No.333 - 日鋼記念病院

No.333
平成26年
12
社会医療法人母恋の使命「医療人として組織として社会に貢献する」
早期からの緩和ケア / 緩和ケアチームの活動 ……… 2∼3
院内探検隊 ………………………………………………… 4
潜入! 緩和ケア病棟
栄養通信 …………………………………………………… 5
クリスマスは手作りデザートできまり!!
母恋インフォメーション ………………………………… 6∼7
おすすめ患者図書 : 緩和ケア関連書籍
11月28日『あっとほーむ』開催しました
年末年始 : 病院休日および院内施設の休業について
感染予防はその手から ∼ あなたの手洗い大丈夫?
日鋼記念病院 各種教室のご案内 ………………………… 8
もうすぐクリスマス!!
12月に入って、院内のあちらこちらにクリスマスツリーやリースが飾られました。
小児科病棟の子供たちもお手伝いしてくれました。
地域がん
診療連携拠点病院
必要なときに、必要なケアを
早期からの緩和ケア
そ
緩和ケア科 科長
ね
よし
お
曽根 良夫
医師
平成17年 山口大学医学部医学科卒
担う役割の変化−緩和ケア
生きるためのサポートを
現在、緩和ケアにはターミナルケア、ホス
ケアの目標も主に人生最期の時期を痛みな
ピスケア、支持療法、エンドオブライフ・ケア
く過ごせるということから、早期〜末期を問
といった厳密には異なるものの、類似した呼
わずどの段階のがんでも、また生活の場は自
び名があります。一般の方には、施設名に基
宅〜施設を問わずどこにおいても、できるだ
づくホスピスケアが一番わかりやすいかもし
け生活の質を保ちながら、生きていけるとい
れません。しかしながら、同じ言葉が以前か
うことに主眼が置かれてきております。
ら今日でも使われていますが、このケアのと
情報化時代とはいえ、高齢で人付き合いが
らえ方は、様々な変遷を遂げてきております。
少なく、インターネットの恩恵にもあずかれ
ケアの対象は主にがん末期の患者さんから、
ず、緩和ケアという言葉が初耳だとか、「ホ
現在ではがんと初めて診断された、あるいは
スピスは末期患者さんの死ぬところ」といっ
がんが疑われる段階からの患者さん、ならび
た旧態依然なとらえ方の患者さんによく出く
にそのご家族を対象としております。さらに
わします。
高齢の慢性心不全など、がん以外の末期患者
当院でもこうした現況を踏まえて、時代の
さんにも対象を広げる流れもできつつあり
要請に応えるべく、緩和ケアの内容改善、最
ます。
新情報発信に努めております。まだご存じな
がん治療と一緒に始まる緩和ケアの概念
がん治療と一緒に始まる緩和ケアの概念
がん治療と緩和ケアの割合
経過→
理解を深めて、それを実際の場に生かしてい
ただければ幸いです。
がんの治療
***
緩和ケア
がんの治療に伴う苦痛(吐き気・食欲低下・痛みなど)の
状況に応じて、緩和ケアはがん治療とあわせて行われます。
緩和ケア . net より
早期からの
緩和ケアの
メリット
2
い方にはこれを機に当院の緩和ケアについて
では、日鋼記念病院では実際にどのように、
がん治療と緩和ケアを実践しているのでしょ
うか。緩和ケア支援室で緩和ケアチームの一
員として活動している高橋純子緩和ケア認定
看護師に紹介いただきます。
・治療に取り組む前向きな力が出る
・自分らしい日常生活を過ごせる
日鋼記念メディカル情報 12月号 No333
緩和ケアチーム
の活動
緩和ケア支援室
緩和ケア認定看護師
たか
はし
じゅん
こ
高橋 純子
スクリーニングシート
望むケアを、望むタイミングで
平成26年10月から、がんと診断された患者
さんに「緩和ケアスクリーニングシート」を
使い緩和ケアチームへの希望を伺っています
(図2)。
図2. 緩和ケアスクリーニングシート
みなさん、日鋼記念病院の緩和ケアチームを
ご存知ですか。がんと診断された患者さん・
ご家族、緩和ケア科の医師・看護師・薬剤
師・ソーシャルワーカーなどの多職種が、治
療を担当する主治医・看護師と協力して痛み
や つらさの解決に向けて支援をする役割を
担っています。(図1)
図1. がん医療のプロセス
予防
緩和ケアチームの関わり
診断期
治療期
長期
生存期
再発期
終末期
がんと診断され、最初のがん治療
が始まります。痛みなど症状がある
場合、取り除くことで体力の消耗を
防いだり、治療に前向きになること
を目指します。
治療が難しい時期でも、患者さん
の自分らしい生 活 ができるよう、
治療やサポートを行います。
手術・化学療法・放射線など治療
中でも痛みや不快な症状が現れた
ら取り除き、治療を受けやすくします。
相談は、主治医がチームに直接依頼をした
り、患者さんやご家族からの依頼で対応する
場合もあります。ただ、痛みやつらさの感じ
方は人によって違います。支援を必要として
いても、「実際に依頼をするのは気が引け
る」「こんなこと相談してもいいのか」と思
われる方も多いのではないかと思います。
チェックするだけの簡単な用紙です。
何度でも、提出いただけます。
どのような支援が必要なのか、患者さん自身
の意思を記すことで考えや状態を整理したり、
伝えることができます。また、今現在の希望
を医療者と共有するため、外来や入院など、
折に触れて記入いただいています。
今、お困りになっている患者さん・ご家族
は、私たち「緩和ケアチーム」に相談してみ
ませんか。緩和ケアチームは、患者さんやご
家族の希望がかなうよう共に考え、背中を
そっと支える存在でありたいと願っています。
どうぞ、気軽に担当看護師に声をかけてくだ
さい。どんなことでも駆けつけます。
日鋼記念メディカル情報 12月号 No333
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潜入!
緩和ケア病棟
ハギウダが行く
はぎ う
広報・広告室
だ
き
く
み
萩生田貴久美
全国でも珍しい独立型緩和ケア病棟
全国で約8割の緩和ケア病棟が、院内の一病棟として緩和ケア病棟を備えていますが、当院は敷地内に独立
した建物として緩和ケア病棟があります。病気や治療による直接的な苦痛のほか、患者さんとご家族が抱える
心のつらさなども含めて集中的に支援を行う緩和ケア病棟に潜入です。
自然豊かな眺めの全室個室 22部屋
ホテルのような、広々としたお部屋にまずびっくり。ソファー
ベッドまたは小上がりの畳があり、患者さんも家族も自宅にいるよう
にゆっくりと過ごすことができます。
「お部屋代、高いんでしょ?」と聞かれますが、特別室を除き個室
料金はかからないので経済面でも安心ですね。
景色を彩る自慢の庭
季節ごとに咲く色とりどりの花々、この景色は
ボランティアさんの日々のお手入れのたまもの!
ぽかぽか陽気の日は、窓辺に椅子を出して日向
ぼっこしている方もみかけました。
音楽と行事で綴る暖かなひと時
毎週火曜日、2階フロアに響く音楽療法のピアノの音色、
心がほっこりします。ボランティアさんが毎月企画する行
事は実に多彩。秋には炭焼きのサンマを味わう「秋の味覚
を楽しむ会」、クリスマスにはドクター扮するサンタさん
も登場します。
想いに応える ~ 家族と自宅で…
自宅での生活を希望される方も多くいます。そのような時、主治医、在宅
ケアセンター、訪問看護ステーション、地域のケアマネジャーと連携し、
実現可能な方法を検討します。自宅療養中のつらい症状に、いつでも対応で
きる体制を整えるのも大切な役割です。
年3〜4回行うイベント「あっとほーむ」では、地域のがん患者さんや
ご家族の自宅療養について相談を受けるなど、地域のホッとできるスペース
としても活用されています。
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日鋼記念メディカル情報 12月号 No333
栄養課 管理栄養士
鈴木りりか
少しずつ雪の降る日も増えてきて、寒い季節がやってきましたね。
気がつけばもうすぐクリスマス!! 今回は誰にでも食べやすい
クリスマスにぴったりの簡単デザートを紹介します。
今年のクリスマスは手作りで食卓を飾ってみませんか?
18cm エンゼル型1個 6∼8人分
材料
《ババロア》
・牛乳 ………… 150ml
A ・砂糖 ………… 40g
・卵 …………… 1 個
・粉ゼラチン …
・牛乳 …………
・生クリーム …
・抹茶 …………
1人分
エネルギー
10g
150ml
100ml
大さじ1
200kcal
《デコレーション》
・生クリーム ……
・砂糖 ……………
・イチゴ …………
・トッピングチョコ …
50ml
お好みで
3粒
適量
下準備
・抹茶は大きめのボウルに入れ、少量の湯で溶かしておく。
・ゼラチンを水でふやかしておく。
ここで、カロリーオフ!
砂糖をカロリーカットに変えると・・・
1人分約 25 kcal OFF
作り方
① 鍋に A を入れ、中火にかける。
砂糖が溶けたらゼラチンを加えて煮立たせないよう溶かします。
② 抹茶を溶かしたボウルに ①と残りの牛乳・生クリームを少しずつ
加え、軽く混ぜてこします。
③ エンゼル型に流し入れ、冷蔵庫で固まるまで冷やします。
④ お好みのデコレーションをして完成!!
牛乳を低脂肪乳に変えると・・・
1人分約 11 kcal OFF
生クリームを食物性のものに変えると・・・
1人分約 10 kcal OFF
旬の食材を活かして、出産の喜びを表現したお祝い膳が冬メニューになりました。
洋食
・オードブル
∼ 一口パスタ、オニオンタルト
・カボチャのポタージュ
・炙り帆立とトマトのマリネサラダ
・ビーフシチュー
・パン or ライス
・ケーキ・フルーツ盛り合わせ
和食
・冬の先付三点盛り
∼ 八幡巻、菜の花黒胡麻和え、
里芋のゆず味 焼き
・トマト の帆立サラダ
・金目鯛山椒仕立て 冬野菜と共に
・浅蜊と生姜の混ぜご飯
・御吸い物
・和菓子と季節の水菓子
日鋼記念メディカル情報 12月号 No333
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インフォメーション
『母恋インフォメーション』では、当法人のニュースやトピックス、お知らせなどを掲載いたします。
おすすめ患者図書:緩和ケア関連書籍
がんの痛み対策と緩和ケア
緩和医療はがんが見つかったときから始まる
著者:向山雄人 / 出版:主婦の友社
患者図書室ぼこいの開館日は、平日(月〜金)10:00〜15:00まで、
病院休日はお休みとなります。
11月28日『あっとほーむ』開催しました
がんと診断された患者さん・ご家族の抱える精神的、社会的、身体的な苦しみを、ともに考え
支えあおうと、2012年から始まった在宅緩和ケア支援広場「あっとほーむ」。節目となった
10回目の今回は20人もの皆さんが参加され、思い思いの時間をゆったりと過ごしていました。
ミニレクチャー : がん治療を支える食事
西條管理栄養士
塩分や温度に配慮することで、刺激や匂いが抑えら
れ、食べやすくなるのだそうです。
お楽しみの試食はホットケーキミックスを使った
野菜蒸しパンと室温に戻したミルクスープが大好評
で、用意したレシピが足りなくなるくらいに!
皆さん美味しそうに召し上がっていました。
ホッと、
くつろぎの時間
アロママッサージを受けたり、医師やソーシャル
ワーカー、臨床心理士、管理栄養士などそれぞれの
ブースで相談したり、かつらの試着をしたり、同じ
テーブルの人とお話をしたり…。
音楽療法士の四方(よも)さんのピアノが心地よく
ホールに響き、皆さんリラックスして、それぞれの
時間を過ごされました。
文字通り「あっとほーむ」な時間が流れた一日でした。
次回の
『あっとほーむ』
ご案内
6
日 時
場 所
内 容
問合せ
2月20日(金) 13:30∼15:30
緩和ケア病棟 1階
ミニレクチャー 講師:臨床心理科 渡邊史子
がん相談支援センター TEL 0143-22-2225
日鋼記念メディカル情報 12月号 No333
お気軽に
ご参加ください
年末年始:病院休日および院内施設の休業について
12月30日(火) から1月4日(日) は外来診療を休診いたします。
2015年1月5日(月) 8時30分より通常の受付を開始いたします。
● お薬が足りなくなるかも…
院内施設
● 最近気になる症状がある
セブン­イレブン
病院休日中の営業日 ・ 時間
12月30日
1月2∼4日
9:00∼15:00
北洋銀行ATM
ゆうちょ銀行ATM
※ ゆうちょ銀行ATMは、
1月1日∼3日にかけて
他行への振込ができません。
12月31日
・ 1月1日
12月30日
∼1月4日
レストランれじいむ
カフェ Brady s
早めの確認・早めの受診を!
休業日
12月30・31日
1月4日
9:00∼17:30
9:00∼17:00
1月1日
∼1月3日
12月30日
9:00∼18:00
12月31日∼1月4日 9:00∼17:00
理容室
患者図書室ぼこい
i ­ ぶらり
12月30日
∼1月4日
感染予防はその手から 〜あなたの手洗い大丈夫?
正しい手洗いは手や指先についたウイルスを取り除きます。
年末年始は人が集まるところへの外出機会が増える時期です。おうちに帰ったら正しい手洗
いで、ウイルスを持ち込まないように心がけましょう!
が
ここ要 手洗い
重
タイミング
①
②
③
④
先に蛇口を開けておき、
ぬらした手に液体石鹸を
つけ、よく泡立てます。
帰宅後
食事前
排泄後
嘔吐物などを処理した後
すべての表面がきれいになるように15∼20秒
1 手のひらと手のひら
手をよくすすいでから清潔な乾いたタオル
で水分をよく拭き取って乾かします。蛇口
にはもともと手についていた菌やウイルス
がついています。できればペーパータオル
などを用いて締めることをお勧めします。
2 手のひらと手の甲
3 指先と爪の間
5 指の間
6 手首
4 指の間
監修:加藤美紀 感染管理認定看護師
日鋼記念メディカル情報 12月号 No333
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日鋼記念病院 各種教室のご案内
病気の予防や健康維持を目的に日鋼記念病院では各種講座、ラジオ番組を放送しています。
普段、なかなか質問することができないことなど、気軽にご相談いただく機会としても
ご活用ください。皆様のご参加お待ちしています。
糖尿病教室
健康プラザ
合併症予防は適切な血糖コントロールから。気にな
る症状、生活上の注意など専門職がお話をします。
学んでイキイキ、動いてイキイキ。病気予防や健康
維持を目指して、
みんなで学びを深めましょう。
12月16日
12月23日
12月30日
1月 6日
1月13日
薬剤師
祝日
病院休日
歯科衛生士
医師
糖尿病のお薬の話
糖尿病と歯周病
高齢者の糖尿病
開催時間
15:00∼ ※医師の回は14:00∼
申込・問合
糖尿病センター
TEL
1月15日(木) 13:30∼
開催日時
場 所
地域医療研修センター
内 容
テーマ
:
体力測定
年始め、
自分の身体を見つめよう!
※12月のプログラムはお休みです。
0143-24-1331
講演のタイトル、講師のスケジュールは変更になる場合があります。
体力手帳
持ち物
申込・問合
地域医療連携センター
TEL 0143-25-2555
母親学級・両親学級
ラジオ健康プラザ
医師・看護師・栄養士など様々な職種が、
週替りで医療や病気にかかわる旬の話題を
取り上げます。
《母親学級》 13:30∼15:00
12月 16日
Cコース : 分娩の経過 ほか
※12月23日が祝日のため変更になりました。
1月 13日
12月 19日
12月 26日
1月 8日
1月 15日
マタニティ・ヨーガ
ヨーガ参加費
500円
《両親学級》 10:00∼12:00
MHz
きらり★医療人
いきいき健康レシピ
緩和ケアチーム
緩和ケアチーム
番組内容は予告なく変更になる場合があります。
2月15日 (日)
※両親学級は偶数月の第2日曜日に開催です。
申込・問合
84.2
放送時間
9:30∼9:40
当院のホームページで、
バックナンバーを公開しています!
ラジオ健康プラザライブラリーをご確認ください。
産婦人科外来 TEL 0143-24-1331
とうとう2014年の最後の月、 師走。 本当にあっという間の
発行
1年でした。皆さんにとってはどんな年でしたか。
2012年の手術棟新築からスタートした工事も産婦人科の
完成でいよいよ一区切りです。 リニューアルした外来はぴか
ぴかで、明るい雰囲気でした。
本年もご愛読いただきありがとうございました。 2015年も
皆様の健康を支える質の高い医療を目指して努力してまいり
ます。良い年を迎えられますようお祈りしております。
(ハギ)
8
〒051-8501 室蘭市新富町1丁目5番13号
TEL
FAX
e-mail
ホームページ
0143-24-1331 ㈹
0143-22-5296
koho@nikko-kinen.or.jp
http://www.nikko-kinen.or.jp
編集 広報誌編集委員会 委員長 林 茂