特集:企業と男女共同参画 - 国立女性教育会館

2013/7/25
132
ISSN 1343-4926
特集:企業と男女共同参画
特集:企業と男女共同参画
⃝理事長挨拶
企業における男女共同参画・
ダイバーシティの推進について ⃝「企業を成長に導く女性活躍促進セミナー」
参加者募集
2
2
平成25年度事業予告・募集
6
平成24・25年度事業の実施報告
7
NWECからのお知らせ
8
『男女共同参画と男性 男性の家庭・地域参画を進める学習プログラムハンドブック』刊行
男女共同参画と男性』情報サイト開設のお知らせ ほか
3
お知らせ
⃝「企業を成長に導く女性活躍促進セミナー」
(第2回)
実施報告 3
⃝「ダイバーシティ推進リーダー会議」実施報告
4
⃝「男女共同参画推進フォーラム」参加者募集 5
資料展示コーナー
利用案内
寄附金等受け入れの報告・お願い
1
12
特集:企業と男女共同参画
理事長挨拶
企業における男女共同参画・
ダイバーシティの推進について
独立行政法人 国立女性教育会館
理事長 内海
房子
民間企業からNWECの理事長に就任いたしまし
るダ イバ ーシティ( 女 性 の 活 躍 促 進 )の 推 進リー
て、この7月で丸2年となります。これまでNWECは、
ダ ー を 対 象 に 平 成 2 5 年 度 「ダ イバ ーシティ推 進
我 が 国 唯 一 の 女 性 教 育 に 関 するナショナル セン
リーダー会議」をNWECで開催したところです。
男女共同参画社会の実現を図るためには、国や
ターとして、男女共同参画社会の形成を目指して、
創設以来36年にわたり、女性教育指導者や関係者
自治体、地域の女性センターや男女共同参画セン
への研修や交流機会の提供、女性教育・家庭教育
ターなどの女性関連施設による取組だけではなく、
及び男女共同参画に関する専門的な調査研究、情
家庭や地域、学校、大学、企業、NPO等と連携し、
報収集・提供など、学習の拠点としての役割を果た
横断的に取り組んでいく必要があります。
N W E C が 8 月 に 開 催 する「 男 女 共 同 参 画 推 進
してきました。
昨年、文部科学省において「国立女性教育会館
フォーラム」では、
「女性の活躍促進と社会の活性
の在り方に関する検討会」が開催され、NWECの機
化」についての基調講演・パネルディスカッション
能・在り方の見直しが行われました。その検討結果
や 大 学 、企 業 、行 政 、N P O の 女 性リーダ ー による
を受け、NWECでは「学習・教育支援を通じた男女
「女 性リーダーらんざん会 議」を実 施し、これ から
共同参画社会を実現するための推進機関」として
の日本 にお ける女 性 の 活 躍 促 進 につ いて議 論を
の機能を高めるため、事業の見直しを行い、新しい
深めます。
NWECでは、今後も企業向けの研修や情報発信
取組を始めました。その一つが、これまでNWECの
に積極的に取り組むつもりです。
事業の対象としてこなかった企業向けセミナーの
是非、企業の役員や管理職の皆様、男女共同参
実施です。
画やダイバーシティご担当の皆様、仕事と家事・育
平成24年度には、12月14∼15日の2日間にわた
り第 1 回 の 「 企 業を成 長 に 導く女 性 活 躍 促 進 セミ
児や介護の両立に悩んでいらっしゃる社員の皆様、
ナー」を実施し、続いて第2回を3月8日に埼玉県経
そして自分自身のキャリア形成や企業内の人間関
営者協会ウーマノミクス推進委員会の協力を得て、
係 に 悩 み を お 持 ち の 皆 様 に は 、こ れ を 機 会 に
大宮ソニックシティ市民ホールで開催しました。
NWECや地元の女性関連施設の取組を知っていた
だき、積極的にご活用いただければ幸いです。
また、平成25年度は、5月17日∼18日企業におけ
2
「企業を成長に導く女性活躍促進セミナー」実施予告
平成25年10月18日(金)∼19日(土)1泊2日
NWECでは、平成25年度第1回「企業を成長に導く女性活躍促進セミナー」として、各企業の人材育
成の推進者、管理職、女性活躍促進の推進リーダーを対象に、セミナーを実施します。
是非ご参加ください。
会 場
NWEC
対 象
企業における人材育成の推進者、管理職、チームリーダー等
定 員
80名
内 容
各企業の管理職、人材育成推進者、チームリーダーに対して、企業における男女共同参画
の推進、女性の活躍推進を図るためのセミナーを実施します。
詳細はホームページでお知らせします。http://www.nwec.jp/
「企業を成長に導く女性活躍促進セミナー」
( 第2回)実施報告
平成25年3月8日(金)
「 企 業 を成 長 に 導く女 性 活 躍 促 進 セミナー 」
執行役員、板垣千恵子三州製菓株式会社総務部
(第2回)を埼玉県経営者協会ウーマノミクス推
マネージャー、中野洋恵NWEC研究国際室長を
進委員会の協力を得て、大宮ソニックシティ市民
パネリストに迎え、活発な討議がされました。
「男
ホールで開催し、企業における人材活用の推進
女共同参画が進むと、男性にとっても、働きやす
者、管理職及びチームリーダー55名が参加しま
く、家庭や地域社会、趣味に時間を使える生き方
した。企業を対象としたセミナーの開催は昨年
が可能になる」
「中小企業であっても、もはや世
12月に続く2回目の取組です。はじめに、内海房
界中の同種企業との競争は避けられない状況に
子NWEC理事長による基調講演『これからの国
あって、女性の活用は必須」など女性の活躍促進
立女性教育会館の役割について』で、今後は、企
に関 係 する問 題 につ いて積 極 的 な 意 見 交 換 が
業を対象とした研修を新たに実施していくこと
行われました。参加者アンケートからは、
「自社
が伝えられました。続くパネルディスカッション
がまだまだ女性の活躍の場が少ないことを痛感
は、
『 101位の衝撃∼日本における女性の活躍推
した」
「 なぜ女性の活躍推進が求められているの
進の現状と課題‐国際比較を交えて』をテーマ
か、データに基づく説明を受けて理解が深まっ
に、パク・スックチャ アパショナータ代表のコー
た」などのご意見をいただきました。
ディネートにより、井手明子株式会社NTTドコモ
パネルディスカッション
『101位の衝撃∼日本における女性の
活躍推進の現状と課題─国際比較を交えて』
パネリストの皆様
(左から井手氏、板垣氏、中野研究国際室長)
3
特集:企業と男女共同参画
平成25年度「ダイバーシティ推進リーダー会議」実施報告
平成25年5月17日(金)∼18日(土)
企業におけるダイバーシティ
(女性の活躍促進)の
推進リーダーを対象に、「ダイバーシティ推進リーダー
会議」をNWECで開催し、35名の参加がありました。
内海房子理事長のあいさつに続き、
「女性活躍促進
ような環境の中でも粘り強く推進活動をすることが重
要であり、
この女性活躍を推進することが、多様性を競
争力につなげる試金石と考えている」
との感想が聞か
れました。
の取組」
として、日本生命保険相互会社、帝人株式会
社、日産自動車株式会社の3つの企業が事例発表を行
いました。
日本生命保険相互会社の取組について、山内千鶴人
事部輝き推進室長は、人事部内に設置される『輝き推
進室』における
「女性活躍推進」及び「ワークライフバラ
ンス推進」について発表を行いました。その中で、社員
の約9割が女性社員であるため、既にリーダー的ポスト
で多くの女性が活躍しているという意識が根強く、今ま
日産自動車株式会社の取組について、桐竹里佳ダイ
バーシティディベロップメントオフィス室長からは、次
のような発表がありました。
「日産自動車は、1999年の
ルノーとの提携以来、
グローバル化・多様性尊重への
変革が迫られる中、ダイバーシティを経営戦略として
位置付けており、2004年にはダイバーシティ推進の専
任部署を設置し ジェンダー カルチャー を活動の2本
柱としてダイバーシティ推進をしている。特に女性活用
については力を入れており、2004年当初、女性の役職
で以上に「質」を高めて戦力化していくには、風土醸成・
意識改革が必要であり、そのために、女性活躍推進を
「経営戦略」
と位置付け、いかに全社的な取組に発展さ
せていくかが大きなポイントであるとの指摘がありま
した。また、女性社員だけでなく、男性社員への取組も
者は1.6%であったが2012年には6.7%まで増加、2017
年には10%を目指して更なる取組を行っている。近年
の活動については、両立支援として、
より女性が『活躍
する』環境をめざし、特に待機児童対策として事業所内
託児所『まーちらんど・みなとみらい』をグローバル本
並行して実施することで、意識変革や多様な価値観を
受け容れる風土醸成につながると認識して、活動して
いるとのことでした。
社にオープンした。
これまでのトップダウンの取組に加
え、ボトムアップのネットワーキング活動をスタートし
ている等、
トップダウンとボトムアップの両輪でダイバ
具体的には、昨年度作成した「目指せ!イクメンの星
ハンドブック」
と
「課長塾」の反響が大きく、女性が職場
で能力を発揮し活躍するためには男性の意識改革や
理解促進は不可欠とのことでした。
ーシティ推進に力をいれている。さらに今年度は、もっ
と柔軟で効率的な仕事スタイルの実現に向けたワーク
ライフバランスのための施策もトライする予定である」
ことが発表されました。
次に、帝人株式会社の取組として、日高乃里子人財
部ダイバーシティ推進室長から次のような発表があり
ました。
帝人グループは、経営トップの「グローバル企業に成
長するには女性の活躍が不可欠!」
という強い意志によ
り、2000年4月より、
「ダイバーシティ推進室」の前身で
ある「女性活躍推進室」を専任組織として立ち上げ、設
立から12年にわたり、女性が会社で意欲を持ち能力を
発揮できるよう支援するために、社内意識風土や人事
施策を変革してきました。その中で取り組んできた『ポ
ジティブアクション』の考え方として、①女性が少数派
事例発表の後のディスカッションでは、
「アクション
ラーニング」手法を体験し、参加者一人ひとりが課題に
向き合い、各企業の課題解決に向けた新たな気づきを
得られるプログラムを実施しました。
また、希望者に対して、NWEC内にある女性教育情報
センターの見学と同センターの活用方法についての紹
介を行いました。
さらに、
リラックスした雰囲気の中で、
参加者同士の情報交換やネットワークづくりができる
よう情報交流会を開催しました。
参加者からは、
「他社の取組や考え方を幅広く聞くこ
とができヒントをたくさんもらえた」
「アクションラーニ
であっても「女性だから」
と一括りにしない、②過去に
逸した機会を回復するための取組と捉え、数値目標は
もつが数合わせはしない、③採用・登用の基準は決し
て甘くしない、の3点が紹介されました。2000年当時
の女性管理職比率はわずか0.5%であったが、現在は
3.4%と約7倍に増加しているとのことでした。
ングの手法が学べて勉強になった」
「ダイバーシティを
推進していく上での悩みや課題を共有できた」などの
意見が寄せられました。
さらに、ポジティブアクションである女性幹部候補向
けの 研 修とそのフォローアッププログラム・W I N D
(Women s Intensive Development)
と・EWA(Empower
Women Advancement)についても説明があり、最後に
「B to B(企業間取引)の企業が、
ダイバーシティ戦略を
短期的に経営につなげていくにはとても難しい。その
ディスカッションの様子
4
「男女共同参画推進フォーラム∼女性の活躍で日本を元気に」参加者募集
平成25年8月22 日(木)∼8 月24日(土)
大学、企業、地域などさまざまな分野において男女共同参画、ダイバーシティ、女性の活躍を推進す
る担当者等が一堂に会し、日本の男女共同参画の推進について共に考える場を設けます。会期中はパ
ネルディスカッションをはじめ、いろいろなテーマのワークショップが開催され、どなたでも自由に参
加できます。ぜひお越しください。詳細はホームページ(http://www.nwec.jp/)をご覧下さい。
会 場
主な内容
問合せ先
NWEC
○「女性の活躍推進と社会の活性化」
・基調講演:8月22日
(木)13:15∼14:45
会場:講堂(研修棟1階)
講師:佐々木 常夫 株式会社東レ 経営研究所 特別顧問
・パネルディスカッション:8 月23日(金)13:00∼15:00
会場:講堂(研修棟1階)
パネリスト
(五十音順)
佐藤 良子 立川市大山自治会 会長
藻谷 浩介 株式会社日本総合研究所 調査部 主席研究員
森川 典子 ボッシュ株式会社 取締役副社長
コーディネーター
野村 浩子 日経BP社 日経マネー編集部 副編集長
○「女性リーダーらんざん会議」:8月24日(土)13:00∼15:00
会場:大会議室(研修棟2階)
パネリスト
(五十音順)
天野 正子 東京家政学院大学 学長
生越多惠子 株式会社ハウス オブ ローゼ 取締役専務執行役員
中川 智子 宝塚市長
日置 真世 NPO法人地域生活支援ネットワークサロン 理事 事務局顧問
コーディネーター
内海 房子 NWEC理事長
○ワークショップ
全国から一般募集した団体・グループによるワークショップ(44件予定)及び以下の6件
の会館提供ワークショップを行います。
・「《ワーク・ライフ・バランス2.0》∼業界団体、経営者団体、地方自治体を挙げた、
働きがいのある職場作りに向けた取り組み∼」
8月22日
(木)15:30∼17:30 会場:101研修室
・「地域人材・団体の実践活動に学ぶ」
8月22日
(木)15:30∼17:30 会場:110研修室
・「キャリア開発学習プログラムを考える ∼今、求められる企画・運営力∼」
8月23日
(金)10:00∼12:00 会場:208研修室
・「第57回国連女性の地位委員会(CSW)報告会」
8月23日
(金)10:00∼12:00 会場:101研修室
・「移民女性が抱える課題の解決に向けた地域における連携」
8月23日
(金)15:30∼17:30 会場:110研修室
・「女性/男女共同参画センターのアクティブな情報発信を目指して」
8月23日
(金)15:30∼17:30 会場:101研修室
○ポスター展示
全国から一般募集した団体・グループによるポスター展示(11件予定)を行います。
会場:本館1階ロビー
事業課 TEL.0493-62-6724 FAX.0493-62-6720
Eメール [email protected]
5
平成25年度事業予告・募集
「女子中高生夏の学校2013∼科学・技術者のたまごたちへ∼」実施予告
平成25年8 月8日(木)∼10日(土)2泊3日
女子中高生が科学技術の世界の楽しさを「体験する」、科学技術の世界で生き生きと活躍する女性
たちと「交流する」、科学技術に関心のある仲間や先輩と「知り合う」ための機会として、科学技術振興
機構(JST)
「 女子中高生の理系進路選択支援プログラム」の委託を受け、次のとおり実施します。このプ
ログラムは、科学研究者・技術者、大学生・大学院生が女子中高生と交流し、理系進路選択の魅力を伝
えるものです。
会 場
NWEC
対象・定員
科学・技術の分野に興味・関心のある女子(中学校3年生、高校1∼3年生、高等専門学校1∼3年生)
…100名
保護者・教員等…50名
※詳細はホームページをご覧ください。
http://www.nwec.jp/jp/program/invite/2013/page02i.html
問合せ先
事業課 TEL.0493-62-6724 FAX.0493-62-6720 E-メール [email protected]
[email protected]施予告
平成25年11月28日(木)∼29日(金)1泊2日
男女共同参画社会の実現は、国、地方公共団体、国民すべてに課せられた責務であり、高等教育機関
としての大学・短大・高専においても、その一翼を担うべきことが求められています。
大学・短大・高専における男女共同参画の推進に向けて、意思決定組織に所属する教職員、男女共
同参画推進担当責任者等を対象として、専門的、実践的な研修を行います。
会 場
NWEC
対 象
大学等における意思決定組織に所属する教職員等(男女共同参画推進担当責任者も含む)
定 員
80名
問合せ先
事業課 TEL.0493-62-6724 FAX.0493-62-6720
Eメール [email protected]
「女性情報アーキビスト養成研修(入門)+(実技コース)」実施予告
平成25年12月4日(水)∼6日(金)「入門」:4∼5日、
「実技コース」:5∼6日
女性に関わる原資料(女性アーカイブ)の保存・提供に携わる実務者の方を対象に、
「女性情報アー
キビスト養成研修(入門)+(実技コース)」を開催します。
「入門」では、資料の保存と活用のための基礎知識や最新情報を提供します。昨年度、参加者の要望
によって新設され、大変好評だった「実技コース」では、業務の現場で生かせる技術の実習を行います。
アーカイブの保存や整理について情報をお求めの方、これから業務に取り組む方はぜひご参加く
ださい。詳細は決定次第、ホームページ(http://www.nwec.jp/)やメールマガジン等でお知らせし
ます。
6
平成24・25年度事業の実施報告
「男女共同参画の視点に立った多様なキャリア形成支援研修」
平成25年1月10日(木)∼12日(土)
りのポイントの説明に続き、参加者は「社会活動
「男女共同参画の視点に立った多様なキャリ
キャリア支援コース」
「職業キャリア支援コース」
ア形成支援研修」には、全国の女性関連施設・社
会教育施設職員、団体・NPOのメンバー、大学等
「若年層に対する支援コース」の分科会に分か
キャリア教育担当教職員等、59名 が参加しまし
れ、それぞれが地域・組織に持ち帰って実践でき
た。
る事業(学習)計画案を作成しました。
1日目は、キャリア形成支援の生涯にわたる視
最終日の全体会では、各コース代表の発表が
点や能力と社会の関係性、職業と社会活動を複
行われました。参加者アンケートでは「『キャリア
合した多様なキャリアのとらえ方の重要性につ
=職業』
というイメージがあったが、新たな視点で
いての亀田温子十文字学園女子大学教授の講
考えることができた」
「具体的な事業計画案づくり
義、 文部科学省からは女性の活躍推進に向け
のプロセスが参考になった」等の意見が寄せられ
たキャリア形成支援に関する取組の説明があり
ました。
ました。
2日目は、NWECの最新のキャリア形成支援に
関する調査研究報告の後、昨年度参加者による
NWECの研修を活かした実践事例、女性社員の
キャリア形成支援事業、社会活動・地域活動に取
り組む女性の活躍として、3件の実践事例報告が
ありました。
コース別ワークショップでは、事業計画案づく
実践事例報告「キャリア形成支援活動の実際」の様子
「女性関連施設・地方公共団体・団体リーダーのための男女共同参画推進研修」
平成25年6月12日(水)∼14日(金)
「女性関連施設・地方公共団体・団体リーダー
意識に基づき官民・多様な団体の連携、NPOと
のための男女共同参画推進研修」を開催し全国
の協働等によって各地域で取り組まれている好
から1 6 3 名 が 参 加しました。今 回 の 研 修テーマ
事例の報告をもとにグループディスカッションを
は、
「男女共同参画の現在(いま)を見つめ、これ
行いました。情報交換会・自由交流等により、参
からの在り方を考える」。国連女性の地位委員会
加者相互のネットワークづくりも図りました。
日本政府代表の橋本ヒロ子十文字学園女子大学
参加者からは、
「日頃の活動で見失いがちな基
教授による講演、関係省庁の施策説明、内閣府男
本理念について確認することができた」
「 1つ1つ
女共同参画会議議員の鹿嶋敬実践女子大学人間
のプログラムを通じて考えを見直し、まとめる作
社会学部教授の講義等のプログラムを通して、男
業ができた」等の感想が寄せられました。
女共同参画の根本にある考え方や国内外の男女
共同参画の現状について学ぶ機会としました。
コース別 分 科 会で は、災 害 時、地 域で 必 要 不
可欠な機関・施設になるための事例や第3次男
女共同参画基本計画で新設された男性・子ども
にとっての男女共同参画の事例、DV被害者支援
等喫緊の課題に関する事例、母子家庭等経済的
な困難を抱える人々の支援事例など、高い人権
全体会
7
NWECからのお知らせ
『男女共同参画と男性 男性の家庭・地域参画を進める
学習プログラムハンドブック』刊行・
『男女共同参画と男性』情報サイト開設のお知らせ
平成23年度・24年度に実施した「男性の家庭・
なっています。また、男性を含めた多様な住民の
地域への参画を促進するための調査研究及び
地域への参画は、課題が山積する地域課題の解
プログラム開発」の成果を踏まえ、ハンドブック
決や地域の活性化につながります。
を刊行するとともに関連する情報サイトを開設
2つ目には、男性個々人の生活を豊かにすると
しました。
いう点です。会社以外に居場所があり、新たな仲
「男性の家庭・地域への参画の促進」をテーマ
間とのつながりを持つことは、孤立しがちな男性
とする調査研究に取り組んだ背景として、男女共
の生活に充足感や生きがいをもたらし、個人と
同参画社会の実現に向けて、男性に対する働き
しての発達を促すでしょう。
かけが喫緊の課題となっていることがあります。
ハンドブックは、女性関連施設など、地域にお
「第3次男女共同参画基本計画」では、「男性、子
いて男女共同参画を推進する機関や団体等が、
どもにとっての男女共同参画」( 第3分野)が改め
男性の家庭・地域参画をすすめる学習プログラ
て強調される視点の1つとなっています。男女共
ムを企画・実施する際に活用していただけるよ
同参画の視点に立った男性を対象とした取組を
う作成した指導者・支援者向け教材です。男女共
行うことの意義は、「第3次男女共同参画基本計
同参画と男性に関する基本的な知識や学習プロ
画」において、男女共同参画社会の形成が「日本
グラムを企画、実施する意義・必要性、学習プロ
の社会にとっても、男性にとっても重要であり、
グラムの事例、男女共同参画の視点に立った男
男性がより暮らしやすくなるものである」( p.21)
性の地域活動事例等をまとめています。
とされているように、社会(地域)及び男性個々人
ホ ー ム ペ ージ( h t t p : / / w w w . n w e c . j p / j p /
の2つの側面から捉えることができるでしょう。
publish/report/page45.html)からダウンロー
1つ目には、男性が仕事以外に家庭生活や地
ドできます。
域活動のために時間を割き、責任を果たしてい
あわせて開設した「男女共同参画と男性」情報
くことが、男女共同参画社会の実現に不可欠で
サ イト( h t t p : / / w w w . g a k u s y u - p r o g r a m -
あるということにあります。長時間労働を前提と
nwec.jp/)は、ハンドブックの内容をもとに、全国
した現在の職場環境は、家庭生活の負担が特に
の女性関連施設が実施する関連講座の最新情
大きい子育て期の女性の経済社会参画を妨げ
報や統計データの学習シート等を追加し、効果
ています。高齢化にともない、介護を担う男性も
的な支援を行うために支援者が情報を共有する
徐々に増えており、男女ともが仕事と生活の調和
ことを目指しました。
を 維 持し、働 き 続 け や す い 環 境 整 備 が 必 要と
ハンドブック
情報サイト
「男女共同参画と男性」
8
『NWEC実践研究第3号』刊行
NWEC では「職業キャリア」
と
「社会活動キャリ
ホ ー ム ペ ージ( h t t p : / / w w w . n w e c . j p / j p /
ア」を構成要素とする「複合キャリア」という概念
publish/record/page04.html)からダウンロー
から、女性の生涯にわたるキャリア形成にアプロ
ドできます。
ーチしてきました。今号は、
「 課題解決型学習」を
テーマとして取り上げ、地域の実践的な活動とし
て、青森県、岩手県盛岡市、埼玉県の実践報告を
掲載するとともに、NWECの事業や研究報告を
紹介しています。
これからもテーマに応じた各地の取組を紹介
し、
「 実践研究」
としての充実を図っていきたいと
考えています。
『平成24年度NWEC国際シンポジウム報告書』刊行
平成24年度は「女性に対する暴力のない社会
表による提言を、事例も交えて紹介しています。
の構築に向けて」をテーマとし、10月27日(土)に
ホ ー ム ペ ージ( h t t p : / / w w w . n w e c . j p / j p /
publish/report/page42.html)からダウンロー
国際シンポジウムを開催しました。
ドできます。
ナンシー・キャラウェイハワイ大学マノア校グ
ローバリゼーション研究センターヒューマンライ
ツフェローによる人身取引についての基調講演
に加え、パネルディスカッションの抄録が掲載さ
れています。国際シンポジウムに先立って実施
した「アジア太平洋地域における男女共同参画
推進官・リーダーセミナー」の研修生代表による
報告や、バングラデシュで女性の人権擁護のた
めに活動しているカムルン・ナハールNGOナリ
ポッコメンバー、竹信三恵子和光大学教授、大津
恵子人身売買禁止ネットワーク(JNATIP)共同代
『女性関連施設の災害関連事業に関する調査報告・事例集』刊行
東日本大震災から2年。この間に全国の女性関
ホ ー ム ペ ージ( h t t p : / / w w w . n w e c . j p / j p /
連施設で、募金、被災者・避難者への支援、災害・
publish/report/page43.html)からダウンロー
防災に関する講座・講演、関連資料等の作成、職
ドできます。
員の派遣など、さまざまな取組がなされました。
その取組と現状を把握するために、全国378施
設を対象に東日本大震災による被害・影響、災害
関 連 事 業 の 実 施 に 関 するアンケート調 査 を 実
施。さらに、被害・影響を受けた、あるいは災害関
連事業を実施したと回答した245施設を対象に
調査を行い、まとめました。
9
『地域課題の解決と女性の経済的自立に向けて』刊行
越谷市男女共同参画支援センター(ほっと越
ホ ー ム ペ ージ( h t t p : / / w w w . n w e c . j p / j p /
谷)及び福島県男女共生センター(女と男の未来
publish/report/page44.html)からダウンロー
館)
と実施した共催プログラムについてまとめた
ドできます。
報告書です。本調査研究は、地域団体や女性団
体、NPO団体やボランティア・グループなどで地
域活動を行っている女性、NPOや起業に関心の
ある女性を対象に、NPO活動や起業活動が女性
の就労の場となると同時に、地域課題の解決にも
なるような地域人材育成のためのプログラムを
実施・開発することを目的としています。プログラ
ムの目的や対象者、スケジュールや事例報告者
の設定等を詳細かつ具体的に記述しています。
『大学における男女共同参画についてのアンケート調査報告書』刊行
女性研究者の登用及び参画の実態を把握す
ホ ー ム ペ ージ( h t t p : / / w w w . n w e c . j p / j p /
るために、国立大学86大学の男女研究者4,940
publish/report/page46.html)からダウンロー
人を対象に実施したアンケート調査の結果をま
ドできます。
とめた報告書です。
男女研究者のワーク・ライフ・バランスの状況
や男女共同参画意識、大学における女性研究者
支 援 事 業 の 認 識 度 や 必 要 な 支 援 などにつ いて
質問した結果、専任職についた年齢層や職位、
家 事 時 間 など、仕 事 や 生 活 面、大 学 にお ける男
女共同参画の推進についての意識において性
別による差異が見られました。
『女性のキャリア形成に関する実証的・実践的研究
─複合キャリア形成過程とキャリア学習─』刊行
女性のキャリアを複合キャリア(職業キャリア
ホ ー ム ペ ージ( h t t p : / / w w w . n w e c . j p / j p /
と社会活動キャリアの複合)
としてとらえ、生涯発
publish/report/page47.html)からダウンロー
達という個人的側面と社会形成という社会的側
ドできます。
面の両面から、その形成過程を実証的に明らか
にし、さらにその結果を踏まえてキャリア形成の
ための学習プログラムの開発に取り組んだ実践
的研究です。
本 研 究 によって、複 合 キャリアに は 、融 合 型
(NPO活動のように社会活動が職業になってい
る場合)と並行型(職業活動とボランティア活動
などを同時進行で行っている場合)があることが
明らかになりました。
10
『社会参画と女性のキャリア形成事例集』刊行
職業キャリアに加えて、地域(社会)課題の解
ホ ー ム ペ ージ( h t t p : / / w w w . n w e c . j p / j p /
決のための活動を「社会活動キャリア」とした上
publish/report/page48.html)からダウンロー
で、「複合キャリア(職業キャリアと社会活動キャ
ドできます。
リアの融合型、並行型)」という概念を提示し、生
涯発達という個人的側面と社会形成という社会
的側面から女性のキャリア形成のプロセスを明
らかにしています。
平成22年度から23年度に行ったインタビュー
調査の中から、新たなキャリアを踏み出そうとす
る女性及び現在のキャリアを一層発展させよう
とする女性たちを支援するための好事例をまと
めています。
女性アーカイブセンター企画展示開催のお知らせ
「音楽と歩む─チャレンジした女性たちからチャレンジする女性たちへ─」
開催期間:8月1日(木)∼12月15日(日)
今年度は「音楽」をテーマに開催します。作曲
家、指揮者、演奏家、研究者、マネジメント等、ク
9:00∼19:00 ※休館日をのぞく
ラシック・現代音楽分野でさまざまな活躍をした
会 場:本館1階
女性たち、活躍中の女性たちを紹介します。多く
女性アーカイブセンター展示室
の団体・機関・個人のご協力により、人物紹介パ
料 金:無料
ネルや楽譜、写真などを展示しますので、ぜひお
詳しくはホームページをご覧ください。
立ち寄りください。
http://www.nwec.jp/jp/archive/tenji2013.
html
「NWEC 災害復興支援女性アーカイブ」の公開
ほか、複数の施設がデータ登録作業中です。
NWEC災害復興支援女性アーカイブは、全国
の 女 性 関 連 施 設 等とN W E C が 連 携して構 築 す
NWEC災害復興支援女性アーカイブへの参加
る、女性の視点からの災害復興支援活動記録で
を希望される機関は、情報課までお問合せくだ
す。女性関連施設等による復興支援を通じた地
さい。NWEC災害復興支援女性アーカイブにつ
域コミュニティ再生実践の記録を収集・保存して
いてはホームページをご覧ください。
います。
このデータベースはNWECがシステムを
TEL.0493-62-6728 FAX.0493-62-6721
提供し、女性関連施設等がデータを登録して構
Eメール [email protected]
[email protected]
http://w-archive.nwec.jp/saigai
県男女共同参画センターや日本女性学習財団の
11
「日本女性のミニコミデータベース」の公開
女性教育情報センターは、草の根の女性たちの
から目録を整備し、公開の許諾が得られた「全国
思いの表現であると同時に、活動や運動の発信と
婦人新聞」
「わいふ」
「 Woman spirit」などの全文
して刊行されたミニコミ誌を多数所蔵しています。
をデジタル化して「日本女性のミニコミデータベ
日本学術振興会平成24年度科学研究費補助
ース」として公開しました。ご協力いただきまし
た皆様に心よりお礼申し上げます。
金(研究成果公開促進費)の助成を受け、所蔵す
詳細は、ホームページをご覧ください。
るミニコミ誌 の 中 で 、主 に「 国 連 婦 人 の 十 年 」
http://www.nwec.jp/jp/center/page19.html
(1976∼1985年)までに刊行が開始されたもの
女性教育情報センター資料展示コーナー〈1 階エントランス〉
4∼6月「高齢期を生き生きと」
7∼9月「企業における女性の活躍促進」
日本は現在、女性では4人に1人、男性では5人
企業で働く女性の勤続年数は長くなっていま
す が、管 理 職 に つ いている女 性 は 平 成 2 3 年 度
11.9%と、低い水準に留まっています。企業にお
ける女性の活躍促進に向けた取組とその対策に
ついて考える資料を展示します。
に1人以上が65歳以上の高齢者であり、75歳以
上では6割以上を女性が占めています。長い高
齢期を生き生きと暮らすために、現状を知り、生
き方を考える資料を展示しました。
詳細は、ホームページをご覧ください。
http://www.nwec.jp/jp/center/page05.html
国立女性教育会館をご利用下さい
用いただけます。また、NWECの職員が男女共同
NWECは、豊かな自然に囲まれた、静かで安全
参画に関する講義を行うなど、研修プログラム
な研修施設です。
数人∼600人までの大小様々な研修室や講堂を
に協 力させてい た だくことも可 能で す。各 種 団
有する研修棟、300人以上が宿泊できる宿泊棟の
体・グループでの学習会や会議、社内研修、大学
他、書院造の日本家屋をはじめ、パソコン室や音
サークルの合宿などの一般利用についても大歓
楽室、美術・工芸室、調理室、体育館などの実技や
迎です。もちろん、男性のみのグループでもご利
運動のための施設など、学習目的や規模に合わせ
用 い た だ け ま す 。皆 様 の「 学 び の 場 」とし て
てお使いいただけるさまざまな施設があります。
NWECをぜひご活用ください。
詳細は、ホームページをご覧ください。
男女共同参画、家庭教育等をテーマとする研
http://www.nwec.jp/jp/use/
修等の目的利用については、特に低価格でご利
寄附金等受け入れの報告
個人の方々から寄附金をいただきました。
(敬称略)
神田道子、佐伯淳一、宮下順子
寄附金のお願い
NWECではより充実した業務遂行の経費に充てるため、寄附金を含
む外部資金を受け入れております。今後とも事業の充実、運営の改
善及びサービスの向上に努めてまいります。皆様方の温かいご篤
志を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
○寄附金に対する問合せは総務課へ
一定の金額までの寄附金については、法人及び個人の場合ともに
税法の規定により所得から控除されます。
編 集 後 記
● 今回の132号は
「企業と男女共同参画」をテーマ
とした特集号です。5月に実施した「ダイバーシテ
ィ推進リーダー会議」の実施報告等、
「企業と男女
共同参画」に関する記事を多く取り上げました。
皆様に親しまれるヌエックニュースを目指し、今
後とも、よりよい記事の作成に努めていきたいと
思っています。記事についてご意見、ご要望をい
ただければ幸いです。
ヌエックニュース第132号
平成25年7月25日発行
編集・発行 独立行政法人 国立女性教育会館
〒355-0292 埼玉県比企郡嵐山町菅谷728
(事 業 課)TEL. 0493-62-6725
FAX. 0493-62-6720
(情 報 課)TEL. 0493-62-6727
FAX. 0493-62-6721
ホームページ:http://www.nwec.jp/
E-mail:[email protected]
12
(研究国際室)TEL. 0493-62-6479
FAX. 0493-62-9034
(総 務 課) TEL. 0493-62-6714
FAX. 0493-62-6722