6月号(PDF/730KB) - JICA

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JICA 中国事務所ニュース
6 月号
目 次
【最近のトピックス】(中国西部大地震緊急援助特集)
◎ 国際緊急援助隊(JDR)救助チーム ~裏方から見た現場~ ・・・・・・・・・・・・・1
◎ 国際緊急援助隊医療チームの支援活動に参加した忘れがたき日々 ・・・・・・・2
◎ 中国西部大地震に対する緊急援助(物資供与)の実施
~事務所での後方支援~ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
◎ 語学力を武器に援助隊をバックアップ ~活躍した通訳たち~ ・・・・・・・・・・・4
◎ JICA ボランテイアの気持ちが華西病院へ届けられました ・・・・・・・・・・・・・・・4
【ニュース】
■ 無償資金協力「第二次黄河中流域保全林造成計画」がついに竣工 ・・・・・・・5
■ プロジェクト調整員会議開催 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
■ 安徽省で日本祭りを開催 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
■ 日中市民環境(3R)交流展
~ハイムーン環境漫画が北京にやって来た!~ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
■ 第 4 回 温 嶺 之 江 小 学 校 文 化 体 育 祭 り が 開 か れ ま し た ・・・・・・・・・・・7
【人の動き・主要行事】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
【寄稿コーナー】
◎ 地震災害後の救援活動 ~JICA 長期研修員同窓会の活動~ ・・・・・・・・・・8
最近のトピックス(中国西部大地震緊急援助特集)
◎ 国際緊急援助隊(JDR)救助チーム
~裏方から見た現場~
人民解放軍の兵士と
2008 年 5 月 12 日 14:28 に発生した汶川
大地震。14 日に緊急支援物資対応で成都に
入り、JDR 救助チームの派遣決定に伴いそ
のまま業務調整員として現場に入りました。
時間が無いうえに混乱する情報の中、多くの
関係者との調整をつけながら、食料、水、燃
料等の物資の調達、移動用車両の確保、成
都空港での救助隊員と救助機材等の受け入
れと殺到するマスコミの方々の問合せ対応
等、携帯が鳴り止まない状態がずっと続きま
した。
現 場 に入 ったのは 4 日 間 でしたが、そ
こで見 たものは、まさに地 獄 絵 図 でした。
山 道 を半 分 以 上 塞 ぐ落 石 、瓦 礫 の山 と
化 したアパートや学 校 、散 乱 する教 科 書
やノート。懸 命 に勉 強 していて、一 瞬 のう
ちに命 を奪 われた何 百 人 という子 供 た
ち・・・一 体 何 時 になったらご遺 体 を瓦 礫
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の下 から救 い出 し、ご両 親 のもとに戻 して
あげられるのでしょうか?
瓦 礫 の下 で生 存 者 が待 っていることを
信 じて、昼 夜 を厭 わず懸 命 に作 業 を続 け
る救 助 チームの皆 さんには本 当 に頭 が下
がる思 いでした。とにかく、体 調 を崩 さな
いように、少 しでも体 力 が回 復 できるよう
と、現 場 でできる限 りのバックアップをした
つもりでしたが、もっとうまくやれた部 分 も
あったのではという思 いと、現 場 での臨 機
応 変 な対 応 の難 しさを実 感 させられまし
た。同 時 に、日 本 の救 助 チームに対 する
中 国 の皆 様 の温 かい声 には何 よりも励 ま
され、ほとんど寝 られない状 態 で作 業 す
る原 動 力 になりました。
撤収が決まり、成都に戻ることになってか
らは、機材の返送等の帰国に必要な一連の
手続きを何度も確認しながらの対応でした。
途中、何度も連絡が着かなくなったトラックに
振り回されながらも、日本大使館や領事館、
中国事務所の支援メンバーの皆様のご支援
のお陰で何とかすべて無事に終えることがで
きましたことを心よりお礼申し上げます。
(業務班 林宏之)
◎
国際緊急援助隊医療チームの支援
活動に参加した忘れがたき日々
子供から「ありがとう!」
5 月下旬、私たちを含む中国事務所のナシ
ョナルスタッフ数名は、国際緊急援助隊医療
チームの支援活動のために四川省に派遣さ
れました。私たちは華西病院に設けられた医
療チーム本部テントを主な活動拠点としてい
ましたが、緊張の連続の中にも、毎日のよう
に発生する多くの感動的な事件に遭遇する
ことができました。それは、私たちが JICA 中
国事務所で長年働いてきた中でも、最も心に
触れる日々の連続だったといえるでしょう。
華西病院は二千名以上の被災重傷患者を
受け入れており、災害時緊急医療の大きな
緊張の真っ只中、支援に駆けつけた日本の
医療チームはそれぞれ、救急、ICU、透析、
産科、整形、放射線、薬剤等の科に分かれ
て、中国の医療人員たちと共に奮闘しました。
彼/彼女らの人道主義の精神と高度なプロ
意識は中国の医療関係者及び患者の尊敬と
賞賛を獲得しました。
日中友好の握手(放射科黄主任と小倉副団長)
私たちは、隊員たちと一緒に直接病室に
入って患者を治療する活動に参加したわけ
ではありませんが、私たちの心を揺さぶる感
動的な忘れがたい出来事は病室の外におい
てもたくさんありました。ここでは、その一部
を紹介したいと思います。
ある日、ひとりの女の子がお母さんと一緒
にテントの前に現れました。彼女はまずテン
トの前に掲げている緊急援助隊活動を紹介
するパネルをじっくり見た後、作業中の佐藤
隊員の前に恥ずかしそうにやってきて、勇気
を振り絞って手を差し出し、隊員の大きな手
を握って、英語と日本語で、「Thank you!あ
りがとう!」と大きな声で言いました。
産科にて活動した隊員は、地震により重傷
を負った妊婦を担当しました。この妊婦は、
隊員が活動を終えて帰国すると知った時、通
訳をつうじてこの隊員に言いました。「このお
腹の子が生まれたら、私はこの子に日本語
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を学ばせます。10 年後、この子があなたに再
会した時、命の恩人に日本語で直接お礼を
言えるように。そう信じています。」この隊員
は、「患者さんからこんなことを言っていただ
いて、私は涙を抑えることができません。」と
言いました。
つ被災市民の皆さんに感謝したいと思いま
す。
(相互理解班 周妍、総務班 馬理)
◎
中国西部大地震に対する緊急援助
(物資供与)の実施
~事務所での後方支援~
事務所での後方支援業務は、緊急援助物
資や援助隊などを如何にスムーズに受け入
れ、一刻も早く被災地に届け、活動を支援す
るか、ということになります。特に救助チーム
については、15 日正午頃に派遣の第一報が
伝わってきたその日の夕刻 7 時には成田空
港を飛び立つという時間が極端に制限され
た中での受け入れとなりました。
市民から感謝の花束を受ける田尻団長
6 月 2 日。隊員たちが帰国する日。早朝に、
いつも隊員の送り迎えに使っていたバスに乗
り込み、双流空港に向かおうとした時、突然、
いつもは寡黙な運転手が近くにいた私たちに
対して、「通訳してくれますか?私も言いたい
ことがあるんだ。」と言いました。彼は続いて
このように言いました。「普通の市民の心の
中からの感謝を受け止めてください。このよう
な困難な時に、遠くから私の故郷を救うため
に来てくださってありがとうございます。私は
あなたたちのために車の運転ができて光栄
に思っています。」静かだった車両の中に隊
員たちの熱烈な拍手がわきあがりました。
私たちが聞いた幼い女の子の声や妊婦の
言葉と隊員の涙、この運転手への隊員たち
の拍手の音は、すべて日中の未来の相互理
解・相互信頼への福音です。この時、みんな
の心に蒔かれた希望の種は、将来大きな芽
を出すに違いないと信じます。
報道によれば、この度の日本の緊急援助
隊の活動は日中の国民間の和解を促進し、
ある意味では日中関係の歴史を書き換える
ことになったといわれています。現場にいた
ものの感覚として、このような言い方は決し
て誇張ではないと信じています。
緊急援助隊の皆様の「無私奉献」に感謝し、
人の恩を知り、それに報いようとする心を持
刻々と変化する現地の情報を共有
事務所での業務では、“情報”が非常に重
要です。例えば、東京では外務省とJICAの
緊急援助隊事務局が密接にやり取りを行っ
ていますので、うっかりしていると、現地の情
報が当事務所よりも先に事務局に伝わって
いたりします。そこで、全力疾走している4頭
立て(外務省、事務局、大使館、当事務所)
の馬車から転げ落ちないように、常に最新の
情報を入手し、それを関係者間で共有を図る
ことが大きな役割となります。そして、このよ
うな情報のやり取りの中で、全体の動きに対
応し、当事務所としてやらなければならない
任務をつかみ取り、中国側のC/P機関と交
渉したり、現場にいるスタッフに事務所から
の指示を伝えたりすることになります。
その際、現場との間で軋轢も生じます。救
援活動に忙殺される中国側の関係者に対し
て、物資の搬送状況に関する情報や救助チ
ームの活動場所などの情報を求めたり、時
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には急かしたりしなければなりません。事務
所から指示するのは簡単ですが、やはり実
際に中国側と折衝する現場はたいへんだと
思います。しかし、情報が命である、事務所
としては現場の苦労を感じつつも、やはり動
いてもらわざるを得ません。
そんな電話漬けの中、ニュースなどで報道
される緊急援助隊の勇姿に支えられる毎日
でした。
(業務班 奥田久勝)
◎ 語学力を武器に、援助隊をバックアップ
~活躍した通訳たち~
ボランティアをしたい」という問い合わせが何
件もあり、実際に医療チームが活動した華西
病院では日本語専攻の四川大学生がボラン
ティアとして活動されました。
様々な通訳の活躍で緊急 援助活動が可
能になったことも記憶に留めておきたい事実
です。
(業務班 大久保)
◎
JICA ボランティアの気持ちが華西病院
へ届けられました!
「自分たちにも何かできないだろうか」。中
国西部大地震の際、中国には 63 名の JICA
ボランティアがいました。日頃から中国国内
で奮闘している JICA ボランティアは震災の
時にこそ力になりたい気持ちを持ちながらも、
配属先での業務や安全対策措置との関係か
ら現場へ駆けつけることができない忸怩たる
想いを抱いていました。
活躍している通訳万紅さん
今回の緊急援助隊派遣で大きな 力となっ
てくれたのは通訳の皆さんです。今回事務所
は救助チームに 6 名、医療チームに 8 名の専
門の通訳を派遣しました。
救助チームが青川県、北川県と続く長距離
の移動と睡眠もままならない過酷な環境の
中で、日本から来た隊員たちと中国側救助
隊、そして地元住民との橋渡し役を務めまし
た。医療チームも、専門的な医療用語を駆使
しながら、患者への診療をサポートしました。
その内の一人は、中国の救助隊が日本の
救助チームの救助技術を学びながら次第に
レベルアップさせ、最後にお互いが信頼しな
がら共に救助活動を行う場面に立会い、通
訳として非常にやりがいを感じた、との感想
を聞かせてくれました。通訳の皆さんにとって
は、自分の武器である語学力を駆使して緊
急援助隊をバックアップできたことに大きな
意義を見出したようです。
実は、JICA 事務所や成都では、「通訳の
華西病院に贈られた JICA ボランティア手作りの横断幕
(左から二人目が工藤隊員、三人目が松井隊員)
このようなボランテイア達の思いから、今
回、北京にて定期総会が実施されるにあたり、
募金活動、千羽鶴の作成、横断幕の作成を
し、それらを日本国際緊急援助隊が活動した
四川大学付属華西病院に渡すため、ボラン
ティアの代表者である工藤さやか青年海外
協力隊員(看護師・四川省涼山州徳昌県中
医院)と松井真也同隊員(理学療法士・四川
省徳陽市第五人民医院)が 6 月 19 日(木)11
時に華西病院を訪問し、寄贈品を受け取って
いただきました。この模様は四川電視台(テ
レビ)や成都商報(新聞)でも報道され、また
四川大学付属華西病院のホームページでも、
「千羽の日本の心のこもった折鶴が華西病
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院に飛んできた」と題して、詳しく紹介してい
ただきました。63 名の JICA ボランティアの気
持ちが、少しでも被災された皆様に伝わるこ
とを祈っています。
(ボランテイア調整員 臣川元寛)
( http://www.cd120.com/yejun/detailmore
new.php?stid=101&Snewstype=0&nid=3763)
ニュース
■ 無償資金協力「第二次黄河中流域保全
林造成計画」がついに竣工!
6 月 6 日に山西省南西部の吉県で、「第二
次黄河中流域保全林造成計画」の竣工式典
が盛大に挙行されました。当時外国人未開
放地区であった吉県等で 2001 年の基本設計
調査から約 7 年の長い道のりでしたが、日中
双方の関係者の努力で約 5,000ha の植林地
の活着率がなんと 98%に達するという優れ
た結果を残せたプロジェクトになりました。
特に海外林業コンサルタンツ協会の山下
秀勝業務主任が、現地の農民の皆さんと一
緒に汗を流し、監理を徹底したことで、それま
で何度植えても枯れてしまっていた荒地に再
び木が育っています。山下さんは、こうした功
績を認められ、山西省から友誼奨を贈られま
した。
竣工式典の様子
また、農民代表の鐘声さんより、「山下さん
達が残してくれたものは、目に見える植林し
た木だけではなく、日本人の勤勉さや仕事に
対する情熱という目に見えないものを多く学
んだ」という素晴らしいスピーチもいただき、
参加者一同とても感銘を受けました。
吉県での最後の夜は、賑やかな親睦会が
開かれましたが、事務所から参加した某所員
は所長の鞄持ちにも拘らず、またもや白酒大
好きな猛者達の攻撃にあえなく撃沈したので
ありました・・・。
(業務班 林宏之)
■ プロジェクト調整員会議開催
プロジェクト調整員会議の様子
今年度に入り初めてのプロジェクト調整員
会議が 6 月 6 日、JICA 中国事務所で開催さ
れました。岡田次長から国際協力銀行
(JBIC)との統合について説明があったほか、
総務班、経理班、研修班からもそれぞれ連
絡事項が伝えられました。また、事務所の談
亜軍・顧問弁護士による著作権法に関する
講義が行われ、出席者からはホームページ
からの画像資料の引用、専門家とカウンター
パートとの共著、翻訳と著作権の関係に関す
る質問などが相次ぎ、この問題への関心の
高さが伺われました。
中国では今夏、オリンピックが行われ、国
内外から注目を集めている中、春節前の雪
害に始まり、チベット問題や山東省での列車
事故、中国西部大地震と大きな出来事、災
害が続きました。中でも深刻な被害をもたら
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した中国西部大地震の被災地と被災民に対
し、日本政府が緊急援助を行ったことを中国
のマスコミも大きく報道したのは印象的でし
た。今回の会議でも、日本の援助に対して謝
意を示されたとの報告が複数の出席者から
あり、日中間のわだかまりが溶けつつあるの
では、と嬉しい予兆が感じられました。
(長期専門家 江田佳代子)
■ 日中市民環境(3R)交流展
~ハイムーン環境漫画が北京にやって来た!~
■ 安徽省で日本祭りを開催
高月先生にサインしてもらう子供達
音楽に合わせて浴衣姿を披露
5 月 31 日(土)に安徽省合肥市で合肥第1
回専科日本文化祭りが開催されました。これ
は青年海外協力隊 18 年度2次隊の日本語
教師の高島恵輔隊員の配属先、安徽中澳科
技職業学院が主催となり開催された安徽省
で初めての専科の学生のための日本祭りで
す。
当日は、日本クイズ・朗読コンテスト・書写
コンテスト・寸劇コンテスト・浴衣ショー・剣道
の演武・日本留学説明会・J テスト(日本語試
験の一種類)説明会などが行われ大変な盛
り上がりを見せました。専科の学生は本科の
学生に比べて学習意欲に繋がる原動力や日
本に触れる機会が少ないという中で、今回の
お祭りは生徒に新たな目標と意欲を与える
いい機会になったのではないでしょうか。
開催に至るまでには数々の困難がありま
したが、高島隊員のカウンターパートである
劉先生の努力と、それをサポートした高島隊
員の情熱が大きく実を結んだ形となりました。
隊員とカウンターパートの連携の理想図を見
せてもらったお祭りでもありました。
(ボランテイア調整員 中坊容子)
環境意識の向上と日中の環境活動の交
流を図るため、「日中市民環境3R交流展」が、
6月 10 日から 15 日にかけて中国科学技術
館で開催されました。この交流展は、ごみ減
量のための3R(リデュース、リユース、リサイ
クル)を中心テーマに、「ハイムーン環境漫
画」や、日本市民の環境保全活動を中国の
一般の方々に紹介するために実施しました。
「ハイムーン環境漫画」とは、廃棄物問題
が専門の高月紘(たかつき・ひろし)京都大
学名誉教授が自分の研究活動の傍ら、High
Moonというペンネームの漫画家として、環
境問題を訴えるために描いている一コマ漫
画のことです。今回の交流展では 20 点の原
画を展示しました。会場には、連日約 50~
100 名が訪問しましたが、皆、環境保全への
メッセージが込められたハイムーン漫画を熱
心に見入っていました。
また、14 日にはワークショップ「まんがを描
いてごみを減らそう!」も開催されました。ま
ず北京市の小学生約 40 名が、高月教授から
から直々に環境漫画の描き方の指導を受け、
次に自分でごみの減量に関する漫画を描き、
最後にそれぞれの漫画にこめたメッセージを
参加者全員の前で発表するというイベントで
した。北京の子供達が人前でも物怖じせず、
しっかり自分の意見を発表する姿は、会場の
大人たちに感銘を与えていました。
今回特に、私たちに馴染みのある漫画と
いうものが、国境を越えて多くの人たちに深
いメッセージを伝えることができるとわかり、
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漫画のもつ威力を実感しました。ハイムーン
漫画を見た子供達が、これをきっかけに自分
たちの生活を見直していくことを願っていま
す。
(業務班 長安美恵)
■ 第 4 回温嶺 之 江 小 学 校 文 化 体 育
祭 り が開かれました!
元 気 いっぱいの子 供 達
四 川 省 涼 山 彛 族 自 治 州 にある温 嶺
之 江 小 学 校 は標 高 3000m の高 地 にあ
ります。通 い慣 れていても、ちょっと走 る
と息 がきれてしまいます。私 たち涼 山 州
の協 力 隊 員 3 名 はそれぞれの活 動 を
行 いながら、週 に一 度 この「山 の小 学
校 」へ通 っています。彛 族 が住 むこの村
はジャガイモと韃 靼 ソバを作 り、主 にそ
れらを売 ったわずかな収 入 で生 活 して
います。
今 回 で 4 回 目 となる文 化 体 育 祭 は、
先 輩 隊 員 の方 々が築 き上 げた上 にあり
ます。徐 々に地 元 政 府 や村 民 たちの理
解 と協 力 を得 て、今 年 も開 催 すること
ができました。
人の動き
(1)主な調査団(派遣中・派遣予定)(6 月)
・広州院内感染対策プロジェクト終了時評
価調査団(6/22~7/3)
・首都周辺風砂被害地域における森林植
生物復旧及びモデル林造成調査計画
調査団(5/15~8/9)
この文 化 体 育 祭 の開 催 の目 的 は①
学 習 成 果 を発 表 する機 会 を与 える、②
一 つの目 的 の為 に協 力 し努 力 すること
を学 ぶ、③父 兄 に参 観 してもらい教 育
への関 心 を持 ってもらう、④協 力 隊 の
活 動 を地 元 政 府 、教 育 局 、衛 生 局 など
に知 ってもらい技 術 移 転 を行 う、です。
私 たちが特 に力 を入 れたのは「はみ
がきの歌 」のダンスです。この目 的 は歯
磨 きの重 要 性 を訴 えてきたものを更 に
定 着 化 することです。子 供 たちが歯 ブラ
シを持 ち「歯 磨 きの大 切 さ」を歌 った童
謡 に合 わせて踊 りました。この踊 りを通
じて隊 員 から子 供 たちへ、そして子 供 た
ちから大 人 たちへ歯 磨 きの大 切 さを伝
えることができたと思 います。
これからも地 元 の方 々とともに涼 山 州
に発 展 する人 材 の育 成 を行 ってまいり
たいと思 います。
歯 磨 きの歌 に合 わせて踊 る子 供 達
(四 川 省 西 昌 市 涼 山 民 族 中 学 に派 遣
された青 年 海 外 協 力 隊 員 小 林 順 子 )
・
主要行事
(2) 6月の主要行事
・ボランティア総会(6/14-18)
・日中NGOシンポジウム
(障害者支援をめぐって)(6/26-27)
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寄稿
コーナー
地震災害後の救援活動
~JICA 長期研修員同窓会の活動~
2008 年 5 月 12 日に四川大地震が発生した
のをうけ、私たち JICA 長期研修員同窓会は
直ちに行動を起こし、各メンバーに連絡して
災害地域支援の具体的な方法について協議
しました。同窓会に中国地震局に勤務してい
るメンバーが 2 名いたことから、理事会はす
ぐに彼らから災害地域の最新情報を聞き取
り、災害地域で最も不足しているものは防疫
薬品と住民に防疫知識を広めるパンフレット
だと確認しました。それからすぐにパンフレッ
ト『防疫の手引き』作成を決定し、最短時間で
災害地域の住民に届くことを目指しました。
のパンフレットが災害地域住民にさらに役立
つよう手配しました。7200 冊のパンフレットに
絆創膏をつける作業を終え、何霞さんは直ち
に配布活動を行ない、北川、汶川、什邡、綿
竹など災害が深刻な地域に向けて 7400 部を
発送するなどしました。
深刻な自然災害を前に、四川の人々は勇
敢に現実に立ち向かい、全国民は熱心に災
害地域を支援しましたが、私たち同窓会も最
短時間で各分野の力を集めて積極的に支援
活動を進め、同窓会の団結力と行動力を改
めて証明しました。すべての絆創膏、パンフ
レットと同窓会からのお見舞いが被災者にわ
たり、今回の支援活動は被災地の住民の健
康回復に何らかの貢献ができたと信じていま
す。被災地の再建にはまだまだ時間が必要
ですが、同窓会として今後も持続的に支援活
動を行い、美しい四川がかつての活力を取り
戻すのに貢献することを決意しています。
防疫知識のパンフレットを整理する何霞さん
と西南財経大の学生達
パンフレット作成においては、中日友好病
院専門家らのサポートを得て完成させ、5 月
19 日(月)には 8000 冊のパンフレットを成都
にいる同窓会メンバー、何霞さんが在籍する
西南財経大学法学院に速達で郵送しました。
また同窓会は何霞さんを現地の配布活動責
任者に任命しました。
何霞さんがパンフレ ット配布のために、成
都市の華西病院へ赴いたところ、取材を受け
たラジオ記者から、現地では絆創膏が不足し
ているという話を聞きました。何霞さんは同
窓会と緊急会議を開き、最終的にそれぞれ
のパンフレットに絆創膏を 1 枚つけ、同窓会
中央国際放送局のインタビューを受ける何霞さん
(長期研修員同窓会)
(編集部注)
今回の震災に当たっては、JICA 関係のも
う 一つの留学生同窓会である JDS(留学生
支援無償事業)留学生同窓会も熱心に募金
活動を行いました。今回、日本に留学中の
JDS メンバーにからの日本円で総額 25 万円
を、また帰国したメンバーからは人民元で総
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額 1 万 2512 元を集め、6 月 2 日に同窓会代
表から中国赤十字本部に対し全額を寄付し
ました。
============================================
*皆様からの情報提供、大歓迎です。また、本紙に対するご意見、ご提案などもいただければ幸い
です。いずれも中国事務所沈 暁静(shenxiaojing.cn@jica.go.jp)あてにお願いいたします。
======================================
* その他お知らせ
JICAのホームページ: チャイナ ライブラリー(和文・ 中文)
> http://www.jica.go.jp/china/library/news/index.html
> http://www.jica.go.jp/china/chinese/library/01.html
チャイナ トピックス(和文・ 中文)
> http://www.jica.go.jp/china/topics/index.html
> http://www.jica.go.jp/china/chinese/topics/index.html
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