した。
受賞題目 「島弧∼背弧系海底熱水活動域に
おける熱水性石油の研究」
ニュースレターでの紹介は氏家選考委員長
名で出すこととした。
尚、次年度以降、推薦書には生年月日を記載
することとした。
学術賞は受付期間内に推薦がなく、今年度は
見送りとなった。
2.
3.
4.
5.
6.
2002 年度補正予算事業・会計計画およ
び 2003 年度の事業・会計計画について
以下に示す事業案および事業遂行のための
会計計画を総会に提案することを承認した。
第 21 回(2003 年)有機地球化学シンポジウ
ム開催を北海道大学(札幌市)にお願いする
こと(実行委員長 鈴木徳行会員)
。
2002 年度後半期、ドメイン名取得により、研
究会 ML・ホームページなどを事務局所在期
間から学術情報センターなどに移設するこ
と。これに伴い 2003 年度から会費納入を除
き入退会などの事務処理、シンポジウム関連
の情報伝達をオンライン化すること。また交
渉事項は事務局に委任すること。
事務経費としてアルバイト費 30,000 円を計
上すること。
学生会員の設置に合わせて会費徴収を 1 年単
位とし、単年度処理に単純化すること。
ニュースレターの編集に若手会員 2 名を加え
刷新をはかること。任期は 2 年とし、人選は
事務局に一任すること。なおニュースレター
は、秋は電子媒体で、春はシンポジウムがあ
るため紙媒体とすること。
第 4 種郵便の扱いを受けるため、
「ROG およ
びニュースレターを毎年定期的に刊行する」
との文言を以下の通り会則に入れること。
<現行規定>第 3 条 本会はその目的を達成
するために次の事業を行う (2)会誌
Researches in Organic Geochemistry の刊行と
配布 (3)ニュースレターの刊行と配布
<改定規定> (2)会誌 Researches in Organic
Geochemistry を毎年定期的に刊行 (3)ニ
ュースレターを毎年定期的に刊行
議事 5.
Ø
研究会の名称変更(将来計画委員会
提案)について
「有機地球化学研究会」を「有機地球化学会」
に発展的に変更することを総会に提案する
ことを承認した。これにともない以下に示す
通り会則の改定を行う。
<現行>第 1 条 本会は有機地球化学研究会
( The Japanese Association of Organic
Geochemists)と称する。
<改定>第 1 条 本会は日本有機地球化学
会 ( The Japanese Association of Organic
Geochemists)と称する。
議事 6. アドバイザーの設置についてについて
Ø アドバイザーの設置について、石渡会長から
提案があり(提案資料は以下に示す通り)
、
総会に提案することを承認した。
<提案資料>本会の発展を図るため、本会に
アドバイザー(仮称:名称については他に良
いものがあれば変更する)をもうけ、随時意
見やコメントを受けることができるように
する。
具体的には(1)アドバイザー(仮称)は当
面、会長、副会長経験者および運営委員会が
推薦した人とする。
(2)ただし、運営委員会
の審議への過度の干渉にならないように留
意する。アドバイスを活用する具体方法は運
営委員会の審議を経て会長、副会長、事務局
で決める。
事務局から運営委員会に流すメールを会長、
副会長経験者に合わせて送付する。例えば、
ML を 2 [email protected] には
[email protected]
は会長、副会長経験者のメーリングリストと
する。事務局と会長、副会長は両方のメンバ
ーとなり、適宜判断してこれらの ML を活用
する(メンバー以外は投稿できないようにす
る)
。しかし、steering のメンバーは adviser
に投稿できない。adviser は steering に投稿で
きない。事務局と会長、副会長だけが両方に
投稿できる。その他会長の求めに応じて意見
を述べることができる。このようにすると、
steering だけの議論が可能となる。また、ア
ドバイザーからのコメントを適宜会長、副会
長、事務局が判断して steering に流すことが
できる。この判断は会長が行う。
議事 7. 30 周年記念事業について
Ø ROG の表紙の刷新。また、論文集の発行など
計画をスタートさせる。提案の方向で検討を
進めることを承認した。他に案があれば事務
局宛に連絡することとした。(*これについ
ては現在進行中であり、意見がまとまり次第
事前にお知らせする)
議事 8. 報告事項(電子会議で承認済み)
Ø 会則改正の確認を行った。
1. 学生会員新設に伴う研究会会則改定
会則第 4 条と第 6 条を下記のように改定する
こととした。
<現行>第 4 条 本会の会員は次の 2 種とす
る。(1)正会員(2)賛助会員:本会の目的
を賛助し、第 6 条に定める賛助会員費を納め
る団体または個人
第 6 条会員は次の種別に従って会費を毎年
度前納するものとする。正会員:年額 2,000
円 賛助会員:年額 1 口 20,000 円とし 1
口以上
<改定案>第 4 条 本会の会員は次の 3 種と
する。
(1)正会員(2)学生会員(3)賛助会
員:本会の目的を賛助し、第 6 条に定める賛
助会員費を納める団体または個人
第 6 条会員は次の種別に従って会費を毎年
度前納するものとする。正会員:年額 2,000
円 学生会員:年額 1,000 円 賛助会員:
年額 1 口 20,000 円とし 1 口以上
2. 研究会ホームページからの入会申し込みに
関わる会則改定
会則第 5 条を下記のように改定することと
した。
<現行>第 5 条 本会に入会を希望する者
は、所定の申込書を本会事務局に提出する。
<改定案>第 5 条 本会に入会を希望する
者は、所定の申込書、または本会ホームペー
ジの所定の入会フォームを利用し本会事務
局に申請する。
3. 入会手続き
運営委員が全員電子メールのアドレスを持
っている現状をかんがみ、研究会への入会手
続きは、今後下記のように簡素化しても良い
こととする。
(1)承認の手続き:申し込みが
あったとき、事務局は適宜、運営委員会のメ
ール上で承認の賛否を問う(2)承認の可否
について事務局が本人に知らせる。入会承認
された申請者は会費の納入(前納)をもって
入会手続きが完了する。
(3)学生会員の入会
申請に際しては、学生に指導教官がいる場合
には指導教官名を入会申請書(または、入会
申請フォーム)に記入させることを義務付け
る。以上の入会承認手続きは会則に明記せず、
運営委員会の申し合わせ事項とする。
日本有機地球化学会会則(2002 年 8 月 2 日 改定)
第1条
第2条
第3条
第4条
第 5 条
第6条
第7条
第8条
第9条
第 10 条
第 11 条
第 12 条
第 13 条
第 14 条
本会は日本有機地球化学研究会(The Japanese Association of Organic Geochemists)
と称する。
本会はわが国における有機地球化学の進歩発展を図ることを目的とする。
本会はその目的を達成するために次の事業を行う。
(1)シンポジウムの開催
(2)会誌 Researches in Organic Geochemistry を毎年定期的に刊行
(3)ニュースレターを毎年定期的に刊行
(4)研究奨励賞(田口賞)の授与
(5)有機地球化学賞(学術賞)の授与
(6)その他必要な事業
本会の会員は次の 3 種とする。
(1) 正会員
(2) 学生会員
(3) 賛助会員:本会の目的を賛助し、第 6 条に定める賛助会員費を納める団体または個人
本会に入会を希望する者は、所定の申込書、または本会ホームページの所定の入会フォーム
を利用し本会事務局に申請する。
会員は次の種別に従って会費を毎年度前納するものとする。
正会員:年額 2,000円
学生会員:年額 1,000円
賛助会員:年額 1 口 20,000円とし 1 口以上
通常総会は会長が招集し毎年1回開く。必要に応じて臨時総会を開くことが
できる。通常総会においては次の事項の承認を受ける。
(1)前年度の事業・会計報告
(2)当該年度の事業・会計中間報告及び計画
(3)次年度の事業・会計計画
(4)その他運営委員会よりの提案事項
本会の役員として,会長 1名,副会長 1名,運営委員 10名程度,監
事 1名を置く。
会長は本会を代表し,会務を総括する。副会長は会長を補佐する。運営委員は会
務を審議し決定する。監事は本会会計を監査する。
役員は総会において正会員の中から選ぶ。
役員の任期は2年とする。但し再選は妨げない。
本会の会計年度は毎年1月1日に始まり12月31日に終わる。
本会に事務局を置く
本会会則の変更は総会で決定する。
(1985 年 10 月 17 日
(1989 年 8 月 3 日
(1997 年 7 月 29 日
(1998 年 7 月 31 日
(1999 年 7 月 28 日
制定)
改定)
改定)
改定)
改定)
2002 年度総会記事
表記の総会が 2002 年 8 月 2 日産業技術総合研究所共講堂大会議室 2F において、奥井明彦氏を議長
に選出して、開催された。総会では以下の事項が審議あるいは承認された。
(事業・会計報告および計画)
Ø 2001 年度事業・会計報告(2001 年 1 月 1 日∼2001 年 12 月 31 日)
・事業報告
ニュースレターNo.33 (2001.5.7)
,No.34(2001.11.27)発行
ROG Vol. 16 発行(2001.11)
ROG 編集委員会・田口賞受賞候補者選考委員会 (2001.7.18; 於志賀島)
学術賞受賞候補者選考委員会 (2001.7.18; 於志賀島)
運営委員会 (2001.7.18; 於志賀島)
総会 (2001.7.18; 於志賀島)
第 19 回有機地球化学シンポジウム (2000.7.17∼7.19; 於志賀島)
ホームページの改訂
・会計報告
〈一般会計〉
収入の部(円)
支出の部(円)
1,209,749
前年度繰越金
ROG 印刷費(振込手数料込)
60,000
会費(賛助)
郵送料
243,000
会費(個人)
ホームページ作成
25,750
ROG 収入
雑費
次年度繰越金
820
利息他
1,539,319
計
計
〈田口基金〉
支出の部(円)
収入の部(円)
2,188,811
前年度繰越金
副賞
315
利息
メダル
講師の交通費
次年度繰越金
2,189,126
計
計
355,950
49,740
30,000
7,577
1,096,052
1,539,319
100,000
10,752
45,000
2,033,374
2,189,126
会計監査報告
有機地球化学研究会および田口基金の 2001 年度会計報告を,出納簿,領収書,郵便料金受領証,そ
の他提示された証明書類に基づいて審査した結果,それが正確に処理されていると認められたので,
ここに報告致します。
平成 14 年 4 月 30 日
監事 山本 修一 (印)
Ø
2002 年度事業・会計中間報告および今後の計画
・事業中間報告(2002 年 1 月 1 日∼2002 年 8 月 2 日)
8
ニュースレターNo.35 発行(2002.5.24)
ROG 編集委員会(於電子会議)
田口賞受賞候補者選考委員会 (2002.7.12; 於電子会議)
学術賞受賞候補者選考委員会 (2002.8.1; 於産総研)
運営委員会 (2002.8.1; 於産総研)
総会 (2002.8.2; 於産総研)
第 20 回有機地球化学シンポジウム (2002.8.1∼8.2;於産総研)
・今後の計画(2002 年 8 月 3 日∼2002 年 12 月 31 日)
ニュースレターNo.36 発行(本会 ML と郵送を併用して配送する)
ドメイン名の取得、ML の改訂
・一般会計中間報告(2002 年 1 月 1 日∼2002 年 7 月 31 日)
〈一般会計〉
支出の部
収入の部
1,096,052
前年度繰越金
ROG Vol.17 印刷費
20,000
賛助会費
送料
214,000
個人会費
雑費
18,795
ROG 収入(ROG・論文集)
残高
191
利息
1,349,038
計
計
〈田口基金〉
収入の部
支出の部
2,033,374
前年度繰越金
副賞
52
利息
前年度繰越金
2,033,426
計
計
・今後の一般会計計画(2002 年 8 月 3 日∼2002 年 12 月 31 日)
〈一般会計〉
収入の部
支出の部
932,676
前期繰越金
郵送料
167,000
会費(個人)
運営委員会会議費
100,000
会費(賛助)
ドメイン名取得、ML 改訂
2,000
ROG 販売
雑費
124,000
ROG ページチャージ
次年度繰越金
500
利息
1,326,176
計
計
Ø
2003 年度事業・会計計画(2003 年 1 月 1 日∼2003 年 12 月 31 日)
・事業計画
ROG Vol. 18 発行
ROG 編集委員会・田口賞受賞候補者選考委員会
学術賞受賞候補者選考委員会
運営委員会
第 21 回有機地球化学シンポジウム
総会
ニュースレター発行
入会、シンポジウム関係のオンライン化
・会計計画
〈一般会計〉
収入の部
支出の部
9
399,000
13,700
3,662
932,676
1,349,038
50,000
1,983,426
2,033,426
25,000
10,000
20,000
3,000
1,268,176
1,326,176
前年度繰越金
会費(個人)
会費(賛助)
ROG 収入
ROG ページ超過
利息
計
1,268,176
216,000
100,000
10,000
20,000
500
1,614,676
ROG 製作
郵送料(第四種郵便化)
事務局経費
オンライン化、ML 経費
次年度繰越金
計
400,000
20,000
40,000
55,000
1,099,676
1,614,676
○ 全会一致で承認された。
会員現況
入会(2001.7.1∼2002.7.15) 池原 実、齋藤 裕之、イエッサリーナ スベトラーナ、ラトナヤケ
ナリン、小林 浩久、野本 信也、下川原 誠、松田 あゆり
退会(一般会員)(2001.7.1∼2002.7.15)波多野 佳子、渡辺 雅治、和田 英太郎
除名(一般会員)
(2001.7.1∼2002.7.15)新谷 加代、依田 新
新規賛助会員 横河アナリティカルシステムズ
現在の会員数は 125 名(一般会員 119 名,学生会員 6 名),賛助会員 3 社
PRIZE and AWARDS
有機地球化学賞(学術賞)2003 年度受賞候補者推薦の募集
推 薦 書 類:下記の項目について A4サイズ
の用紙に任意の形式で記入。
1)候補者の履歴書
(学歴,大学卒から;職歴;その他)
2)推薦の対象となる研究題目及びその推薦理由
3)研究業績目録
(推薦の対象となる主要な論文 10 編)
4)推薦者氏名,連絡先
締切日:2003 年 5 月 31 日(土)(当日消印有効)
提出及び問い合わせ先:
日本有機地球化学会事務局気付 下山 晃宛
(住所、電話、メールは本ニュースレター最後
のページ参照)
有機地球化学賞(学術賞)受賞候補選考委員会
委員長 下山 晃
有機地球化学賞(学術賞)受賞候補者選考規則
により、同賞受賞候補者推薦を受け付けます。
つきましては、下記をご参照のうえ受賞候補者を
ご推薦下さい。
記
候 補 者 の 資 格:有機地球化学分野で顕著な
学術業績をあげた本会会員。
推 薦 方 法:本会会員による推薦
(自薦他薦を問いません)
。
研究奨励賞(田口賞)2003 年度受賞候補者の募集
研究奨励賞(田口賞)受賞候補者選考委員会
委員長 氏家 良博
り,同賞受賞候補者推薦を募集いたします。
つきましては,下記をご参照のうえ受賞候補者を
ご推薦下さい。
記
研究奨励賞(田口賞)受賞候補者選考規則によ
10
候補者の資格:生年月日が 1969 年 4 月 2 日以
降で,有機地球化学,石油地質学,堆積学の 3
分野のいずれかで優れた研究を行い,将来にも研
究の発展を期待できる方。本会会員に限りません。
募集の方法: 本会会員の推薦による。自薦他薦
は問いません。
推薦の方法: 下記の事項を A4 サイズの用紙に
記入し、書留で郵送すること。記入の様式は自由。
1)推薦理由および研究題目
2)履歴書
3)研究業績目録
4)研究論文の別刷り又はコピー
5)推薦者の氏名と連絡先
締切日:2003 年 5 月 31 日(金)
(当日消印有効)
提出及び問い合わせ先:
〒036-8561 弘前市文京町3
弘前大学理工学部地球環境学科 氏家良博
電話・ファックス:0172-39-3952、
e-mail: [email protected]
INFORMATION
ROG 出版状況と投稿の呼びかけ
Researches in Organic Geochemistry 編集委員会
本 研 究 会 の 機 関 誌 「Researches in Organic
Geochemistry」(ROG)は,1982 年(Vol.3)から 2
年に 1 卷,1994 年(Vol.9)から,年 1 卷発行され
て,2002 年までに計 17 卷(各卷 1 号)が刊行さ
れました.
第 17 巻は予定通り、定期発行月の 2002 年 6
月に発刊されました.第 17 卷の掲載内容は,一
般投稿論文が 5 本と学術賞,田口賞受賞者の記念
論文あわせて 3 本,計 8 本でした.
編集委員会としては,原稿がそろった段階で定
期発行月の 6 月を待たずに発行することを前提
として作業を進めています.しかし最大の問題は,
委員会が期待するようなペースでは原稿が集ま
らないことです.
前報からのくり返しになりますが,編集委員会
としては,審査を厳しくすることよりも,充実し
た論文となるように適切な助言をすることを重
視しています.とくに大学院生を中心とした若手
の方の投稿に対しては,この点を配慮しています.
お待ちしていますので,期限にとらわれることな
く,積極的にご投稿下さい.
投稿規定については Researches in Organic
Geochemistry それぞれの巻末に掲載されていま
す.今の段階での Vol.18 の編集日程は以下のと
おりです.これは 2003 年 6 月に発行するとした
11
ときの目安ですので,早い投稿は大歓迎です.よ
ろしくご協力下さい.
記
<Researches in Organic Geochemistry Vo1.18>
1.発 行 予 定:2003 年 6 月
2.投 稿 締 切:2003 年 1 月 10 日(金)
3. ページチャージは 8 ページを超えた分につき,
投稿者が刷り上がり 1 ページにつき 5000 円を負
担する.
4.投 稿 先:〒390-8621 松本市旭 3-1-1
信州大学理学部物質循環学科 福島和夫 宛
5.問 い 合 わ せ:
電話 0263-37-2502/ファックス 0263-37-2560
E-mail [email protected]
(なるべく E-mail でお願いします)
または最寄りの編集委員まで
(北大)河村公隆:
kawamura@ lowtem.hokudai.ac.jp
(東京都立大)奈良岡浩:
[email protected]
(北大)鈴木徳行:
[email protected]
(東京農工大)高田秀重:
[email protected]
PEOPLE
今回は、今年度の有機地球化学研究会研究奨励賞(田口賞)を受賞された山中寿朗さんの紹介です。
深海底からヒマラヤまで
九州大学大学院比較社会文化研究院
山中寿朗
には皆無だったため、バイオマーカーを用いた有機
地球化学的手法によって、微生物構成やそのバイ
オマスの解明に取り組むことにしました。幸い、各種
航海に参加することができ、西太平洋の複数の海底
熱水活動域から堆積物試料を採取し、分析すること
ができました。博士課程では主に脂肪酸バイオマー
カーに注目して分析を進めましたが、博士課程2年
の時に鹿児島湾の海底熱水系において、熱水性石
油様炭化水素の生成現場を発見する機会を得まし
た。この発見は、日本近海はもちろん、島弧系海底
熱水活動域では初めての発見でした。また、この石
油様炭化水素生成は黒鉱様鉱化作用と同時同空
間的に起こっており、東北日本の石油・黒鉱鉱床の
地質学的関係を議論する上で重要な発見ができた
と考えています。
現在は主に二つの課題に取り組んでいます。一
つは、これまでの海底熱水系の研究を発展させたも
ので熱水系の海底面だけでなく、その地下に拡大
するであろう微生物群集の解明です。これは、従来
の潜水艇を用いた調査だけでは困難ですが、科学
技術振興調整費課題の一つ、アーキアン・パーク計
画によって、海底熱水系の掘削が行われ、直接海
底下の試料を分析する機会に恵まれています。熱
水系地下には、より始源的な生物からなる独自の生
態系があると考えられており、その発見を目指してい
ます。また、もう一つは、現職に移ってから取り組ん
でいるネパール・カトマンズ盆地で掘削された湖成
堆積物コアを用いたモンスーン気候変遷史の解明
です。有機地球化学指標や安定同位体組成を用い
て、乾燥気候や古水温指標を検出し、陸上の堆積
物に記録された高精度なモンスーン気候の発達史
の解明に取り組んでいます。後者はこれまでの硫黄
つながりではありませんが、アーキアンパークもカト
マンズもコア試料つながりと言うことで、水深 1400m
と標高 1300m のコア試料の分析に日々取り組んで
います。
中学、高校と近所で化石を掘ったり夜な夜な星の
写真を撮ったりしていた私は、1989 年に最後の地質
学科生として九州大学に入学しました。もともと、生
物の進化や生命の起源に興味があり、古生物学の
研究を考えていました。ですが、人の名前と顔を覚
えるのが苦手な私が化石の名前を覚えるなどという
ことは出来ないと思い、早々にあきらめてしまいまし
た。そこで、卒業研究は当時の石炭講座に入り、相
原安津夫先生指導の元、干潟における硫黄の微生
物サイクルと黄鉄鉱の形成機構について硫黄同位
体をトレーサーとして研究を行いました。石炭地質で
も、有機地球化学でもない私の個人的興味を卒業
研究の課題として相原先生に認めて頂いたことで、
石炭講座に身を置かせて頂くことになり、以後、有機
地球化学の分野に身を沈めていくこととなりました。
硫黄の微生物循環の課題に行き着いたのは、地
球に生命が誕生した当時、エネルギー源として硫黄
が重要であると考えられていたことに端を発します。
以後の私の研究は、「初期生命のエネルギー源とし
ての硫黄の役割の解明=硫黄を使った現存する生
態系の理解」という流れのもと、現在に至っていま
す。
卒業論文、修士論文の研究課題は先に述べたと
おり、干潟における微生物的硫黄サイクルを硫黄同
位体をトレーサーに黄鉄鉱形成に至る経路を解明
することでした。研究の内容は紙面の都合で割愛さ
せて頂きますが、この研究では定期的に現地調査と
サンプリングを行い、硫黄同位体組成をはじめ各種
安定同位体の測定技術を習得しました。この研究課
題を論文にまとめる目処が立ったのを機に、博士課
程進学後は研究対象をより生命起源の場に近づけ
るため、硫黄をエネルギー源として成立した生態系
のある深海底の熱水活動域に移しました。
海底熱水活動域における研究は鉱床学的な研究
が先行するため、硫黄同位体組成の測定は競争相
手が多く、データも多く報告されていました。しかし
国内では、有機地球化学分野の研究者がこの領域
12
(喜々として「しんかい 2000」に乗り込む著者)
移動された会員の皆様へ事務局からのお願い
職場や自宅を移動された方は名簿作成と郵便物配布のために新しいご住所、電話番号、ファッ
クス番号を下記までご連絡下さい。
E-mail アドレスをお持ちの方には、電子メールによるメールニュースを配信しています。可能
な限り E-mail アドレスを事務局までお知らせいただきたくお願いします。
発行責任者 日本有機地球化学会会長 石渡 良志
〒168-0071 東京都杉並区高井戸西 3-16-11
Phone: 03-5930-7634, Fax: 03-5930-2329, e-mail: [email protected]
日本有機地球化学会事務局
〒060-0810 札幌市北区北10条西8丁目
北海道大学 大学院理学研究科 地球惑星科学専攻内
日本有機地球化学会事務局
Phone: 011-706-2730, Fax: 011-746-0394
e-mail: [email protected](事務局員全員に配信されます)
郵便口座 00110-7-76406
(名義人 日本有機地球化学会)
普通口座 319-3463842
(北洋銀行北二十四条支店)
(名義人 有機地球化学研究会 鈴木徳行)
編集者 古宮 正利(産業技術総合研究所)、山田
e-mail: [email protected]
桂大(東京工業大学)
日本有機地球化学会ニュースレターはホームページでもご覧になれます。
アドレス: http://www.ogeochem.jp/
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