学会誌「物理探査」投稿用 LaTeX2ε スタイルファイル利用法

物理探査 60 巻第 4 号 (2009)
BUTSURI-TANSA, Vol. 60, No. 4(2009)
学会誌「物理探査」投稿用 LaTeX2ε スタイルファイル利用法
物探太郎*・地震花子**・電気次郎*3 ・重力三郎*4
要 旨
このたび,物理探査学会誌「物理探査」の原稿と印刷用組版を LATEX2ε 環境下で作成するた
めのスタイルファイルが完成しました.ご自分のパソコンに LATEX2ε をインストールすれば,
LATEX に関する最小限の知識で,査読用原稿,投稿カード,受理後の会誌掲載用組版までを簡
単に作成することができます.数式を多く使うかたには数式番号の自動処理,マクロによる複
雑な数式の系統的記述など,LATEX の長所を最大限に生かした原稿の作成ができるようになり
ます.
論文引用とリストの作成には,多くの学会で採用されている natbib.sty (Natural Sciences
Citations and References) というスタイルファイルを利用しています.したがって,同じ文
献リストで他の多くの学会の文献リストと共用させたり,わずかな変更で相互に利用すること
ができます.このファイルには,雑誌「物理探査」の投稿に必要な項目が記載されていますの
で,実例にならって内容を入れ替えるだけで査読用原稿と投稿カードが自動的に作成されま
す。これにより,初めて「物理探査」に投稿されるかたも,学会のガイドラインにしたがった
原稿を簡単に準備できます.
受理された原稿を印刷用に組みなおすには,ファイル中の LATEX のコマンドを数個入れ替
え,最終頁の末端を調整するためのコマンドを入れるだけで済みますので,イメージ用テンプ
レートにテキストや図面を移し替える作業は不要です.このように,LATEX を使うことで論文
の生産効率を上げることができます.ここでは,スタイルファイルの紹介と使い方を説明いた
します.
キーワード:LaTeX スタイルファイル,政権交代,MVP,英語表記できる人名,人名中国,
長い名前,人名韓国,人名ロシア
らないことにあります。もし,最終版のレイアウトが
1. はじめに
自動で行えるなら,誰でも LATEX の基礎知識だけで印
刷イメージに沿った組版を簡単に作ることができます。
LATEX は数式を多く含む文章を作成するために開発
されました。物理探査学会は物理的手法に基づいた地
レイアウトに必要な作業を著者の代わりに行ってくれ
下探査法の研究・開発を専門とする人たちの集まりです
るのが LATEX のスタイルファイルです。スタイルファ
イルを使えば,著者は本文と図面,および文献リスト
から,学会誌「物理探査」の論文で多くの数式が現れる
を書き込むだけで,会誌「物理探査」の印刷スタイルに
のは当然です。数式の多い論文を作成するには LATEX
合った出力を得ることができます。
はたいへん役にたちます。しかし,LATEX の使い方を
知っていても,印刷用の最終版までを作るのは結構手
SEGJ が提供する LATEX スタイルファイルのメリッ
間がかかります。手間がかかる最大の理由は,印刷さ
トは,最終版イメージが自動的に得られることだけでは
れる最終版のレイアウトを著者自身が行わなければな
ありません。査読用原稿に必要なさまざまな項目も書
き込めるようになっています。したがって,著者は投
*3 ユタ州立大学
135S. 1460 E, Room 719, Salt Lake City, UT 841120111, USA
*4 株式会社電影製作
〒409-0112 山梨県上野原町上野原 5278
***シンポジウム(平成 19 年 2 月)にて一部を発表。脚
注には所属住所を 10 件まで表示することができます。
2006 年 8 月 7 日原稿受付;2007 年 11 月 14 日受理
* ブリジストン地質株式会社
〒108-8337 東京都港区三田 2-11-15
** 産業技術総合研究所
〒305-8567 つくば市東 1-1-1
c
⃝2009
SEGJ
1
物理探査 第 60 巻第 4 号 (2009)
2
稿に必要な項目をすべて準備することができます。さ
作成のためのエディタは改行までを一行として行
らに,投稿カードの作成も自動的に行なわれます。新
番号を付してくれるものが便利でしょう。こうすれば
たに投稿カードの各項目を入力しなおす必要はありま
せん。表題頁,本文,図表の頁数まで計算して投稿カー
latex とは相性がいいので,エラーの原因などがわかり
やすくなります。LATEX による原稿を 2, 3 編作成すれ
ドに書き込んでくれます。
ば,その後の論文原稿も内容の入れ替えだけでできる
査読後受理となった論文を印刷イメージに変えるの
は簡単です。図面が引用されている場所に図面引用の
ための短いマクロ命令を挿入し,最終頁の2段組の端
ため,生産性が格段に向上します。
さあ,皆さんも LATEX で原稿を書いて「物理探査」に
どんどん投稿しましょう。
を調整し(この部分を自動化する方法もありますが,ト
2. 原稿作成の大まかな流れ
ラブルが多いので推奨しません),ファイルの冒頭付近
にあるコマンドをコメントのつけはずしによって入れ
日本語 LATEX は pTex で,Linax や Windows Mac
替えればいいだけです。このように,わずかな場所の
で利用することができます.最初に,このガイドの
書き換えで版組ができてしまいますので,査読原稿用
guide.tex を名前を変えた tex ファイルとして保存
のファイルから,最終版へのデータのコピー&ペースト
します.責任著者が松井一朗だとして,保存したファ
作業は一切必要ありません。これで論文作成の手間が
イル名を Matsui_I.tex とします.原ファイルに書か
大きく軽減されます。図面や表も
れていたタイトル,著者名,所属と,原稿に関する諸情
EX の実行時に適
LAT
当な頁に配置してくれます。
報を書き換えます.原稿に関する諸情報には印刷され
スタイルファイルを利用することで,LAT
EX の基礎
ないものも多数ありますが,後で出力する投稿カード
知識さえあれば,誰でも簡単に投稿原稿と印刷イメージ
に必要です.さらに,アブストラクトやキーワードを
を作ることができます。レイアウトに必要な,細かい
入れ,本文を LATEX の規則にしたがって書き換えます.
書き換えが終わると,内容を保存して,ファイルをコ
作業はいっさい必要ありません。著者は必要な項目を
満たしたあとは,ただ本文を書くことと図表のとキャ
プション,および引用文献リストにの作成に集中する
ンパイルします.コンパイルの方法は,(1) LATEX 用プ
ラットフォームを使う,(2) コマンドプロンプトから作
だけでいいのです。
業する,といった方法があります.(1) は Windows で
ただし,LAT
EX の基本ルールには精通していただく
ことが必要です。LATEX はすぐに見たままの結果が得
すと WinTex というソフトがあり,これを使って,編
られるわけではなく,コンパイルを通す必要があり,こ
スペルチェックなどができます.ここでは,Windows
のとき記述に誤りがあるとエラーメッセージが出て,結
環境を想定して,Windows のコマンドプロンプトを
果が表示されないことがあります。したがって,プロ
使った pdf ファイル作成までの流れを簡単に紹介し
グラミング同様,バグの除去作業が必要となり,エラー
ます.
の原因を確かめ,決してめげずに書き続けることが必
要です。
集,コンパイル,pdf ファイルの作成,あるいは英文の
まず,原稿ができあがったら,コマンドプロンプト
ワードでしか原稿を書かなかった人が LATEX で原稿
の作業ディレクトリを LATEX 原稿のあるディ k レク
トリに移動し,platex matsui_I でコンパイルを行
を書こうとした場合,最初はおそらくワードの何倍もの
います.最初の段階では査読用原稿を作成しますので
時間がかかるでしょう。LAT
matsui_I ファイルの中の記述を
EX では文章の中にさまざ
まのコマンドを入れながら原稿を作りまです。最初に
時間がかかるのはこのためですが,ひとつ原稿を作っ
てしまえば,それをもとに中身を入れ替えながら次の
\usepackage[manuscript]{segj} % <<--- (1)
%\usepackage[final]{segj} % <<--- (2)
原稿も作ることができますし,正しい記述は何度もコ
と し ま す 。2 番 目 の コ マ ン ド が % で 無 効 化 さ れ
ピーして利用できます。さらに,不要な記述をコメン
て い ま す 。[ ] 内 が manuscript の オ プ シ ョ ン で
トで無効化できますので,継ぎ足し,削除・復活も簡単
manuscript が選択されています.コンパイル時のエ
ラーの修正が終われば,matsui_I.dvi ファイルが完成
しますので,dviout でチェックを行います.原稿が完
成すれば,コマンドプロンプトから platex tokocard
です。
注意しておかなければいけないことは,LATEX では
% 以降はコメントとして無視されることです。論文の
中に % 記号が書かれているときは,\% のように必ず
\ を % の前につけてください。また,コメントアウト
として投稿カードがコンパイルされます.投稿カード
作成のために tokocard.tex に入力する項目はありま
は行の冒頭に置くとその行が完全に無視されますので,
せん。コンパイル時に matsui_I.tex の内容の中で投
不要な行の冒頭に置けば,命令を無効化できます。
稿カードに必要な事項が carddata.tex というファイ
鳩山ほか:「物理探査」用 LaTeX2ε スタイルファイル利用法
3
ルに書き込まれており,platex tokocard.tex はそ
併記して, % で一方を無効化ながら切り替えるのが
の内容を読んで書き出しているにすぎません。これら
間違いないと思います。一方を無効化せずに二つのオ
の結果を .pdf ファイルに変換する必要がありますの
プションを指定した場合はエラーとなります。
で,コマンドプロンプトから dvipdfmx matsui_I お
manuscript オプションでは,査読用原稿が作成され
よび dvipdfmx tokocard とすれば,それぞれの .pdf
ます。査読用原稿作成時に判明した,原稿各部の頁数
ファイルが出来上がり,これらの pdf ファイルを投稿
は先に述べた carddata.tex に書き込まれ,投稿カー
します.
ドで出力されます。
査読が終わり修正後受理されれば,先ほどのオプショ
ンを (1) に変えたもの
次に実際に入力するデータを説明します。segj.sty
の入力データは,通常の LATEX の入門書に書かれてい
るものと違っています。次の節でこれらを説明します。
%\usepackage[manuscript]{segj} % <<--- (1)
\usepackage[final]{segj} % <<--- (2)
3.2 タイトル,著者,所属などデータ入力について
でコンパイルします.ただし,この前の段階で原稿に
通 常 LATEX の 入 門 書 で は ,\title, \author,
\thanks の項目がそれぞれ,論文のタイトル,著者の
多少の調整が必要となりますので,後節でそれを述べま
す.原稿に行番号を付けると,この段階でエラーになる
ことがありますが,そのときは,拡張子が aux となった
ファイル,たとえば matsui_i.aux をいったん削除し
てコンパイルしてください.先と同じ手順で pdf ファ
イルを作成すれば,印刷イメージの原稿ができあがり
ます.
以下ではスタイルファイルの使い方と必要な注意事
項などを記述します.
3. スタイルファイルについて
ここではスタイルファイルの特徴について記述しま
す.以下の文章の中で,記号 \ は日本語パソコンでは
通常 Y
= で表示されます.LATEX に関する書物でも \ で
記述されたものと Y
= で記述されたものとがあります.
ここでは \ で表記しておきます.
3.1 スタイルファイルの特徴
segj.sty というのが,雑誌「物理探査」のスタイル
ファイルのファイル名です。これを利用するには,
\usepackage{segj}
名前,所属,と説明されています。ここで \author と
\thanks は複数書き込むこともできます。この形式で
入力すると,タイトルや著者・所属の頁を \maketitle
で作成することができ,\thanks に対応する著者の所
属は脚注に印刷されます。
「物理探査」の印刷イメージでは,本文が 2 段組で,
所属と住所は全頁幅の脚注の中で現れます。この形式
は LATEX 標準形式ではないため,この形式に合うスタ
イルを新たに作る必要があります。このため,著者,所
属,住所は標準以外の方法で入力することになります。
また,日本語と英語の表記も必要なため,それらに対応
した項目も設けてあります。そのほか,原稿に関する
さまざまな情報の入力が必要です。
入力項目が多いのですが,いずれも学会誌作成に必
要な情報です。これらを入力すれば,あとは本文,図
表,および引用文献だけとなります。
3.3 投稿カードについて
segj.sty の重要な特徴は,投稿カードを投稿原稿
に基づいて準備することです。投稿原稿と投稿カード
で同じデータが多く使われていますので,これを利用
します。コピー & ペーストで投稿カードを作る作業
を \begin{document} の前に入れておく必要があり
は不要です。投稿原稿が完成した段階で,通常の日本
ます。
語 LATEX のコンパイルと同様に, platex tokocard
多くの学術誌では専用のクラスファイル *.cls を
で,投稿カードが dviout で見れるようになります。
使っていますが,ここでは,既存のスタイルファイ
これを pdf ファイルに変えるには,コマンドプロン
ルを利用しながら,会誌「物理探査」の版組を行う
プ ト に dvipdfmx tokocard と 入 力 し ま す 。こ れ で
ようにしました。したがって,利用するクラスファ
tokocard.pdf が出来上がります。
イルは jsarticle.cls で,冒頭部分は通常と同じ,
\documentclass[option]{jsarticle} となります。
となります。option 部分には段組や印刷用の用紙が指
定されています。
segj.sty には final と manuscript のオプション
4. 原稿の書き方
4.1 プリアンブル部分について
\begin{document} から本文を書き始めるわけです
が,これ以前の部分をプリアンブルと呼びます。ここ
があります。オプションを省略した場合は, final と
では実際の作業は行われません。レイアウトの寸法や,
みなされますが,実例にあるように二つのコマンドを
一連の作業や手続き,あるいは文章のかたまりなどを
物理探査 第 60 巻第 4 号 (2009)
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短い名前で定義したマクロと呼ばれるものがここに集
最後に文献リストが出ますが,ここは bibriography
められます。スタイルファイルは,さまざまな手続き
環境に入ります.文献引用と文献リストの形式につい
を定義したマクロのリストですから,ここで呼び出さ
ては後で説明しますが,natbib.sty という自然科学
れます。この部分で注意すべきことを以下に述べます。
系論文に適した処理を行うスタイルファイルが受け持
前章で述べましたように,日本語,英語の二種類
ちます.natbib.sty はさまざまな引用形式に対応し
の項目があるため,これらを入力していただく必要
ていますが,ここでは,学会誌が採用している引用形
があります。同様に,abstract も日本語・英語の二
式がヨーロッパ地球科学連合 (Europian Geoscience
つが必要なため,通常の入門書に書かれているよう
に \begin{abstract} · · · · · · \end{abstract} のよう
Union) から出版されている諸雑誌の形式に近いので,
egu というオプションが選択されています.
な形式の入力ではありません。\Jabstrac{ · · · · · · },
図・表については,ある程度著者のほうで整理して
\Eabstrac{ · · · · · · } の { } で囲まれた部分に日英の
いただくことになります.最終版の版組みの際の図
アブストラクトを入力してください。
表の配置方法についてはあとで詳しく説明します.こ
そのほか,例を参照しながら,コメントアウトされた
のスタイルファイルでは \begin{figure} · · ·
···
···
要なものはできるだけ行の冒頭に % を入れてコメント
\end{figure} あ る い は \begin{table} · · ·
\end{table} で作成された図表を想定しています.
アウトしてください。ここにデータが残っているとあ
な お ,本 文 は 二 段 組 み な の で ,両 段 に ま た が る 図
とでそれがゴミとして混じってきます。
表も必要ですが,これは\begin{figure*} · · ·
部分の指示に従い,必要項目を入力してください。不
···
···
す。煩雑さが目障りな場合は,一部を別ファイルに移す
\end{figure*} あるいは \begin{table*} · · ·
\end{table*} のように * をつけることで作成するこ
ことも可能です。移動したい部分ををカットして別の
とができます.図表については,後でより詳しい説明
ファイルにコピーし,\input 命令によって取り込みま
を行います.
プリアンブル部分はさまざまな入力があって煩雑で
す。後ほど図表の整理の部分でも述べますが,\input
5. 個々のパーツの作成について
命令は全体を見やすく整理するのにたいへん便利です
ので,使用をお勧めします.たとえば,自分の論文でよ
く使う記号や数式を \def\ · · · { · · · } のようなマクロ
で記述して,これらを集めたものを definition.tex
5.1 数式
LATEX の最大の特徴は整った数式が作成できる点で
すので,まず,数式の作成方法から記述します.
などの名のファイルに保存し,プリアンブル部分で
ここでは,米国数学会 (American Math Society) に
\input{definition} としてとり入れて利用できま
よる amsmath.sty を利用していますので,LATEX の基
す.複数の論文に使えますので,関連論文を書くとき
本機能だけでなく,拡張されたコマンドが利用できま
も同じ記号や数式に前回作成したものが利用できま
す.まず,数式の実例から始めます.
す。このように小道具の入れものとして利用できます.
\input コマンドでファイルをとりこむ場合,拡張子が
.tex のものは,ファイル名だけで呼び出すことができ
ますが,拡張子が .txt となっているものは拡張子ま
で記述することが必要です.
4.1.1 本文作成の概要
\begin{document} 以後が本文となります.ここか
Φ=−
1
4π
∫∫∫
1
X (x′ , y ′ , z ′ )dx′ dy ′ dz ′
divX
R
(1)
上式は以下のように書かれています.
\begin{equation}
\displaystyle \varPhi =
- \frac{1}{4\pi}\iiint\frac{1}{R}\text{div}\pmb{X}
(x^{\prime}, y^{\prime}, z^{\prime})
dx^{\prime}dy^{\prime}dz^{\prime}
\end{equation}
らが,文章を指定形式で出力する,プログラムの実行部
ここで,ギリシャ文字が slant になっていますが,こ
分です。この部分にもマクロの定義を置いて,マクロ
れが AMS LATEX による新しいコマンドです.他に三
重積分が \iiint となっています.
実行後に再定義することも可能です。論文では本文を
\section,\subsection,\subsubsection に分けて
次の例
書きます.これは,学会が指定した形式で出力される
ように設定されています.
また,付録 (Appendix) が利用できます.付録では,
先頭に付録 という文字が現れ,\section の順番はア
ルファベット,\subsection と \subsubsection は
数字となります.
は,
 T
b
0

B= .
 ..
0
bT
..
.
0
0
...
...
...
...
0
0
..
.
bT





鳩山ほか:「物理探査」用 LaTeX2ε スタイルファイル利用法
で書くことができます.詳しくは AMS LATEX のマ
ニュアル,あるいは関連の解説書やウェブサイトをご
覧ください.
「物理探査」は印刷時に 2 段組みとなりますので,長
い数式は分割して記述しなければなりません.この場
合の実例は以下のようになります.
Eyx (r0 )
[
∫ ∞
I
y0 − y ′
zˆ −u1 z0
=−
e
(1 + γTE )
4π |ρ0 − ρ′ | 0 u1
]Lx
× J1 (|ρ0 − ρ′ |λ)dλ
(2)
Lx
\begin{align}
E_{y}^{x}(\mathbf{r}_0) =& -\frac{I}{4\pi}\left[
\frac{y_0 - y^\prime}{|\boldsymbol{\rho}_0
- \boldsymbol{\rho}^\prime|}
\int_{0}^{\infty}\frac{\hat{z}}{u_1}\;\mathrm{e}^{-u_1 z_0}
(1 + \gamma_{\text{TE}}) \right. \nonumber \\
{} & {\quad} \times J_1 (|\boldsymbol{\rho}_0
- \boldsymbol{\rho}^\prime|\lambda)
d\lambda \Bigr]_{L_x}^{L_x} \label{eq:bunkatsu}
\end{align}
長い数式が多数現れる場合には,ある部分から段組み
を 1 段にすることも可能です.ただし,同じ頁で 1 段
と 2 段を混在させることはできません.混在させるた
めには,いったん段組を 1 段とし,multicol.sty を
使って記述できますが,図表の貼り付けが自動的に行
われなくなります.2 段のままで数式を記述するか,す
べてを 1 段として組んだほうがいいでしょう.
5.2 図表
図表は \begin{figure}....\end{figure} あるい
は \begin{table}....\end{table} で入れることが
できます. Fig. 1 を書く方法は以下です.
\begin{figure} %\label{fig:performance}
\begin{center}
{\includegraphics[width=8cm]{performance.eps}}
\caption{Technical paper production perforamnce for
\LaTeX users and MS-Word users.
Compared to the MS-Word users, the production
performance for the \LaTeX users will be low for
the first couple of papers.
But the performance increases rapidly after
completing three papers, and will exceeds the
performance of MS-Word users if the papers includes
mathematical equations.
For the no methematical equations case, the perfomance
will bit lower or almost equal to the case for MS-Word.
}
\end{center}
\end{figure}
図は LATEX が適当な位置に配置してくれます.通常
は,ページの上,あるいは下となり,行間に現れること
はありません. 表は次のようになります.
\begin{table*}[t]%\label{tbl:elasticity}
\begin{center}
\caption{The elastic and acoustic properties of kaolinite
and smectite grains.
}
LaTeX user
with mathematical equations
performance (arbitrary)
\[
\mathbf{B}=
\begin{bmatrix}
\mathbf{b}^T & \boldsymbol{0} & \dots & \boldsymbol{0} \\
\boldsymbol{0} & \mathbf{b}^T & \dots & \boldsymbol{0} \\
\vdots & \vdots & \dots & \vdots \\
\boldsymbol{0} & \boldsymbol{0} & \dots & \mathbf{b}^T
\end{bmatrix}
\]
5
MS Word user
LaTeX user
no mathematical equations
0
5
10
number of published papers
Fig. 1 Technical paper production perforamnce
for LATEXusers and MS-Word users. Compared to
the MS-Word users, the production performance
for the LATEXusers will be low for the first couple of
papers. But the performance increases rapidly after completing three papers, and will exceeds the
performance of MS-Word users if the papers includes mathematical equations. For the no methematical equations case, the perfomance will bit
lower or almost equal to the case for MS-Word.
\begin{tabular}{cr@.lr@.lr@.lr@.lr@.lrr}
\hline
Clay minerals & \multicolumn{2}{c}{K} & \multicolumn{2}{c}
{$\mu$} & \multicolumn{2}{c}{E} & \multicolumn{2}{c}
{$\lambda$} & \multicolumn{2}{c}{$\nu$} & \multicolumn{1}
{c}{$V_P$} & \multicolumn{1}{c}{$V_S$} \\
& \multicolumn{2}{c}{(GPa)} & \multicolumn{2}{c}{(GPa)}
& \multicolumn{2}{c}{(GPa)} & \multicolumn{2}{c}{(GPa)}
& \multicolumn{2}{c}{unitless} & \multicolumn{1}{c}{m/s}
& \multicolumn{1}{c}{m/s} \\
\hline
Kaolinite (dry) & 7&9 & 10&2 & 21&4 & 0&99 & \multicolumn
{2}{c}{} & 2860 & 2110 \\
Kaolinite (BS) & 17&8 & 4&7 & 13&0 & 14&7 & 0&36 & 3020
& 1410 \\
Smectite (dry) & 12&3 & 15&6 & 32&9 & 1&51 & \multicolumn{2
}{c}{} & 4640 & 3310 \\
Sectite (BS) & 29&0 & 7&9 & 22&3 & 23&8 & 0&21 & 5060
& 2770 \\
\hline
\end{tabular}
\end{center}
\end{table*}
表や図が二段組みの各段の幅を越える場合は
\begin{table*} .... \end{table*} のように,*
を付けます.LATEX の場合,表を作るのはかなりたい
へんな作業になりますが,これは LATEX の弱点です.二
つの段にまたがる図の場合は \begin{figure*} ....
\end{figure*} となります.
図表は float と呼ばれ,これらが 1 ページ中に占め
る割合は default で定めれらています.したがって,
図表が大きい場合には,最終ページに出力されること
になります.これを防ぐには以下のコマンドを用いて
最後の { ... } にある数字を変更します.... 内の数
字は default 値です.
\renewcommand\topfraction{.7} 頁上部の float で
物理探査 第 60 巻第 4 号 (2009)
6
Table 1 The elastic and acoustic properties of kaolinite and smectite grains.
Clay minerals
Kaolinite (dry)
Kaolinite (BS)
Smectite (dry)
Smectite (BS)
K
(GPa)
7.9
17.8
12.3
29.0
µ
(GPa)
10.2
4.7
15.6
7.9
E
(GPa)
21.4
13.0
32.9
22.3
占める最大の割合
\renewcommand\bottomfraction{.3} 頁下部の 〃
\renewcommand\textfraction{.2} 1 頁のテキスト
部の占める最小割合
\renewcommand\floatpagefraction{.5} float が単
λ
(GPa)
0.99
14.7
1.51
23.8
ν
unitless
0.36
0.21
VP
m/s
2860
3020
4640
5060
VS
m/s
2110
1410
3310
2770
propagation of elastic waves in a fluid-saturated porous
solid. II. Higher-frequency range, \textit{J. Acoust. Soc.
Am.}, \textbf{28}, 179-190.
\bibitem[物理探査学会 (2005)]{segj2005} 物理探査学会 (2005):
新版物理探査用語辞典,愛智出版,pp.288.
\end{thebibliography}
リ ス ト は\bibitem[朝 倉 (1982)]{Asakura1982}
独頁になるときの最小割合
のように \bibitem で始まり,[...], {....} と 朝
\renewcommand\dbltopfraction{.7} twocolumn
時の topfraction
\renewcommand\dblfloatpagefraction{.5}
twocolumn 時の floatpagefraction.
倉夏雄 (1982):..... で構成されています.[...]
は本文中で表現される引用文献の形式に合わせます.
{....} はラベルとして使われ,実際の引用のときには
こちらを書き込みます.最後の部分は文献リストに現
れる本体ですので,「物理探査」の論文・記事等の執筆
図面が同一ページに集中する場合には,
\setcounter{topnumber}{2} 頁 上 部 の 最 大 float
ルールに従って作ってください.
本文中での引用は \citet{Asakura1982} あるい
数
は, \citep{Asakura1982} のようにします.前者の
\setcounter{bottomnumber}{1} 頁下部の 〃
\setcounter{totalnumber}{3} 1 頁の 〃
\setcounter{dbltopnumber}{2} twocolumn 時の頁
上部の最大 float 数
出力は,朝倉 (1982) のようになり,後者は (朝倉, 1982)
の数値を変更してください.
めにはコンパイルが続けて二度行われる必要がありま
のようになります.
LATEX の関係書籍に書かれているように,式番号,図
表番号,引用文献のデータが本文中に正しく現れるた
また,あまりに図表の数が多いと,ある場所から図表
す.何らかのエラーで一度コンパイルが失敗して中断
の挿入がうまくいかず,後ろにとばされたり,エラー
しなければならなかった場合は,エラーの原因を取り
になることがあります.このときは,図を多くしない
除いてから,二度のコンパイルが必要となります.
よう,適当な位置に \clearpage を挿入すれば解決し
付録がある場合は,付録から数式番号が一端リセッ
ます.
トされ (A1) のようになります.
5.3 引用文献
謝辞
引用文献は以下のようになります.
付 録 な ど ,必 要 な テ キ ス ト を 書 き 終 え た 最 後 の
\end{document} の寸前に
\begin{thebibliography}
..
.
\end{verbatim}
で囲まれた以下のようなリストを作ります.
\begin{thebibliography}
\bibitem[朝倉 (1982)]{Asakura1982} 朝倉夏雄 (1982):初心者のた
めの反射法データ処理,物理探鉱,35,6,pp.47-70.
\bibitem[Biot(1956a)] {Biot_1956a}Biot (1956a): Theory of
propagation of elastic waves in a fluid-saturated porous
solid. I. Low-frequency range, \textit{J. Acoust. Soc. Am.},
\textbf{28}, 168-178.
\bibitem[Biot(1956b)] {Biot_1956b}Biot (1956b): Theory of
謝辞は\begin{acknowledgment} で書き始め
\end{acknowledgment} で終わらせてください.
\begin{acknowledgments} ...
\end{acknowledgments} でもかまいません.
参考文献
朝倉夏雄 (1982):初心者のための反射法データ処理,
物理探鉱,35,6,pp.47-70.
朝倉夏雄 (1983):反射法データ処理におけるフィルタ
リングの基礎概念,物理探鉱,36,2,pp.87-99.
Biot (1956a): Theory of propagation of elastic waves
in a fluid-saturated porous solid. I. Low-frequency
range, J. Acoust. Soc. Am., 28, 168-178.
鳩山ほか:「物理探査」用 LaTeX2ε スタイルファイル利用法
7
performance (arbitrary)
LaTeX user
with mathematical equations
MS Word user
LaTeX user
no mathematical equations
0
5
10
number of published papers
Fig. 2 Technical paper production perforamnce
for LATEXusers and MS-Word users. Compared to
the MS-Word users, the production performance
for the LATEXusers will be low for the first couple of
papers. But the performance increases rapidly after completing three papers, and will exceeds the
performance of MS-Word users if the papers includes mathematical equations. For the no methematical equations case, the perfomance will bit
lower or almost equal to the case for MS-Word.
Fig. A1 Schematic section of a box caisson type
composite breakwater. This example is 3 x 3 box
caisson. There are various types of breakwaters
according to depth of the sea water, size of the
port and other conditions.
付録 A
図表のまとめかた
ここからは付録になります.付録に現れた数式は
∫
D
{
}
pˆA qˆB − νˆi,A fˆi,B − qˆA pˆB + fˆi,A νˆi,B d3 x
{
}
pˆA νˆi,B − νˆi,A pˆB ni d3 x
=
(A1)
∂D
Biot (1956b): Theory of propagation of elastic
waves in a fluid-saturated porous solid. II. Higherfrequency range, J. Acoust. Soc. Am., 28, 179-190.
物理探査学会 (2005):新版物理探査用語辞典,愛智出
版,pp.288.
De Pasquale, G. and Pinelli, G. (1998): No-Dig Application Planning Using Dedicated Radar Techniques, No-Dig International, 9, 2., I12-14.
平井洋次・赤岡 肇・佐藤栄治 (2004):構造物診断装置の
開発,土木学会第 59 回年次学術講演集,pp.187-188.
和泉敬介 (2006);マルチモノポールシステムを用いた
のように,数式番号に A が付されます.
A.1 付録の図
付録に現れた図表にも A. が付されます.Fig. A1 は
付録で使われる図面です. また,Table A1 は付録で
使われる表です.
A.1.1 図表の効果的挿入方法
通常,査読用原稿では図表は本文や参考文献の後
にまとめられます.いっぽう,印刷用に組版する場合
は,本文にあわせて適当な位置に配置しなければなり
ません.caption などを含むので \begin{figure} か
マイクロ波放電型イオンスラスタの電磁波解析,九
ら \end{figure} まではかなり長くなります.した
州大学大学院総合理工学府修士論文,pp.54.
がって,これを適当な位置に挿入する場合には長いブ
地盤工学会 (1999):地盤工学ハンドブック資料編,社
団法人地盤工学会,pp.227.
笠井弘幸・西山英一郎・鈴木敬一 (1999):土木地質調
査におけるGPRの適用例,地質ニュース,537,
pp.8-15.
国立天文台 (2001):理科年表,丸善,pp.446.
古村孝志・竹中博士・纐纈一起 (1996);Pseudospectral
法による地震波動の 3 次元計算,物理探査,49,6,
pp.536-548.
村山靖彦・芦田 讓・佐々宏一 (1991);フーリェ変換に
よる地震波動現象のシミュレーション (1) −計算理
論と計算方法−,物理探査,44,1,p.18-26.
ロックのコピー & ペーストが必要となります.この
ような場合,LATEX のマクロを使えば短い書き込みで
適切な位置に挿入することができます.このためには
\def\FigureI{ などとして図の出力やキャプション
を書き込み } でくくれば,\FigureI という書き込み
を行うマクロが定義できます.これら書き込んだもの
を,例えば figure.tex というファイルで保存してお
いて,プリアンブル部分で \input{figure} として呼
び出せば,\FigureI の定義がすでに書き込まれていま
すので,マクロの出現箇所で自動的に解釈されて図表
の挿入が行われます.制御のスクリプトは短かいので,
本文全体を見渡す場合に邪魔にはなりません.
物理探査 第 60 巻第 4 号 (2009)
8
Table A1 Components of the development of the
FM-CW GPR for the diagnosis of caisson breakwater.
Items
Part
Built-in
Equipment
Transmit- Transmitter
ting
Data acquisiantenna
tion system
Controller
Distance meter
Battery
Receiver
Receiver BatAntentery
nas
Specifications
Quanti Weight
Size
ty
1
120 kg 2225(W)835(D)273(H)mm
2
180 kg
2290(W)1655(D)273(H)mm
ϕ 35mm
—
4
8.5 kg
—
1
217 kg
PC rack
PC
Acquisition
and automatic
diagonosis
programs
—
1
36.5 kg
4
1 kg
ϕ 15mm ×
5mm
—
1
12 kg
Accesorries —
1
3 kg
450(W)380(D)380(H)mm
600 VA
Wrench
Screwdrivers
etc
Total Weight
付録 B
1550(W)680(D)1390(H)mm
530(W)600(D)820(H)mm
578 kg
LATEX のインストール
B.1 LATEX 本体と関連ツールのインストール
ここまでは,スタイルファイルの利用者が LATEX の
知識を持っているとして説明してきました.しかし,
これから LATEX を始めようとされている方には御自分
のパソコンで LATEX を使えるようにする方法を知るこ
とが必要です.LATEX をパソコンにインストールする
には,
http://oku.edu.mie-u.ac.jp/ okumura/texwiki/
に接続し,目次の二番目の「インストール」と書かれ
た各項目のうち自分の作業環境と一致するものを選び
インストールの方法が書いているサイトへ接続します.
日本語の pTeX の Windows 版は W32TeX と呼ばれ
るもので,このサイトにある説明を読んで,適当なサ
イトに接続すればダウンロードできます.
インストールは必要なファイルをダウンロードし,イ
ンストールプログラムを走らせるだけで自動的に行え
ます.また,図面を表示するには ghostscript のインス
トールが必要ですが,これも注意書きどおりに行えば
誰でもミスなくインストールすることができます.図
面の中に日本語の文字があるときは最新版の version 8
シリーズより version 7 シリーズを使うことが推奨さ
れているようです.
な環境が完成します.
B.2 スタイルファイルと関連パッケージ
LATEX を使うメリットはオープンソースであること
です.オープンであることの利点は無料であることに
加え,多くの人が開発したパッケージを利用できること
です.これらパッケージを有効に利用することで,高い
Tracking
bars
Tractor
Optical
fiber
cable
Power
Supply
Generator
これらのインストールが終われば,LATEX の標準的
鳩山ほか:「物理探査」用 LaTeX2ε スタイルファイル利用法
パフォーマンスが得られます.ここで紹介している
スタイルファイルもその一つですが,スタイルファイ
ルの機能をささえるいくつかのパッケージが必要です.
これらパッケージについては,学会の LATEX2ε のサイ
トからキットをダウンロードすれば,その中に含まれ
ているので,ウェッブで探してダウンロードする必要
はありません.また,スタイルファイルの動作に悪影
響のない範囲で,他のパッケージを利用することがで
きます.いくつかのパッケージは動作を不安定にする
ことが確認されています.たとえば,段組みの最後の
をそろえる flushend.sty パッケージの利用はお勧め
9
Usage of the LaTeX2ε style file for su
to the journal ”Butsurit
Taro Buttan*, Hanako Jishin**, Jiro Denk
ABSTRACT
Breakwaters which defend ports from high waves
box caissons in Japan. Caisson breakwaters made of
damaged by wave forces during a long period after
sand of the damaged caissons flows out. As a result,
caissons is accelerated. In order to detect the exist
observe the condition of the breakwater surface and
shape of the caissons.
できません.
スタイルファイルはできるだけ特殊なパッケージを
Keywords: ground penetrating radar, caisson break
使わない条件で作成されていますが,以下のパッケー
ジはあらかじめ組み込む必要があります.
abstract.sty
natbib.sty
graphicx.sty
afterpage.sty
このガイドではさらに以下のパッケージが組み込まれ
ています.
amsmath.sty
amssymb.sty
amsfonts.sty
bm.sty
amsmath.sty,
amssymb.sty,
amsfonts.sty,
graphicx.sty は LATEX イ ン ス ト ー ル 時 に す で
に標準で組み込まれており,作業用ディレクトリに置
く 必 要 は あ り ま せ ん .abstract.sty, natbib.sty,
bm.sty, afterpage.sty は 今 の と こ ろ 標 準 で は 組
み込まれていないので,作業ディレクトリあるいは
LATEX のスタイルファイルが集められているディレク
トリに置く必要があります.SEGJ latex キットを解
凍すれば,自動的に作業ディレクトリに置かれます.
Manuscript received August 7, 2006: Accepted November 14, 2007.
* Bridgestone Geological Engineering Co., Ltd.
2-11-15 Mita, Minato-ku, Tokyo, 108-8337, Japan
** National Research Institute for Advanced Industrial
Science and Technology
1-1-1 Higash, Tsukuba, Ibaarki, 305-8567, Japan
c
⃝2009
SEGJ
*3 University of Utah, Department of Geology and Geophysics
135S. 1460 E, Room 719, Salt Lake City, UT 841120111, USA
*4 Den-ei Electronics Co., Ltd.
5278 Uyenohara, Uyenohara-shi Yamanashi, 409-0112,
Japan
A part of this paper was presented at Proceedings of
The SEGJ Symposium on Non-destructive Evaluation
for Concrete Structures, 2007 (in Japanese).