2012 分子機能チラシ

新分野創造センター
分子機能研究室
准教授:鐘巻将人 博士研究員:西村浩平 学生:渡瀬成治 テクニシャン:水口明美 つぶやいてみます。。。。
『なんで単細胞の酵母を用いた研究が、これほど多くの基本生命現象の謎に答
えることができたんやろなぁ。。。』
最近、動物培養細胞の研究に参入した私たちは、動物細胞内の DNA 複製と修復
反 応 の 共 役 性 に興味を持っています。でも、やっぱり培養細胞は使いにくいのです
よ、酵母よりもずっと。
『そこで、もうちょっと何とかならへんかなぁ。。。』という思いをずっと持っ
ていたのですが、最近ちょっとマシでクールなツールとして、細胞内で特定のタンパク
質を 30-40 分以内に分解除去するオーキシンデグロン(AID)法 ※を開発しまし
た。(※詳しい原理を知りたい方は聞いてください!)
ヒトのゲノムが出芽酵母よりも 250 倍ほど大きいことを考えると、きっと培養細胞はよ
り複雑な染色体制御システムを持っていそうです。しかしながら、動物培養細胞を直
接用いた染色体安定性に影響を与える生命現象の研究は、出芽酵母の研究に比べ
て大きく遅れています。そこで、私たちは自前で開発した AID 法を利用して、これまで
酵母研究では分からなかった染色体維持機構を理解するための研究を開始しました。
また技術が無ければいい研究は進められないので、培養細胞を改変するオリジ
ナルな技術開発にも大変興味を持ってすすめています。 具体的な話は、いつでも相談に乗りますのでご連絡ください。
連絡先:鐘巻将人 電話: 055-981-5830 FAX: 055-981-5866 E-mail: mkanemak@lab.nig.ac.jp
HP: http://www.nig.ac.jp/labs/MolFunc/Molecular_Function_HP/Home.html
主要論文
Watase G, Takisawa H, Kanemaki M.
Mcm10 Plays a Role in Functioning of the Eukaryotic Replicative DNA Helicase,
Cdc45-Mcm-GINS
Current Biology, 22, 343-349, 2012
Masumoto H, Nakato R, Kanemaki M, Shirahige K, Hachinohe M.
The Inheritance of Histone Modifications Depends upon the Location in the
Chromosome in Saccharomyces cerevisiae
PLoS One, 6(12):e28980, 2011
Tanaka T, Umemori T, Endo S, Muramatsu S, Kanemaki M, Kamimura Y, Obuse C,
Araki H.
Sld7, an Sld3-associated protein required for efficient chromosomal DNA replication in
budding yeast.
EMBO Journal, 30, 2019-30, 2011
Kanke M, Nishimura K, Kanemaki M, Kakimoto T, Takahashi TS, Nakagawa T,
Masukata H.
Auxin-inducible protein depletion system in fission yeast
BMC Cell Biology,12(1):8, 2011
Renshaw MJ, Ward JJ, Kanemaki M, Natsume K, Nédélec FJ, Tanaka TU.
Condensins promote chromosome recoiling during early anaphase to complete sister
chromatid separation
Developmental Cell, 19, 232-44, 2010
Nishimura K, Fukagawa T, Takisawa H, Kakimoto T, Kanemaki M.
An auxin-based degron system for the rapid depletion of proteins in non-plant cells
Nature Methods, 6, 917-22, 2009
日本語総説
1.
2.
西村浩平, 鐘巻将人
動物の培養細胞における迅速なタンパク質発現制御法
(AID法)実 験 医 学
2010年
28、2279-2284.
鐘巻将人、久保田弓子、滝澤温彦
複製フォーク形成複合体の染色体サイクルにおける働き 細 胞 工 学
2008
年vol.27 No.10, 992-997
左から
西村浩平(ポスドク)
鐘巻将人(PI)
渡瀬成治(共同利用研究員)
水口明美(テクニシャン)